阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
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南海電鉄

南海和歌山港線「港まつり花火大会」臨時列車を撮影する(2023.7.23)

本日、和歌山県和歌山市の和歌山港を会場に「和歌山港まつり花火大会」(港まつり)が開催されました。
和歌山市民の夏の風物詩として有名なこのお祭り、和歌山港で花火を打ち上げるのがメインイベントとなっています。
和歌山港まつり花火大会 | 令和5年度 第71回 港まつり花火大会

会場の和歌山港は、南海和歌山港線の和歌山港が最寄り駅となることから、毎年「港まつり」の日には、和歌山港線では臨時ダイヤを設定し、観客輸送に対応しています。

この港まつりも、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から中止が続いていましたが、今年(2023年)、4年ぶりに開催されることとなり、それに伴い和歌山港線の臨時列車も4年ぶりに設定されることとなりました。


今回、別の用事でこの日に和歌山市内まで出向いていたので、折角の機会ということで、この臨時列車を撮影してみることにしました。


和歌山市駅に到着したのは、19時前で、そこから和歌山港方の踏切に移動したわけですが、既に薄暗かったので、本当に記録程度の撮影となりました。

【8000系】
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▲和歌山港駅発・和歌山市駅行きの臨時急行。

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▲折り返し、和歌山市発和歌山港行きの臨時急行です。

【7100系】
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▲和歌山港発和歌山市行きの臨時急行に充当される7100系。
水路をまたぐ橋梁部で撮影してみました。

このように、この日の臨時列車は、8000系と7100系の各1編成、計2編成が充当されていました。

一通り踏切で撮影を終えてから、和歌山市駅の構内で撮影します。
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▲和歌山港行きの急行が表示された発車標。
特急「サザン」など定期列車の合間を縫って、4番線または5番線から目まぐるしく発車していました。

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▲5番線に入線する折り返し・急行和歌山港行き。

ほどなくして、20時発の特急「サザン」と、19時57分発の臨時急行が7100系どうしで並びました。
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7100系の「サザン」と臨時列車との並び

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▲方向幕の部分をアップして撮影。
「特急サザン|なんば」「急行|和歌山港」が並ぶ貴重なシーンとなりました。



以上が、今年(2023年)の和歌山港「港まつり」の臨時列車の撮影でした。
急遽撮影に行ける機会となったことから、準備不足はありましたが、長年気になっていたこの臨時列車の撮影を、ようやく果たせることができました。

次回は、和歌山港駅での撮影もできればと思っていますが、そちらはきっと人が多くて撮影どころではない、のかも知れませんね…




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【南海電鉄】自動運転走行試験を和歌山港線で開始(2023年8月頃〜)将来的には高師浜線でも自動運転実現に向けた検討へ

南海電鉄では、昨年(2022年)7月より和歌山港線での自動運転実証試験に向けた事前準備を進めてきましたが、今般「係員付き自動運転(GoA2.5)」に向けて、和歌山港線での自動運転走行試験を実施することを発表しました。

自動運転走行試験を2023年8月頃から開始します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【試験開始時期】
2023年8月頃

【試験場所】
和歌山港線(和歌山市〜和歌山港間)

【試験方法】
8300系2両編成を走行試験車両として使用し、運転士が乗車した状態で実施
(※)旅客が乗車する列車では試験は実施しない。
(※)昼間、夜間ともに試験を実施。

【試験で確認する項目】
・同社が使用している「自動列車停止装置(ATS-PN)」と、京三製作所と共同開発した「高機能型の自動列車運転装置(高機能ATO)」を組み合わせた自動運転システムの安全性
・ 運転士が運転する際と同等の目標速度への加速・減速、停止精度等

【試験後の展開】
試験結果を踏まえて、有識者で構成する「GoA2.5自動運転検討委員会」にて安全性評価を得た後に、 導入を目標とする線区(高師浜線および和歌山港線)での自動運転実現に向けて検討していく予定。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲自動運転走行試験に使用される8300系2両編成(千代田車庫、鉄道友の会撮影会にて記録)


既に下記記事にてご紹介したように、南海電鉄では将来的な労働力不足による課題の解決を目指し、昨年7月より自動運転実証試験の準備を行ってきました。
(参考)
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】和歌山港線での自動運転実証試験に向けて事前準備を開始(2022年7月〜)

今回、その準備が整ったことから、自動運転による走行試験を実施することを発表しました。
昨年の発表では、2023年度に自動運転の実施予定であったことから、ほぼスケジュールどおりの実験開始、といえるでしょう。

今回の発表で興味深い点としては、「使用車両」「導入目標線区」であります。

まず「使用車両」ですが、上述のとおり8300系2両編成が使用されることとなりました。
先のブログ過去記事では、「車上設備を搭載するのはこれら(7100系または2200系・2230系)既存の和歌山港線で運用されている車両か、それとも他の車両か、気になるところではあります」としていましたが、解答は「他の車両」である8300系でありました。

8300系自体は、特急「サザン」や急行として和歌山港線に入線した実績はありますが、2両編成が単独で乗り入れるのは初めてと思われます。
それ以前に、8300系の2両編成が単独で運用されること自体が稀なような気もしますので、そういう意味でも注目の試験運転でありましょう。


そしてもう一つの注目点が、「導入目標線区」であります。
実証試験の準備を行ってきた和歌山港線で実施することは当然ではありますが、今回の発表で新たに「高師浜線」が挙げられていることが注目といえます。

高師浜線は、南海本線の羽衣〜高師浜間を結ぶ支線であります。
和歌山港線と同じく、2両編成の列車が行き来する線区ですので、自動運転の導入には好都合な条件といえます。

一方この高師浜線は、連続立体交差事業に伴い、2021年5月より約3年間の予定でバスによる代行輸送を実施しています。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】連続立体交差事業に伴い高師浜線運休を発表(2021年5月〜2024年春予定)

来年春頃には運転再開の予定の高師浜線でありますが、将来的にはGoA2.5(運転士以外のが先頭車両に乗車する自動運転)による自動運転が実施される目標とのことで、この短い支線がにわかに注目を浴びることになりそうなニュースであります。

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▲高師浜線に停車中の2230系。
現在高師浜線では連続立体交差事業に伴い長期間運休となっています。
工事完成による運転再開後も、引き続き2230系等が運用されるものと思われますが、将来的には係員付き自動運転の導入も目標とされています。
わずか1.4kmの支線ではありますが、今後の動向が気になるところですね。




【関連ブログ】
南海電鉄、8月から自動運転の試験開始へ…京三製作所とタッグ - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
南海、2023年8月ごろに自動運転の走行試験を実施へ - 鉄道コム
南海電鉄8300系、和歌山港線で自動運転走行試験 - 8月頃から開始へ | マイナビニュース
南海、和歌山港線で「自動運転走行試験」開始!2023年8月から | レイルラボ ニュース
南海、和歌山港線で8月頃から自動運転走行試験開始 8300系使用 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
南海、自動運転走行試験 高師浜線・和歌山港線での導入目指す - Impress Watch



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【台風2号豪雨】JR和歌山線・南海高野線で土砂災害による運休が発生

6月2日(金)から3日(土)にかけて、台風2号の影響により全国的に豪雨が発生し、近畿エリアでも多くの路線で運休が発生しました。

現在は多くの線区で運行が再開されていますが、今回の豪雨で被害の激しかったJR和歌山線や南海高野線で、土砂崩れや盛土崩壊により、運休が長期間見込まれる事態が発生しています。

【JR和歌山線】
・台風2号の影響に伴い、和歌山線:高野口駅付近で盛土の崩壊が発生しており、6月4日(日)から1週間程度、和歌山線:橋本駅〜粉河駅間で運転を取り止め。
・橋本駅〜粉河駅間では6月5日(月)から、バスによる代行輸送を実施。
(※)6月4日(日)は代行輸送は実施せず。

※朝の通学時間帯は概ね30分に1本、それ以外の時間帯は概ね1時間に1本を予定。

・関連情報
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(JR西日本運行情報(https://trafficinfo.westjr.co.jp/kinki.html)より引用)

【南海高野線】
・高野下〜高野山間で、数カ所に渡り倒木やのり面の土砂流出が発生
・橋本〜高野山間でバス代行輸送を実施。
ただし、橋本駅と高野山駅以外の途中駅には、道路状況により代行輸送できない場合あり。

・現地の様子
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高野線の列車運行について | 南海電鉄より引用)



以上のように、上記Webサイトに掲載されている画像を見たただけでも、復旧にしばらく時間が係りそうな感じです。
JR和歌山線、南海高野線ともに、高野山及び高野山麓方面への観光で利用される方も多いかと思われます。
折しも、来る6月15日(木)には高野山で「青葉祭」が開催されますので、このイベントを見行こうと考えておられる方は、今後の運行情報に十分ご注意いただきたいと思います。
(参考)
宗祖降誕会(青葉祭):近畿エリア | おでかけガイド:JRおでかけネット



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【南海】JCB等4ブランドのタッチ決済に対応開始(2023.4.20〜)

南海電鉄などグループ4社では、4月20日(木)より同社グループの鉄道、バス(一部)、フェリーで、JCB、American Express、Diners Club、Discoverのタッチ決済(以下、「JCB等のタッチ決済等」)による交通利用の取り扱いを開始することを発表しました。

南海グループ4社でJCB/American Express/Diners Club/Discoverのタッチ決済が交通利用できるようになります! | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2023年4月20日(木)営業開始から

【対象事業者】
・南海電鉄(23駅)
・泉北高速鉄道(全5駅)
・南海りんかんバス
・南海フェリー

【対象ブランド】
JCB、American Express、Diners Club、Discover
(※)Visaは、2022年12月12日よりサービス継続中

【イメージ】
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(同社発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230417.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄では、2021年4月より「Visaのタッチ決済による交通利用」の実証実験を続けてきて、昨年12月にはサービスを継続するとともに、順次利用可能駅の拡大などを行っていくことを発表していました。


この中で、「その他のクレジットカードブランドへの展開」についても言及されていましたが、今回その中でJCB等4ブランドのタッチ決済に対応することが発表されました。

対応ブランドをみますと、日本を拠点とするJCBに加え、アメックス、ダイナーズと、海外利用者も多く保持するブランドであることから、国内外の観光利用者にとって、より手軽にタッチ決済が利用できるようになるものと思われます。

また、南海電鉄では、現在23駅で利用可能となっていますが、2025年の大阪万博を見据え、順次エリア拡大を行っていくことも発表しています。
昨年12月の発表では、「順次利用可能駅を拡大し、全駅で利用できることを目指す」としていましたので、2025年の大阪万博で、ある程度の規模の駅はおおよそカバーする方針なのかな、とも感じました。


個人的な事情ですが、メインカードがJCB(ANA JCBカード)でありますので、JCBのタッチ決済は待ち望んでいましたので、今回の発表は一利用者としても待ち望んでいたものでありました。

機会があれば早速利用して、その便利さを実感したいな、と思います。




【関連ニュースサイト】
南海・泉北高速 タッチ決済乗車 ブランド追加(2023年4月20日) - 鉄道コム
南海電鉄やフェリー、JCBやアメックスのタッチ決済対応 - Impress Watch



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「高野山とふもと ジャパンコーヒーフェスティバル2023春」に行ってきました(2023.4.16)

この週末の4月15日(土)・16日(土)の二日間、南海高野線・橋本〜高野山間の各駅で、「高野山とふもと ジャパンコーヒーフェスティバル2023春」が開催されました。



この高野線沿線のコーヒーフェスティバル、私自身参加するのは今回で3回目となります。
過去2回(2022春・2022秋)の様子は、下記記事でご紹介していますので、併せてご覧下さい。



このコーヒーフェスティバルでは、チケット(3枚つづり、前売り1,500円・当日1,800円)を購入して参加します。
3枚のうち1枚は、ガチャガチャでくじを引く「運命のコーヒーチケット」で、くじで出てきたお店でのみ利用することができます。

また、参加者は南海高野線・橋本〜高野山間が1日乗り放題の1日フリー乗車券を購入することができますので、様々な駅を乗り降りしながら、各駅で出店しているコーヒー店の味を楽しむことができますし、それと併せて沿線の様子を楽しむことができます。

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▲九度山駅に設けられた受付会場

今回の「運命のコーヒーチケット」は、紀伊細川駅最寄りの八坂神社に出店している「Κυκλοφορία coffee roaster」。
はて、これは何と読むのか?というのがまず第一に思ったのですが、その謎解きも合わせて、紀伊細川駅に向かってみることにします。

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【南海】特急「こうや」通常運転再開へ(2023.4.29〜)小原田車庫での車両障害から約1年での再開

南海電鉄では、昨年5月より一部運休を続けてきた特急「こうや」(難波〜極楽橋)について、4月29日(土・祝)より通常運転を再開することを発表しました。

特急こうやは、4月29日(土・祝)から通常運転します | 南海電鉄
【4月29日から】特急こうやの運転について | 南海電鉄

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年5月27日、南海高野線・小原田(おはらた)車庫で特急「こうや」「りんかん」に使用する30000系車両が線路を支障し、当該車両が使用できなくなりました。

その影響は、高野線の特急列車に大きな影響を及ぼし、まず初めに当日の5月27日より、特急「こうや」「りんかん」の全列車を、同一ダイヤでの「自由席特急」として運行することになりました。
阪和線の沿線から : 【南海高野線】2000系による自由席特急列車をみる(2022.5.27)小原田車庫での線路支障による「こうや」「りんかん」の代走として運行。
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▲橋本駅に停車中の2000系使用「自由席特急」。
編成に比較的余裕がある2000系による当座の代走がはじまりましたが、これがこの先1年間にも渡る大規模な運用変更が続くとは、想像だにできませんでした…

数日後、この自由席特急は、一部の「こうや」「りんかん」で実施され、併せて両数変更も実施されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】小原田車庫での車両トラブルによる「こうや」「りんかん」運休・両数変更を発表。引き続き自由席特急の運転は継続。

支障の原因となった30000系車両のうち1編成が長期の運用離脱が見込まれるなか、11月からは自由席特急の運行を終了する一方で、南海11000系を使用する泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」について、南海線・空港線の特急「ラピート」50000系を使用することとなりました。
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】50000系車両(ラピート)を特急「泉北ライナー」として運行(2022.11.1〜)試乗会も実施。高野線の「自由席特急」は運行終了
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▲空港線特急「ラピート」50000系を使用した「泉北ライナー」。
11000系を「りんかん」に充当することを目的に、「泉北ライナー」に充当された50000系。
運行開始から28年間、臨時列車として他線区での走行実績はあるものの、「ラピート」以外の定期列車としての運行は、「泉北ライナー」が初めてといえます。
泉北高速鉄道の南海電鉄グループ化をある意味象徴するシーンでもありますが、逆にいえばこんな運用をしなければならないほど、逼迫している様子が見て取れた、ともいえるでしょうか。


自由席特急運行終了・11000系の「りんかん」充当後も、特急車両の不足は続いており、引き続き一部の「こうや」の運休が続いていました。
更に冬季となり、これまで運用している30000系・31000系の検査の時期にもなることから、今年1月から2月にかけては、今度は南海線の特急「サザン」で充当されている12000系が「りんかん」として運用されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海】特急「りんかん」12000系(サザンプレミアム車両)に乗る(2023.1.10)
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▲特急「りんかん」に充当された12000系「サザンプレミアム」。
12000系自体は「泉北ライナー」での検査時代走(概ね冬季)で実施されていますが、「りんかん」の代走はこれまでありませんでした。
高野線の特急車両は、高野山方面への需要が減少する冬季に併せて検査期間を設けていますが、今回に限ってはそれでも編成が不足することから、このような「12000系『りんかん』」が登場することになりました。


もはや「考えられるパターンは全てやり尽くした」とも思える運用変更でこの1年近くを切り抜け、ようやくこの連休から、事故を起こした30000系1編成が復帰することとなり、これまで一部列車の運休が続いていた「こうや」全列車の運転が再開されることになりました。


この間、「自由席特急」「50000系『泉北ライナー』」「12000系『りんかん』」と、通常見られない列車や車両充当が続き、ファン的には興味の多いシーンが展開されました。

一方現場では、通常でもギリギリの編成数で運用している高野線・泉北線特急列車が、わずか1編成の長期離脱により、車両の検査スケジュールなどを睨みながら、南海線・空港線からの転用も含めて大がかりな運用変更、そしてそれに伴う指定席の案内と、多大な苦労があったことと思われます。


ともあれ、すわ「30000系1編成廃車?」のシナリオも想定され得ないとも限らないなか、「こうや」「りんかん」の通常ダイヤ再開とのことで、ようやく安心できる一方、今後このような混乱が生じないような改善が行われるのか、そういった点にも引き続き注目していきたいな、とも感じたニュースでありました。




【関連ブログ】
南海特急「こうや」、修繕が完了し1年ぶりに復帰へ - 鉄道プレス
「こうや」の運転は4月29日から通常通りに: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【南海・泉北】回数乗車券の発売終了を発表(2023.3.31限り)

南海電鉄と泉北高速鉄道では、2023年3月31日(金)をもって回数乗車券の発売を終了することを発表しました。

3月31日(金)をもって回数乗車券の発売を終了します | 南海電鉄
2023年3月31日(金)をもちまして回数乗車券の発売を終了します | 泉北高速鉄道

概要は以下のとおりです。

【発売終了日】
2023年3月31日(金)限り
(発売終了後も、券面に記載されている有効期間中は利用可能)

【発売終了する回数乗車券】
・普通回数乗車券
・時差回数乗車券(オフピークチケット)
・土・休日割引回数乗車券(サンキューチケット)
・通学用回数乗車券
※身体障がい者・知的障がい者用の回数乗車券は発売を継続



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



去る1月31日に、南海電鉄と泉北高速鉄道で、PiTaPa・ICOCA乗車によりminapitaポイントが貯まる新サービスが3月1日より開始することをご紹介しました。


この発表の際には、回数乗車券の存廃については言及はなかったものの、「利用回数ポイント」という類似のサービスがあることを考えると、回数乗車券の廃止はそう遠くないのかな、と思っていたところ、早速3月末をもって発売終了の発表がなされました。


既に多くの鉄道事業者で回数乗車券の廃止が発表・実施されているなかでありますので、南海電鉄・泉北高速鉄道両社での廃止も、他社と同じく時代と環境の変化によるものかな、とも感じました。

ちなみに、かつて発売されていた「南海・泉北連絡回数乗車券」ですが、これは既に2015年3月に廃止され、その後は両社で別々に回数乗車券を購入することとなっていましたが、これは両社間の乗継割引の割引額が拡大(20円→100円)されたため、回数乗車券よりも乗継割引の方が割安となったことによるものでした。
(参考)
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】【泉北高速鉄道】南海・泉北連絡普通旅客運賃、泉北線内通学定期旅客運賃の値下げを発表。実施は平成27年3月を予定

そのため、泉北高速鉄道と南海電鉄を乗り継ぐ利用者は、これ以降回数券を購入するメリットがなかったことも、廃止を早めた要因だったかも知れません。


ともあれ、各社から姿を消していく回数券。
果たして残り続ける事業者はどこになるのか、という観点でも注目せざるを得ない状況なのかな、とも感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
南海 普通回数券など 発売終了(2023年3月31日) - 鉄道コム
泉北高速 普通回数券など 発売終了(2023年3月31日) - 鉄道コム
南海電鉄と泉北高速鉄道、利用減少等により3/31で回数券の販売終了 | マイナビニュース



【関連ブログ】
南海、泉北に乗車すればポイント、回数券は廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【南海・泉北】PiTaPa・ICOCA乗車で「minapitaポイント」付与の新サービス開始(2023.3.1〜)

南海電鉄と泉北高速鉄道では、登録済みのPiTaPaまたはICOCAで乗車した際に、利用額、利用回数及び利用時間帯(期間限定)に応じてminapitaポイントを付与する「ICカード登録型minapitaポイント還元サービス」を実施することを発表しました。

3月1日(水)から、 利用登録した PiTaPa や ICOCA で乗車した際に「minapita ポイント」がたまる新サービスを開始! | 南海電鉄
3月1日(水)から、 利用登録した PiTaPa や ICOCA で乗車した際に 「minapita ポイント」がたまる新サービスを開始! | 泉北高速鉄道

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2023年3月1日(水)

【サービス内容】
●利用額ポイント:
・対象カード:
PiTaPa・ICOCA

・サービス内容:
ICカード利用月の利用総額200円につき1ポイントを付与
(南海電鉄利用分と泉北高速鉄道利用分は、それぞれ別に計算)

・その他:
minapita(PiTaPa)カードを対象に提供してきた、南海電鉄・泉北高速鉄道の乗車分の玄関利用総額200円につき1ポイントを付与する従来のポイントサービスは継続。
(重複して貯めることが可能。)

●利用回数ポイント:
・対象カード:
ICOCA
(PiTaPaは、既存のPiTaPa利用回数割引が引き続き適用。)

・サービス内容:
ICカード利用月に同一運賃区間を11回以上利用した際、11回目以降の運賃の10%相当額のminapitaポイントを付与
(南海電鉄利用分と泉北高速鉄道利用分は、それぞれ別に計算)

●時差通勤応援ポイント(期間限定)
・実施期間:
2023年3月1日〜9月30日

・対象カード:
ICOCA・PiTaPa(定期券区間内の利用もポイント付与対象)

・サービス内容:
平日ダイヤの運行日に対象駅(難波・新今宮・天下茶屋)で対象時間(午前8:30〜9:30)にICカードで出場すると、1日1回に限り30ポイントを付与

【サービスイメージ】
nankai_minapita_pointservice
(同社発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230130.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄グループのポイントサービス「minapitaポイント」。
同社沿線のグループ商業施設などでの利用により、ポイントが付与され、それらのポイントはこれらの商業施設の他、南海電鉄の特急列車乗車などに利用できるものとなっています。

今回、この「minapitaポイント」が、予め登録した「PiTaPa」や「ICOCA」で南海・泉北両社の路線を乗車した際に貯まっていくサービスが発表されました。

内容を見ますと、「利用回数ポイント」は、現在の回数券を意識したサービスで、既に導入されている「PiTaPa利用回数割引」と同等のサービスとなっています。

一方で、「利用額ポイント」は、回数の多寡にかかわらず、200円につき1ポイントが付与されますので、定期的に両社線を利用する場合には、登録しておいて損は無いと思われます。

なお、3月1日〜31日の間は、「新規登録キャンペーン」も実施されており、登録の上で南海・泉北各社を乗車するとそれぞれ100ポイントが付与されますので、3月中に両社を利用する場合には、是非登録しておきたいところであります。



ところで、先に記したように、「利用回数ポイント」が回数券を意識した還元率であることを考えると、この「minapitaポイント還元サービス」と引き換えに、回数券が廃止されるのではないか、とも考えることができます。

記事執筆段階では、回数券廃止の発表はありませんが、この手のサービスが発表されたことを考えると、そう遠くないうちに廃止の発表があるのではないか、と思われますので、引き続き注目しておきたいところですね。



【関連ブログ】
南海、泉北に乗車すればポイント、回数券は廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」




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【南海】特急「りんかん」12000系代走は2月14日(火)までか。2月15日(水)から1号車50席の列車は消滅

下記記事でご紹介したように、現在高野線の特急「りんかん」の一部列車において、本来は南海線の特急「サザン」に充当されている「12000系」車両が運行されています。



この12000系による「りんかん」代走、いつまで続くのか気になるところですが、下記の例によって「南海・特急チケットレスサービス」(ネット予約サービス)を確認してみました。
(参考)



その結果、2月14日(火)までは1号車が50席(=12000系使用)の列車が存在しましたが、2月15日(水)以降はそれらの列車の座席数も50席ではなくなっています。
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▲一例として、2月15日(水)の特急「りんかん」10号(橋本19:07発)の座席表です。
ご覧のとおり52席となっており、12000系ではなく30000系または31000系での運行が推測されます。
(南海・特急チケットレスサービス ログイン画面より引用)


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▲堺東駅に停車中の特急「りんかん」12000系。

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▲橋本駅に停車中の12000系「りんかん」。
座席表の上では、これらの姿も2月14日(火)までとなっています。



本日は、趣味的な観点は皆無で、純粋に用務のために12000系「りんかん」に乗車しましたが、やはりコンセントがある「安心感」は代えがたいものがありました。
今回の代走で、今後の「りんかん」の車両導入方針が変化するのか、といった点も長期的にウォッチしていきたいな、と感じました。



【おまけ】
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▲小原田車庫(御幸辻〜橋本間)に12000系が停車していましたので、車内から撮影してみました。
丁度、雪が残っていた時間でしたので、「雪景色の12000系」という証拠写真が撮れました。
こんな姿、来シーズンも見られるのか、気になるところでありますね…




【関連ブログ】
【南海電鉄】りんかんの「サザンプレミアム」 2月14日で終了か : 702鉄道ノート



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【南海】特急「ラピート」増便(2023.2.11〜)入国制限撤廃による需要増に対応

南海電鉄では、空港線の特急「ラピート」について、来る2月11日(土・祝)より午前時間帯に増便することを発表しました。

特急ラピートの増便について | 南海電鉄
2月11日(土・祝)から午前時間帯の「特急ラピート」を増便します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【増便する列車】
●平日ダイヤ
下り:難波駅発 8:27、9:30、10:35 (計3本)
上り:関西空港駅発  9:34 10:31、11:35 (計3本)

●土休日ダイヤ
下り:難波駅発 8:30、9:30、10:30 (計3本)
上り:関西空港駅発 9:31、10:36、11:35 (計3本)

【実施日】
2月11日(土・祝)より当分の間

【増便の理由】
昨年10月の入国者数の上限撤廃などによって、関西空港駅をご利用される国内外の乗客が増加傾向にあり、空港線の需要が高まっていることに対応。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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南海空港特急「ラピート」50000系。

南海電鉄の空港特急「ラピート」は、このコロナ禍で外国人観光客が激減したことが影響し、一時は大幅な運休が発生していました。
しかし昨年5月2日からは、平日日中の列車も運転を再開し、所定ダイヤ全列車の運転が再開することとなりました。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】特急「ラピート」全列車運転再開(2022.5.2〜)5月2日は運転再開列車の乗客にノベルティグッズを配布

ただ、コロナ禍前は終日1時間に2本の運転であったものが、現在は日中時間帯は1時間に1本の運転と半減していることから、未だコロナ前に「完全に」戻った、とはいえない状況でありました。

一方で、昨年10月の入国者数の上限撤廃により、みるみるうちに空港線利用者が増えている模様で、SNSの書き込みによれば、一部の「ラピート」では「満席」が発生しているとの情報も流れていました。

そんな中、今回午前中の3往復となりますが、コロナ禍前と同様の1時間に2本の運転が復活することが発表されました。
懸念とすれば、ゼロコロナ政策を一気に転換した中国で、多数の感染者が発生していることが挙げられますが、既に中国以外からの旅行者が行き来している段階で利用者がかなり回復しているところをみると、利用者の回復は手堅いのかも知れません。

午後の列車も増発されれば、完全にコロナ前のダイヤに戻ることになるので、あともう一息、といったところでしょうか。


ただ、視点を変えると、既に「泉北ライナー」に「ラピート」型50000系車両を使用している上に、本来の「ラピート」の本数を元に戻していくことになれば、特急用車両の運用がますます綱渡りになってしまうのではないか、という心配もあります。
それも含めて、南海の特急列車の運用についても、注目していきたいな、と感じたニュースでありました。



【関連ブログ】
【南海】2月11日から午前中のラピートを増便する模様 | Stella Rail Side



【関連ニュースサイト】
南海特急「ラピート」午前3往復増便へ 関西空港の需要増加うけ30分間隔に | 乗りものニュース



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