阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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鉄道旅行記

参宮線「池の浦シーサイド駅」廃止跡をみてきました(2023.8.19)

JR東海・参宮線にかつて存在した「池の浦シーサイド」駅。

「池の浦シーサイドパーク」への海水浴客の利便性向上を目的に、1989年7月に開設された臨時駅で、開設当初はそれなりの利用者はあったようですが、その後年々利用者が減少し、それにつれて営業日数も減少してきました。

2018年度より営業を休止し、2020年3月のダイヤ改正で正式に廃止となりました。



この週末、別件で二見浦の近辺を訪問していましたので、そのついでに、この廃止となった「池の浦シーサイド駅」の現在の様子を見てきましたので、ご紹介したいと思います。

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池の浦シーサイド駅の跡。

ホームは残されたままですが、入口には柵が設置され、中に入れないようになっています。

「池の浦シーサイド」駅であったことを示す表示などは一切ありませんでした。

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池の浦シーサイドの駅前には海水浴場、ではなく干潟がありました。

池の浦シーサイドパークへは、ここから15分ほど歩く必要がありました。

池の浦シーサイドパークへのアクセスは、他にも近鉄鳥羽線(池の浦駅)がある上に、いずれの鉄道駅から離れていることから、アクセスはマイカー主体に移ってきたと思われます。

加えて、レジャーの多様化により海水浴客そのものも減少していったことから、この臨時駅も役割を終えた、といえるでしょう。


廃止となって既に3年ですが、ホームはそのまま存置されていた池の浦シーサイド駅。
海岸沿いのホームからの眺めは、さぞかし格別だったと思われます。

海水浴客目当てではなくても、多客期に一部列車でも臨時停車して、海沿いの秘境駅で売り出せば、伊勢志摩の観光名所の一つとして注目を集めたのではないか…といった素人の思いつきなんかは、とっくに検討された上での廃止だったと思います。

今後、この残されたホーム跡が撤去されるのかどうかは知る由もありませんが、ともあれしばらくの間は、かつて駅が存在した証拠として、引き続き行き交う列車たちを見守っていくのでありましょう。

泉北高速鉄道の新型車両「9300系」に乗車する(2023.8.8)

泉北高速鉄道では本日8月8日(火)より、新型通勤車両「9300系」の営業運転を開始しました。

7020系以来、実に16年ぶりとなる新型通勤車両。
その姿は、南海電鉄で導入が進む「8300系」と基本的に同様であるものの、内外装を中心に泉北高速鉄道独特のデザインが施されているのは、先の12000系の「サザン・プレミアム」に対する「泉北ライナー」と同じような関係性といえるでしょう。

既にこのブログでも導入発表から新型車両の納入、そして各種イベントや営業運転開始と、発表ごとにこのブログでもご紹介してきました。
(参考)
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】新型通勤車両「9300系」導入を発表(2023年夏)5000系等のラインカラーもブルーのみに統一へ
阪和線の沿線から : 泉北高速鉄道9300系の甲種車両輸送を和歌山市駅でみる(2022.12.21)
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】新型車両9300系は8月8日(火)営業運転開始

そして本日、いよいよ営業運転が開始されるということで、早速乗車してきました。



営業運転初日の9300系は、お昼前からの運用でスタートしました。

本日は昼過ぎまで仕事を休み、9300系の営業運転開始に備えていたわけですが、朝方に9300系の運用がありませんでした。

「今日は見られずじまいか」と思い、他のイベントを訪問していたところ、SNS上で11時過ぎから運行開始した、という情報が目に留まりましたので、早速南海難波駅に向かい、和泉中央方面からやって来る9300系を待ち構えます。

11時38分、和泉中央方からやって来た列車は、南海8300系と同じようなランプ位置でありながら、青と銀、白の泉北高速鉄道カラーをまとった車両でした。
紛れもなく泉北高速鉄道9300系でした。

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2番線に到着した列車からは、初乗車を済ませたファンが撮影に集まり、撮影に勤しんでいました。
運行開始の副標も掲げています。
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南海電鉄で通常掲げられる「丸形」とは異なり、泉北高速鉄道で掲げられる「四角」の副標が特徴です。

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▲側面の青帯を中心に撮影してみます。
既に発表されているように、この9300系から青色一色の帯に変更となりました。

車内の様子です。
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茶色が主体とした、落ち着いた色調の床や壁が、南海8300系だけでなく、他の車両とは異なっているのが特徴です。

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広告は、全て「9300系デビュー」で統一されていました。
戸袋部分の広告枠も一切広告を入れていないほどの徹底ぶりでした。

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LCD車内案内表示

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▲車両番号表示

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9300系の難波初列車は,11時47分発の区間急行・和泉中央行きとして発車しました。
順調に和泉中央まで運行し、約30分で到着しました。

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▲和泉中央駅に到着した泉北高速鉄道9300系
ここでも、多くのファンが9300系の撮影に勤しんでいました。
丁度、最古参の車両である南海6000系との並びが見られましたので、何とか入れてみました。
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9300系は、引き続き準急なんば行きとして折り返していくこととなります。




以上が、本日より営業運転を開始した泉北高速鉄道「9300系」の乗車記でした。
久々の泉北高速鉄道の新型通勤車両ということもあり、車内広告の統一や、何より「副標掲出」といった、新型車両デビュー時だけの装飾が見られたのは、初日に乗車できてよかったと感じました。

南海8300系との共通設計を活かし、メンテナンスの削減等の効率的な運用に貢献していくことも期待される、この9300系。
今後、3000系を中心とした経年車両を置き換えていくものと思われます。
3000系も初期の車両は既に廃車となっている一方、現在も運用されている車両も、投入されてから35年以上が経過していることから、今後の置き換えも本格的に進められることも考えられます。
今回の9300系投入を契機に、今後、泉北高速鉄道の車両ラインナップがどのように変わっていくのか、少しずつではありますが、その様子を記録していき、このブログでもご紹介していきたいな、と思います。



【関連ニュースサイト】
泉北高速 9300系 営業運転(2023年8月8日〜) - 鉄道コム



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JR東海・名松線に乗ってきました(2023.7.7)

【2023.8.6追記】
日頃から記事をご紹介させていただいている「鉄道プレス.」さんが、本記事をきっかけに、名松線を訪問されました。
ご参考にしていただき、ありがとうございました。

下記記事にて訪問された記事をご紹介しますので、併せてご訪問いただければ幸いです。




こちらの記事でご紹介したように、HC85系「南紀」に松阪まで乗車してきました。
その後近鉄で大阪方面に戻ることも可能でしたが、折角の機会ということ、そしてダイヤ的に乗り継ぎのタイミングが良かったこともあり、松阪から伊勢奥津まで向かう「名松線」(めいしょうせん)に乗車してみることにしました。

この名松線、その路線名が示すように、元々は張と阪を結ぶ目的で計画され、松阪側から建設が始まりましたが、途中の伊勢奥津まで建設した後、その計画は立ち消えとなりました。

それ以来、松阪と山間部を結ぶローカル線として運行されてきましたが、元々名張まで延ばす計画が頓挫したこともあって、利用者も元々多いわけでは決してありませんでした。

特に末端区間の家城(いえき)〜伊勢奥津間は、利用者も僅少でありますが、この区間の存廃を揺るがす事態が発生したのが、2009年のことでした。


2009年(平成21年)の台風18号により、名松線の伊勢竹原(家城駅から伊勢奥津方に向かった次の駅)〜伊勢奥津間に多数の被害が生じたこと、そして仮に復旧したとしても今後大きな被災が発生することから、家城〜伊勢奥津間をバスでの輸送に転換する旨の提案が、JR東海よりありました。


その後、2011年5月に三重県及び津市が行う治山事業・水路事業と併せて鉄道復旧事業を実施することで復旧するという方針にJR東海も同意し、廃止・バス転換の提案から一転、鉄道による復旧が行われることとなりました。


そして2016年(平成28年)3月のダイヤ改正を機に同区間が6年半ぶりに復旧することとなりました。



このような経緯をたどり、一部区間廃止から一転、存続の方針で復旧した名松線。
一度は乗車したことはあるのですが、その記録も逸失したこと、それ以上に復旧後の名松線も一度訪問してみたかった、という思いをこの機会に実現できることから、今回乗車してみることにしました。



特急「南紀6号」を松阪駅で下車し、5番線に停車中のキハ11形に乗り換えます。

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▲松阪駅に停車中のキハ11形。
1988年に国鉄型気動車を置き換えるべく導入された気動車ですが、初期に導入された車両は既にJR東海及び東海交通事業(城北線)から姿を消し、現在は後期に導入された300番台(ステンレス車体が特徴)のみとなっています。

15時11分、伊勢奥津に向けて出発します。
途中の家城までは、雲出川流域に開けた平野を走ります。
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▲のどかな田園風景を走ります。

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▲また川幅も広い雲出川の流域を走ります。


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特急「南紀」HC85系に乗車する(2023.7.7)

この7月1日から新型車両「HC85系」に置き換えられた特急「南紀」。
約30年ぶりの新型車両導入ということで、地元でも歓迎ムードが盛り上がっているところです。
(参考)



今回、個人的な用事で新宮市及び那智勝浦町を訪問した帰り、どうせならば折角の機会なので、ということで、このHC85系「南紀」に乗車してみることにしました。
乗車区間は「紀伊勝浦〜松阪」間。
約2時間半の旅路で、新型車両「HC85系」の旅を楽しみに、紀伊勝浦駅に向かうことにしました。



紀伊勝浦駅に到着すると、ちょうど名古屋からの「南紀1号」が到着したところでした。
折り返し、「南紀6号」となります。
1番ホームに停車中のHC85系を早速撮影してみます。
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【JR四国】「アンパンマン列車」各種を見てみる(2023.5.2)

先日、香川県の善通寺市までお出かけしましたが、その際JR四国の「アンパンマン列車」各種に遭遇しましたので、その様子をご紹介したいと思います。

今回遭遇したのは、JR四国の「アンパンマン列車」のうち、次の3種類でした。
●土讃線アンパンマン列車(2700系)
●予讃線8000系アンパンマン列車
●瀬戸大橋アンパンマントロッコ(185系・32系)


以下、順を追ってご紹介します。



【土讃線アンパンマン列車】
土讃線特急「南風」の一部列車では、「あかい・きいろい」アンパンマン列車として、2700系の一部車両に「アンパンマン」の装飾が施されています。

今回、善通寺駅でこの」「土讃線アンパンマン列車」を見ることができましたので、その様子をご紹介します。

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▲「土讃線 きいろいアンパンマン列車」

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▲「土讃線 あかいアンパンマン列車」

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国鉄色381系「やくも」に乗車する(2023.5.2)300円からの料金で乗車できるおトクなきっぷもご紹介

先日こちらの記事で水島臨海鉄道に乗車した帰り、倉敷から岡山まで、一駅だけですが特急「やくも」に乗車しました。

普通列車と所要時間は10分も変わりませんが、乗り継ぎのタイミングで丁度やって来るのが「やくも」でしたので、あわよくば国鉄色…と思ったら、本当に「国鉄色」381系がやってきました。

一駅だけ乗車して、岡山駅到着。
先頭車に向かい撮影しましたが、愛称膜は既に「回送」表示となっていました…

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但し、復元されていた「JNRマーク」を確認することができ、思い切って「やくも」に乗車してよかったと感じました。
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クロ381形に取り付けられている「JNRマーク」を横から撮影してみます。
(参考記事)
特急やくも 381系国鉄色編成 JNRマーク 掲出(2023年3月16日〜) - 鉄道コム
阪和線の沿線から : 【JR西日本】381系特急「やくも」リバイバル企画第2弾発表。「JNRマーク取付」「スーパーやくも塗装」など実施

期せずして実現した「国鉄色381系」との遭遇。
機会があれば「スーパーやくも」塗装も見ることができればと思います。



ところで、倉敷〜岡山間、乗車時間にてして10分程度ですが、そんな短距離でありながら「やくも」乗車に向かわせたのは、こんな割引きっぷが設定されていたからでもあります。

【e5489専用】トク特チケットレス│トクトクきっぷ:JRおでかけネット

「トク得チケットレス」という商品で、福知山・岡山・米子各エリアの区間内の特急列車指定席が、300円〜700円で利用できる商品です。
名称のとおり、チケットレス専用商品ですが、「J-WESTカード」だけでなく他の一般クレジットカードでも利用が可能となっています。
設定区間は概ね80km程度までの各エリア停車駅間で、「やくも」でいえば岡山〜新見間の各停車駅相互間で設定されています。

今回乗車した倉敷〜岡山間の料金は300円でしたので、これなら時間短縮の面でも価値あり、と判断して購入しました。
この時、まさか「国鉄色381系」の充当列車とは思ってもいませんでしたが…


ちなみに「チケットレス」と称してはいますが、「みどりの券売機」などで発券することも可能ですので、実際に発券してみたのがこちら。

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ご覧のように、「指のみ券」と特急券の2枚セットで発券されました。

なお、「指のみ券」(または「指ノミ券」)については、こちらの過去記事をご覧下さい。
阪和線の沿線から : 【京王観光】大阪地区支店での不正行為について追加報道。「指のみ券」を利用した不正か。


ともあれ、近畿エリアに設定のない商品なので、利用する機会は無いと思っていたところ、まさかこういう形で遭遇し、恩恵にあずかることになるとは思いもしませんでしたので、「国鉄色381系」と併せてご紹介したいと思います。




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【水島臨海鉄道】キハ37・キハ38に乗車する(2023.5.2)普通乗車券の常備券もご紹介

岡山県の水島臨海鉄道では、2014年5月より、JR東日本より譲り受けたキハ37・キハ38・キハ30の各形式を運行しています。
(参考)
阪和線の沿線から : 【水島臨海鉄道】JR東日本より譲受したキハ37・38・30形式を5月12日より運行開始

水島臨海鉄道での営業運転開始から、早9年が過ぎましたが、今回ようやくこの国鉄型気動車に乗車することができました。

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▲倉敷市駅に停車中のキハ37及びキハ38。
オールロングシートで乗降のしやすい車両であり、夕方の通勤・通学輸送に大活躍していました。

16時25分発の水島行きに乗車することにします。
約20分で水島に到着します。
到着後、折り返しの倉敷市行きまでの間に、撮影してみることにします。
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車内には扇風機も残っていました。
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17時1分に、倉敷市行きとして発車していきました。
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水島臨海鉄道のキハ30・キハ37・キハ38は、基本的に平日ダイヤの朝2往復・夕3往復のみの運行です。
(参考)
時刻表 | 旅客事業 | 水島臨海鉄道株式会社

ただ、5月3日(水・祝)〜5月7日(日)のゴールデンウイーク期間中は、これら3形式が日中に運行されることが、同社より発表されています。
【GWキハ特別運行】ゴールデンウィーク中のキハの運用について | イベント情報 | 水島臨海鉄道株式会社

今回乗車したキハ37+キハ38の編成の他、キハ37の2両編成、そしてキハ30+キハ37の2両編成も予めダイヤが発表されています。
特にキハ30は、「冷房がついていないのでご乗車は上級者の方にお勧めします」とありますので、是非ともこの機会に乗車してみてはいかがでしょうか。



もう一つ水島臨海鉄道に関するファン向けのご紹介。
水島臨海鉄道では、主にファン向けに「常備券」を販売しています。
常備券とは、区間・運賃等が予め印刷されたきっぷで、日付を記入すればすぐ販売できることから、特に利用の多い区間を中心に用意されているきっぷの種類です。

水島臨海鉄道では、自動券売機等も用意されている一方で、この「常備券」も販売しています。
その一例を購入してきましたので、ご紹介します。

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▲倉敷市→弥生・水島間(330円)の常備券

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▲水島→三菱自工前(190円)の常備券

常備券は倉敷市駅と水島駅で販売しています。
このうち水島駅は、土休日は休みとなっていますので、水島発の常備券は、土休日に限り倉敷市駅で購入することになります。

「キハ」目当てで水島臨海鉄道を訪問される方も、少し懐かしい「常備券」を購入してみて、旅行のお土産とするとともに、これら「キハ」3形式が末永く運用されるために同社に協力してみてはいかがでしょうか。

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▲倉敷市駅に掲示されていた「常備券あります」のお知らせ。
水島駅・倉敷市駅ともに4種類あるようです。
「キハ」乗車や撮影のついでに、これらの常備券を買うことで、水島臨海鉄道の売上に少しでも協力するのが、ファンとしてできることなのかな、と思っています。
是非とも多くの方に手に取っていただければと幸いです。




【関連ニュースサイト】
水島臨海鉄道 キハ30・37・38形 特別運転(2023年5月3日) - 鉄道コム



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スカイレールサービスに乗車する(2023.5.2)昨年GW訪問時に終日運休で果たせなかった乗車を果たすことができました。

広島県広島市のJR山陽本線・瀬野駅に隣接する「みどり口」駅と「みどり中央」駅をむすぶ「スカイレールサービス」。
正式には「スカイレールサービス 広島短距離交通瀬野線」というそうです。


住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」への交通機関として1998年に開業しました。
端から見るとスキー場のゴンドラのような感じですが、これもれっきとした「軌道」でありますので、乗りつぶしの対象路線であります。

昨年のゴールデンウイークの際、このスカイレールに乗車しようと瀬野駅からみどり口に向かうと、そこで「終日運休」の知らせを知って愕然としたことは、下記の記事でご紹介しました。



勿論再訪を誓ったわけでありますが、その後昨年末、このスカイレールが2023年12月末をもって廃止となることが決定しました。



住宅団地への公共交通機関でありますので、「廃止される訳がないだろう」と思っていた節は若干なりともあったのは事実でした。
廃止の理由は維持費を含めた採算性とのことで、開業から25年を経過し、設備更新にも多額の費用がかかることも踏まえての廃止の決定だと感じました。

そうなりますと、何としてでも2023年中にスカイレールに乗車しなくてはなりません。
いっぽう、公式Webサイトも無いことから、事前の運休告知も分かりづらい点もあります。

そんな困難な状況の中、再度の訪問で無事乗車することができたのか。

…結論を先取りしますと「無事完乗できました」
以下、乗車した際の様子をご紹介していきたいと思います。

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【泉北高速】「ラピート」車両の「泉北ライナー」に乗ってきました(2022.11.2)

泉北高速鉄道では、和泉中央〜難波間で特急「泉北ライナー」を運行しています。
これまでは、泉北高速鉄道12000系車両と、南海電鉄11000系車両がメインに使用されてきましたが、この11月1日より、通常は南海電鉄の特急「ラピート」に使用されている50000系車両が使用されるされることとなりました。


日頃は難波〜関西空港間の特急「ラピート」として運行している車両が、これまた「泉北ライナー」として運行されるようになった経緯については、上記記事でも触れていますが、南海高野線の特急「こうや」「りんかん」として運行されている30000系車両のうち1編成が使用不能となっており、「りんかん」に11000系車両を充当するために、南海線・空港線で運行している50000系車両を「泉北ライナー」に充当するため、といえます。

いわば、アクシデント的に運行されるようになった「ラピート」車両による「泉北ライナー」。
運行2日目となる本日(11月2日)、50000系が充当される朝の1往復に乗車して、その様子を見てきましたので、ご紹介したいと思います。



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▲和泉中央駅の発車案内。
これまで「泉北ライナー」は4両編成のみでしたが、50000系「ラピート」型が充当されることから、新たに6両編成の「泉北ライナー」が走り出すことになりました。
和泉中央駅の発車案内は、6両に対応済みとなっていました。

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▲「泉北ライナー」ラピート型車両乗車位置
今回ラピート型50000系が充当されることにより、「泉北ライナー」の乗車位置も新たに表示されました。
上記画像の青色は「ラピート型」の乗車位置となっていました。

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▲一方、泉北12000系で運行される「泉北ライナー」の乗車位置はこのように黄色となっていました。

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▲和泉中央駅構内に掲出されている「ラピート」車両による「泉北ライナー」運行案内。
既に案内されているとおり、通常特別料金が必要な「スーパーシート」も、特急料金のみで利用可能となっています。


和泉中央駅での案内を確認し、栂・美木多駅に先回りして、到着する50000系「泉北ライナー」を撮影します。
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▲栂・美木多駅に入線する「ラピート型」50000系「泉北ライナー」64号。
高規格道路に挟まれた線路を走り、栂・美木多駅に向かって登ってくる様子を撮影してみました。
当ブログでもこの場所での撮影記録は何度かご紹介していますが、まさかここで50000系「泉北ライナー」を撮影する日がやってくるとは思いもしませんでした。

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東海道新幹線「S Work車両」を利用する(2022.10.12)

JR東海とJR西日本では、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」7号車について、昨年10月よりモバイル端末等を気兼ねなく利用できる「S Work車両」として設定しています。


今回、東京への出張に際し、この「S Work車両」を実際に利用してみましたので、その様子をご紹介したいと思います。


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今回利用したのは、「のぞみ296号」の7号車でした。
外観はこのように、他の号車と変わりはありません。

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車内に入ると、座席前のポケットに挟み込まれている「S Work車両のご案内」が目に付きます。
「ご案内」は、既に両社から発表されているS Work車両の概要と同様です。
具体的には
・モバイル端末等を気兼ねなく使用して、仕事を進めたい利用者向けの車両であること。
・Webミーティングや携帯電話の通話は、周囲の乗客へ配慮の上座席でも利用できること。
・Webミーティングは、ヘッドセットやマイクを活用して小さな音ではなすこと。
・パソコンのキーボード音等、仕事を進めるうえでの最低限の作業音は利用者どうし相互に許容した上で利用すること。

となっています。

特に「携帯電話の通話が座席でも可能」というのは、これまでの一般車両ではその使用が憚れていましたが、この「S Work車両」では座席から利用可能であることが公式に認められていることが、大きい点だと思えます。

実際私も、乗車中に仕事の通話を行いましたが、デッキに向かうことなく通話ができる(勿論機密事項等は別の対応が必要ですが)のは、仕事を進める上で大きなメリット、といえるのではないかと思います。


私も実際、この「S Work車両」で新大阪から新横浜まで、様々な仕事を処理することができました。
通常は外の風景を眺めながら移動を楽しみたいところですが、仕事が立て込んでいた時期なだけに、この「S Work車両」は有り難い設定でありました。


そしてこの「S Work車両」にも、車内販売は巡回してきます。
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仕事中の一杯、ということでホットコーヒーを購入しました。
先に東北・北陸新幹線でホットコーヒーの販売が復活することをご紹介しました。


ここ東海道新幹線では、現在のところ全ての「のぞみ」「ひかり」でホットコーヒーの販売が実施されています。
これ以上の見直しにならないよう、積極的に車内販売を利用していきたいところであります。


以上、東海道新幹線「S Work車両」について、実際の利用体験をまとめてみました。
設定開始から1年を経過し、定着した感があるようで、多くの方が「理解して」この車両を選んでいるように思えました。

また、時間帯にも依るので一概に言えませんが、今回利用した「のぞみ296号」の「S Work車両」では、特に騒がしいこともなく、皆さん仕事等のモバイル端末利用に集中されていて、車内の環境的には良かったのかな、と感じました。

仕事でなくとも、ブログ執筆等で移動中にモバイル端末を気兼ねなく利用したいシーンもあるかと思いますので、今後も引き続き、このS Work車両を活用していきたいな、と感じた乗車でありました。




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