阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
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鉄道旅行記

無人駅となった和倉温泉駅を訪問する(2023.11.18)ICカードエラーで途方に暮れる利用者の姿から私が思ったこと…

先日、のと鉄道「のと里山里海」号とJR七尾線「花嫁のれん」号に乗車した際、乗り継ぎの都合で和倉温泉駅で下車しました。

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▲和倉温泉駅の外観


この和倉温泉駅ですが、特急「サンダーバード」「能登かがり火」といった、和倉温泉アクセスの特急列車の終着駅であり、同時に北陸地方を代表する温泉・和倉温泉への玄関口となっています。

この和倉温泉駅ですが、実は昨年(2022年)3月より無人駅となっています。
(参考)
七尾線 和倉温泉駅、3/12無人化へ 話せる「みどりの券売機プラス」設置 | レイルラボ ニュース
コロナ禍 増える無人駅 石川県内新たに12駅 路線の維持 課題:北陸中日新聞Web

上述のとおり、北陸を代表する温泉の玄関口となる駅、そして特急列車も多数発着する駅がまさか無人化されるとは、個人的に衝撃を受けたニュースでした。

コロナ禍前の乗車人員は一日あたり400人台と、決して多くない利用状況でありましたが、とはいえ、遠方からの利用者も多い観光拠点の駅なだけに、完全な無人化というのは、ビックリしたのが正直なところです。

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敦賀通過の「サンダーバード」(インチキバード)に乗車する・・・2024年3月15日で見納め

2024年3月16日に、北陸新幹線・金沢〜敦賀間が開業し、これに伴い現在、大阪〜金沢間で運行している特急「サンダーバード」は、大阪〜敦賀間の運転となることが、既に発表されています。
そして、この開業により、今後は敦賀駅での乗り換えが必ず発生することとなります。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR西日本】北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業に伴う運行計画の概要発表。開業日は2024年3月16日(土)

ところで、現在大阪〜金沢・和倉温泉間で運行している「サンダーバード」のうち、途中の停車駅が新大阪・京都・福井のみという最速達のサンダーバードが、1日4往復(週末等運転の臨時列車も含む)設定されています。

具体的には、以下の列車です。
【下り】
サンダーバード9号(大阪8:42発→金沢11:14着)
サンダーバード21号(大阪12:12発→金沢14:55着)
サンダーバード37号(大阪17:42発→金沢20:13着)
サンダーバード43号(大阪19:12発→金沢21:33着)◆

【上り】
サンダーバード10号(金沢8:05発→大阪10:39着)
サンダーバード30号(金沢発14:57→大阪17:36着)◆
サンダーバード40号(金沢17:31発→大阪20:09着)
サンダーバード46号(金沢19:08発→大阪21:49着)◆

(◆:週末等運転の臨時列車)


これらのサンダーバードは、主要駅停車の「サンダーバード」に比べて所要時間も短く、特に大阪〜福井間で比べると、「サンダーバード」11号は、大阪〜福井間を1時間57分で運行するのに対し、「サンダーバード37号」は同区間を1時間47分と10分も短く走る抜けることからも、その速達さが分かります。

またこのスピードの速さが故に、北陸新幹線敦賀開業時の時間短縮効果で、大阪〜福井間がわずか3分と発表され、一部の方が新幹線開業効果を疑問視する羽目になるなど、大きな話題となりました。

(※)
実際は、上述のとおり多くの「サンダーバード」が大阪〜福井間を1時間55分程度で結ぶことから、体感的な時短効果は10分程度、と考えるのが妥当でしょう。


また、この時短効果の計算において、一部の最速「サンダーバード」と比較することが、新幹線の開業効果を過小に評価している、言わば「インチキ」な比較であることをもじって、これら敦賀通過の速達「サンダーバード」が、SNS上で「インチキバード」と呼ばれるようになったことも、これまた話題となりました。

▲X(旧Twitter)で「インチキバード」を検索したところ、敦賀通過「サンダーバード」の意味で記されたのは、上記の投稿が最初となる模様です。
これ以降、「インチキバード」という呼称?はSNS上で定着した感があるように思えます。


当の最速達「サンダーバード」には、勿論インチキをする目的など全くなく、純粋に利用者の多い時間帯の速達ニーズに対応した設定でありますが、上述のとおり新幹線敦賀開業にともない、敦賀通過のシーンは見納めとなります。


この度、「のと里山里海号」「花嫁のれん号」に乗車するため、大阪から金沢まで向かう際、この「インチキバード」の1本である「サンダーバード9号」に乗車しましたので、その様子をご紹介したいと思います。



大阪駅に到着し、サンダーバード9号の発車案内を記録します。
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▲「停車駅は新大阪・京都・福井です」というシンプルな案内からも、速達系「サンダーバード」のスピード感を感じ取ることができますね。

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▲ホーム上の発車案内表示。
停車駅表示のスクロールは撮影できませんでしたが、それでも、この大阪駅11番線で「金沢」という行先が表示されるのも、来年3月15日までとなります。

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私が乗車する10号車は、683系8000番台でした。
かつて北越急行が保有し、「はくたか」で運用されていましたが、新幹線開業後はJR西日本の譲渡され、「しらさぎ」カラーに変更されました。

本来「しらさぎ」や「能登かがり火」での運用ですが、「サンダーバード」で運用されているという、これまた「車両もインチキ」ともいえる列車に乗ることになります。

新大阪発車後、停車駅等の詳細案内放送が行われました。

「停車駅は京都、福井、金沢です。」というシンプルな案内。
「敦賀」という駅名さえも出てこない案内。
これらすべて、来年3月15日で聞き納めとなります。

京都を発車後、次は福井まで止まりません。
では福井までのんびり一眠り…という訳にはいきません。敦賀駅通過のシーンを記録しておかないといけません。
しかも、通過が見ただけで分かるよう、動画で撮影することにしました。


敦賀駅通過の際、定期列車の運行がないはずのキハ189系が停車していました。
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(動画より画像をキャプチャしたもの)

恐らく、小浜線、京都丹後鉄道を経由して城崎温泉まで向かう団体臨時列車であったかと思います。
(参考)
キハ189系 敦賀〜城崎温泉間(ツアー)(2023年10月7日) - 鉄道コム

このキハ189系、新幹線開業後の2024年10月より、「はなあかり」という列車名で敦賀〜城崎温泉間を運行することが発表されています。


今後は見られない通過のシーンに加え、日頃は見られないキハ189系が止まっていたりと、価値ある動画となったのではないか、と思われます。

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▲敦賀から先、山岳部はトンネルで抜け、平野部は北陸新幹線の高架橋を眺めながら金沢まで向かいます。
このように、683系の車窓から新幹線の高架橋を眺めることができるのも、来年3月15日までと思われます。



以上のように、「インチキバード」とも称された、敦賀通過の速達系「サンダーバード」に乗車してみました。
新幹線開業後は体験できない「敦賀駅通過」を楽しめるのも、あとわずかとなりました。

新幹線開業が近づくにつれ、惜別体験で乗車される方も増えてくるかと思いますので、早めに乗り納めしておきたいところですね。




鉄道コム関連記事】
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JR西日本・七尾線の観光列車「花嫁のれん」に乗車する(2023.11.18)

下記記事でご紹介したように、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」に乗車し、その帰りに「花咲くいろは」劇中のモデルとなった西岸駅を訪問してきました。
(参考)



その後、和倉温泉駅からもう一つの観光列車「花嫁のれん」に乗車することにしましたので、本記事ではその体験記をお届けしたいと思います。



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和倉温泉駅。

「日本のホテル・旅館100選」でも度々総合1位に選ばれている「加賀屋」を筆頭に、全国的に有名な温泉「和倉温泉」の玄関口であり、また特急「能登かがり火」号の終着駅でもありますが、実はJR西日本の係員が不在の「無人駅」であります。
(参考)
日本のホテル・旅館100選 – 旬刊旅行新聞 – 株式会社旅行新聞新社

七尾方から、キハ47形2両の「花嫁のれん」が入線してきました。
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のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」に乗車する(2023.11.18)

のと鉄道とJR七尾線では、それぞれで「のと里山里海号」「花嫁のれん号」という観光列車を運行しています。

いずれの列車も、2015年3月の北陸新幹線・長野〜金沢間の開業を契機に運行を開始したものです。

運行開始から既に8年が経過しましたが、金沢や和倉温泉といった著名の観光地を有する沿線でもあることから、現在も引き続き人気を集めているようです。
一方運行路線をみますと、金沢から能登半島を北上し、穴水まで往復するだけで両方の観光列車に乗車できることから、現地を訪問する機会に両方楽しんでみようと思い、現地に向かってみました。



まず乗車したのは、のと鉄道「のと里山里海号」
七尾駅と穴水駅の間を運行しています。

今回、始発駅の七尾駅から乗車してみました。
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列車は2両編成で、「のと里山里海号」専用のNT300形が充当されています。
穴水方のNT301は「里山」編成、七尾方のNT302は「里海」編成と称されています。
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▲NT302「里海」編成。
座席は里海をイメージした青色となっています。

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▲NT301「里山」編成。
里山をイメージしたオレンジ基調の座席となっており、サービスカウンターも設けられています。

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のと鉄道西岸駅を訪問する(2023.11.18)アニメ「花咲くいろは」作中のモデルとなった駅へ聖地巡礼

去る11月18日に、のと鉄道とJR七尾線を訪問しました。
主な目的は、両路線で運行されている観光列車への乗車でしたが、その合間にのと鉄道の西岸駅を訪問してきました。

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この西岸駅は、アニメ「花咲くいろは」の作中に登場する駅「湯乃鷺」(ゆのさぎ)駅のモデルとなっている駅で、主人公の「松前緒花」(まつまえ おはな)が湯乃鷺温泉に降り立つ時から、主人公たちの通学のシーンなどに何度も出てくる、アニメを見てきた方にはおなじみの駅となっています。
(参考)
「TVシリーズ 花咲くいろは」公式サイト
「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」公式サイト

私自身も、この「花咲くいろは」は全話視聴済みであり、一度はこの舞台となった西岸駅を訪問したいな、と思っていたところ、丁度訪問することができました。

以下、その様子をご紹介していきたいと思います。

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東北新幹線E2系・200系復刻カラー編成に乗車する(2023.9.4)

もう2ヶ月近く前のお話ですが、備忘録も兼ねてご紹介しておきます。

去る9月に、東北新幹線で新花巻から宇都宮まで乗車しましたが、その際仙台→宇都宮間の「やまびこ136号」に乗車した際、200系の復刻カラー編成に乗車することができました。

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▲E2系・200系復刻カラー編成

「やまびこ136号」はE2系使用列車であることは時刻表で予め分かっていましたが、この復刻カラー編成が充当されるかどうかは運次第なところがありました。

そのため、「200系復刻カラー編成に当たるといいな…」程度で、あまり期待せずに「はやぶさ108号」で仙台駅に到着したところ、乗り換え先の向かい側ホームに停車していたのは、まさに開業当時に200系に施されていたクリーム色と緑色のカラーリングでありました。

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▲号車表示もきっちり緑色となっています。

下記ブログ記事で取り上げたように、「どこかの駅で見かけることができればいいな」程度に思っていましたが、まさか本当に乗車することが叶うとは考えもしませんでした。

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▲仙台駅に停車中の「やまびこ136号」
緑色の帯が映える様子を撮影してみました。


やまびこ136号は10時44分に仙台駅を発車します。
この「復刻カラー」編成では、車内放送のチャイムも、かつて200系に搭載されていた「ふるさとチャイム」が復刻されています。
これは、それぞれの停車駅に因んだ曲をアレンジしたチャイムを到着時に流すというもので、駅ごとに違うチャイムが流れるという仕掛けは、当時としては斬新なものであったかと思います。

私自身は、そのチャイムをリアルで聴いたことがなかったのですが、今回このE2系での復刻塗装編成で、そのチャイムを聴くことができました。
動画でも撮影してみました。
福島駅停車時に流れる「飯坂小唄」をアレンジしたチャイムとなっています。どうぞお楽しみ下さい。



乗るのは難しいと思うので、いつかどこかの駅で見ることができれば…程度に思っていましたが、意外に早く、念願が叶ったのは、本当に嬉しく感じたひとときでした。



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「青函トンネル記念館」ケーブルカーに乗ってきました(2023.9.3)

鉄軌道の乗りつぶしの中で、個人によって乗りつぶしの対処とするか否かが分かれる乗り物の一つが、「ケーブルカー」かも知れません。

鉄道事業法に基づく鉄道であることから、乗りつぶしの対象に含める方もおられるいっぽう、専ら観光地の乗り物であるなどから、普通鉄道や路面電車などとは一線を画し、乗りつぶしの対象としない、という方もおられるかも知れません。

かくいう私も、つい近年まではケーブルカーは対象外としていましたが、途中からやっぱり乗りつぶしの対象にしよう、と方針を変更しました。

そのため、全国に乗り残したケーブルカーを訪問することとなり、普通鉄道等の乗りつぶしと併せて進めているところです。



個人的な事情も含む前置きはこのくらいにして、今回ケーブルカー乗りつぶしとして、「青函トンネル記念館体験坑道」のケーブルカーに乗ることしました。

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青函トンネル記念館の近くまで走っているJR津軽線(青森〜三厩)は既に完乗しているのですが、その際三厩到着後、そのまま折り返してしまったが故に、この青函トンネル記念館ケーブルカーが残った形となりました。

鉄道路線完乗を目指すためには、外せないこの青函トンネル記念館ケーブルカーですが、気になる話題を聞いたのは今年の2月。


鉄道として運営しているこのケーブルカーは、鉄道関係法規の定めによる点検が必要ですが、コロナ禍で訪問者が大幅に減少したことから、その費用の捻出が難しくなったことから、クラウドファンディングで資金を募集したとのことでした。

幸い、目標額は達成し、2023年度の運行は無事開始できましたが、もとより老朽化も進んでいるものと思慮されることから、このような問題が再燃しないとも限りません。

なるべく早いうちに乗車しておきたいと、今年度の運行期間のうちに訪問しようと、意を決した次第です。

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大井川鐵道・大井川本線に乗車する(2023.9.5)

静岡県の金谷(かなや)駅から千頭駅までの「大井川本線」と、千頭駅から井川駅までの「井川線」を運営する「大井川鐵道」(大鉄)。

特に大井川本線でのSL運行は鉄道ファンのみならず多くの人々に知られており、観光資源としても名高い路線であります。

しかしこの大井川本線では、昨年(2022年)9月の台風15号の影響で、家山〜千頭間が被災し、現在も運転休止が続いています。

大井川本線 家山⇔千頭 台風15号被災によるバス代行運転について | 大井川鐵道【公式】

コロナ禍もあり、もとより運営の厳しかった大鉄ですが、この台風被害による被害を自社だけでまかなうのが難しい状況となっていますが、それに加え、不通区間の代行バスについても、運行による損失額が大きいことから、自社による代行バスを取りやめ、沿線自治体の川根本町による町営バスに移管することとなりました。
令和5年10月1日以降の千頭・家山間のバス運行について/川根本町公式ホームページ

代行バスの取りやめ・コミュニティバス移管というのは、あまり聞いたことがなく、それだけ大鉄の置かれた状況の厳しさが伝わってくるわけですが、そんな大鉄・大井川本線と、その代行バスに乗車してみましたので、その記録をご紹介したいと思います。



まず乗車したのは、金谷7時46分発の家山行きです。
乗車したのは、近畿日本鉄道から譲渡された16000系電車です。
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▲車内はこのように、近鉄特急時代の座席を、向かい合わせにしてそのまま使用しています。

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宇都宮ライトレールに乗ってきました(2023.9.4)

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▲宇都宮駅東口停留所に入線してくる宇都宮ライトレール・HU-300形車両。


この8月26日(土)に、既存路線の新設などではなく、全くの新設としては実に75年ぶりの路面電車として開業した「宇都宮ライトレール」。
(参考)
75年ぶりの路面電車「芳賀・宇都宮LRT」 では前回の開業路線とは? 路面電車の時代は再び来るのか | 乗りものニュース
【祝】75年ぶりの宇都宮ライトレール開業!…じゃあ75年前の路面電車はどこ? - 鉄道プレス

マイカーの利用が多い北関東エリアである上に、多額の建設費がかかることもあってか、構想は以前からあれど、本当に実現するのか、私自身も不安に感じていたのですが、様々な問題を乗り越えて、この夏、ついに開業に至りました。

今回、2泊3日での旅行の際、この宇都宮ライトレールに寄れるように予定を調整して、このできたてホヤホヤのLRTに乗車してみることにしました。



東北新幹線「やまびこ136号」を宇都宮駅で降りると、そこでは既に、警報級の豪雨となっていました。
こんな豪雨だと運休になっているのではないか、と思い宇都宮駅東口に向かってみると、意外や意外、運行を継続していました。
今後雨も収まることが予想されましたので、運行しているうちにこのまま乗車してみることにしました。

JR宇都宮駅から、宇都宮ライトレールの宇都宮駅東口停留所に向かいます。

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▲連絡通路は、LRT開業一色に染まっていました。

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参宮線「池の浦シーサイド駅」廃止跡をみてきました(2023.8.19)

JR東海・参宮線にかつて存在した「池の浦シーサイド」駅。

「池の浦シーサイドパーク」への海水浴客の利便性向上を目的に、1989年7月に開設された臨時駅で、開設当初はそれなりの利用者はあったようですが、その後年々利用者が減少し、それにつれて営業日数も減少してきました。

2018年度より営業を休止し、2020年3月のダイヤ改正で正式に廃止となりました。



この週末、別件で二見浦の近辺を訪問していましたので、そのついでに、この廃止となった「池の浦シーサイド駅」の現在の様子を見てきましたので、ご紹介したいと思います。

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池の浦シーサイド駅の跡。

ホームは残されたままですが、入口には柵が設置され、中に入れないようになっています。

「池の浦シーサイド」駅であったことを示す表示などは一切ありませんでした。

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池の浦シーサイドの駅前には海水浴場、ではなく干潟がありました。

池の浦シーサイドパークへは、ここから15分ほど歩く必要がありました。

池の浦シーサイドパークへのアクセスは、他にも近鉄鳥羽線(池の浦駅)がある上に、いずれの鉄道駅から離れていることから、アクセスはマイカー主体に移ってきたと思われます。

加えて、レジャーの多様化により海水浴客そのものも減少していったことから、この臨時駅も役割を終えた、といえるでしょう。


廃止となって既に3年ですが、ホームはそのまま存置されていた池の浦シーサイド駅。
海岸沿いのホームからの眺めは、さぞかし格別だったと思われます。

海水浴客目当てではなくても、多客期に一部列車でも臨時停車して、海沿いの秘境駅で売り出せば、伊勢志摩の観光名所の一つとして注目を集めたのではないか…といった素人の思いつきなんかは、とっくに検討された上での廃止だったと思います。

今後、この残されたホーム跡が撤去されるのかどうかは知る由もありませんが、ともあれしばらくの間は、かつて駅が存在した証拠として、引き続き行き交う列車たちを見守っていくのでありましょう。

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