阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
ご利用下さい。

JRグループ

【JRグループ】「ジパング倶楽部」入会要件変更(2024.4.1〜)夫婦会員の新規入会を終了、入会年齢は男女ともに65歳以上に統一

JRグループ6社で運営している「ジパング倶楽部」は、リタイヤ後の鉄道の旅を楽しんでもらうことを目的に、1985年に設立した会員組織ですが、設立当初の社会の変化及び価値観の多様化を踏まえ、この度入会要件を変更することを発表しました。

「ジパング倶楽部」入会要件の変更について(JRグループ) :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【個人会員の入会要件の年齢統一】
現行:
男性満65歳以上、女性満60歳以上

変更後:
満65歳以上(男女ともに)

【夫婦会員の新規入会停止】
夫婦会員の申込受付を終了
(※)
夫婦会員:夫婦のどちらかが満65歳以上が入会要件

【変更時期】
2024年4月1日入会申込分より
※2024年3月31日までに入会した場合は、今後も入会時と同条件で更新


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR線のきっぷを2割引または3割引で購入できる、シニア向け会員制度「ジパング倶楽部」。
上述のとおり、国鉄末期の1985年に設立し、現在も継承したJRグループ6社により運営が続けられています。

流石に民営化後36年を経過し、国鉄時代から引き継いだ企画商品などの多くが、時代の流れとともに姿を消していきましたが、そんな中、この「ジパング倶楽部」は今なお存続している制度であります。

このジパング倶楽部の入会要件は、設立当初より個人会員は男女で年齢差があったり、個人会員とは別に夫婦会員が用意されていました。

ジパング倶楽部設立当時のシニア層の世帯構成から考えると、こういった区分は当然のように受け入れられたのでしょうが、それから40年近く経つ現在、合理的な理由も無く男女で入会年齢の差を設けることも問題と考えられるような時代に変化しましたし、そもそも夫婦ではない単身シニアというのも、当時に比べると相当増えてきています。

今回、そういった「社会の変化」を反映した見直しとして、入会資格の整理が行われたものと思われます。
今後、ジパング倶楽部に入会を予定されている方は、これら要件の変化をしっかり確認しておきたいところであります。



以上、「ジパング倶楽部」入会要件の変更についてご紹介しました。
この手のシニア向け会員割引制度は、「ジパング倶楽部」以外にも、JR西日本「おとなび」やJR東日本「大人の休日倶楽部」といった、JRグループ独自の会員制度も設けられています。
トップページ│おとなび:JRおでかけネット
大人の休日倶楽部:JR東日本

「おとなび」「大人の休日倶楽部」は、いずれも会員資格は50歳以上と、「ジパング倶楽部」に比べて若い年齢が設定されていますが、ともあれ退職後などで時間の余裕がある年齢層向けの会員制度であることに違いはありません。

一方で、既に随分進んでしまっている少子高齢化により、こういったシニア層の年齢層が人口の多くの割合を占めるとなると、今後もこれらの割引制度を続けることができるのかどうか、安泰とも言えないのかな、とも感じたりしています。

特に、いわゆる「団塊ジュニア」世代(概ね1970年代前半生まれ)以降、出生数が減少し続けていることから考えると、この割引制度を支える若年層が将来的に更に少なくなることを考えると、こういったシニア向け割引制度は、曲がり角に来ないとも限らないのではないか、と思ったりしました。


個人的なことを記しますと、もう暫くすると50歳になろうとしており、こういった割引制度を利用できる年齢が近づいてきているのですが、果たして自分がその年齢に到達した時に、これらの制度が残っているのか、不安も同時に感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
JRグループ、ジパング倶楽部の入会年齢を満65歳以上に統一 夫婦会員の新規受付は終了へ - 鉄道コム
JRグループ、「ジパング倶楽部」の入会要件を変更 夫婦会員は終了 - TRAICY(トライシー)
JR6社「ジパング倶楽部」、入会要件変更 全65歳以上に 夫婦会員は終了へ | レイルラボ ニュース



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【JR各社】新幹線と在来線の「乗継割引」を廃止(2024年春)制度が現存するJR西日本・JR東海・JR東日本・JR北海道の各社で終了

JR西日本、JR東海、JR東日本及びJR北海道では、新幹線と在来線とを乗り継いで利用する際に、在来線の特急料金等を割り引く「乗継割引」を終了することを発表しました。

新幹線と在来線特急列車との「乗継割引」の終了について:JR西日本
新幹線と在来線特急列車との「乗継割引」の廃止について|JR東海
新幹線と在来線特急列車の「乗継割引」の取扱い終了について|JR東日本
乗継割引制度の廃止について|JR北海道

概要は以下のとおりです。

【制度概要】
新幹線と在来線特急列車を乗り継いだ場合に、在来線の特急・急行料金、指定席料金が半額となる制度。

【現在の対象乗継駅】
・北海道新幹線:
新函館北斗

・東北新幹線:
新青森

・上越新幹線:
長岡、新潟

・北陸新幹線:
長野、直江津(※1)、津幡(※2)、金沢

・東海道新幹線・山陽新幹線:
新横浜〜相生間の各駅、大阪(※3)

(※1)上越妙高駅に直通して運転する在来線の特急・急行列車に乗車し、上越妙高駅で北陸新幹線と乗り継ぐ場合に限る
(※2)金沢駅に直通して運転する在来線特急列車に乗車し、金沢駅で新幹線と乗り継ぐ場合
(※3)新大阪駅で新幹線と乗り継ぐ場合

【終了時期】
2024年春
なお、JR西日本及びJR東海では2024年3月16日(土)利用分より見直し



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



国鉄時代から民営化後も引き継がれてきた割引制度である「乗継割引」。
下記「乗りものニュース」の記事によりますと、1965年に新幹線と在来線特急・急行を乗り継ぐ輸送形態ができるなかで、特急料金の割高感を解消するために設けられた制度とのことで、制度の変遷はあれど、60年近く続いてきた制度でありました。

基本的な枠組みとしては、新幹線と在来線の特急・急行列車を乗り継ぐ際、在来線側の料金を割り引くものでしたが、そこから派生して、本州と北海道や本州と四国などといったルートでも適用されることとなりました。

国鉄時代から長らく、ほとんど全ての新幹線の駅で乗り継ぐ場合に適用されていましたが、近年はその取扱いが徐々に縮小されてきました。
例えばJR東日本では、2002年12月の東北新幹線八戸開業を期に乗継割引の対象駅を縮小し、またJR九州では2011年3月の九州新幹線全線開業を期に乗継割引を廃止していました。

そして今年に入り、JR西日本が岡山〜新下関間での新幹線停車駅での乗継割引を今年4月1日乗車分より廃止となり、見直しの動きが続いてきました。


縮小が続くこの「乗継割引」が、今後どのような動きを見せるのか、北陸新幹線延伸開業を来春に控え気になっていたところでありましたが、いきなり「全廃」となるとは、個人的にも少々驚きがありました。
もう少しソフトランディングといいますか、段階的に縮小すると思っていただけに、ニュースでも大きく報じられていました。


この「乗継割引」ですが、上述のとおり「新幹線」と「在来線特急・急行」を乗り継ぐ場合、「在来線特急・急行」を割り引く制度なのですが、その条件を逆手に取り、長距離の在来線特急の特急料金を割り引く手段として、新幹線の隣駅間などで割安に設定されている「新幹線特定特急券」と併せて在来線特急料金に乗継割引を適用させる、という節約術も紹介されていたりしました。

ただ、こういった利用方法は割引制度の本旨にそぐわない利用方法でもありましたし、何よりこの「乗継割引」自体、在来線の特急料金が半額にされることから、乗継先の在来線特急・急行列車の収入がその分逸失することにもなり、本旨にそぐわない利用方法が起こりうることも併せて、制度の是正という点では長年の課題だったのかも知れません。


一方で、近年ではネット予約の普及に加え、チケットレス特急券の発達により、「乗継割引」に頼らなくとも、それなりの割引が得られる制度も用意されており、逆に「旅行前に乗り継ぐ列車を同時に購入する必要がある」乗継割引の制約が予定変更の柔軟性という意味では足枷になってきたかも知れません。

加えて、コロナ禍後の利用者の動向から、特にビジネス客がコロナ前には完全に戻らないことが徐々に見えてきたことも、割引制度を見直す一つのきっかけになっていたのかも知れません。


以上、その背景についてはあれこれ推察はしてみてみましたが、ともあれ、来春をもって、これまで親しまれてきた「乗継割引」が廃止となります。
特急券に記された「乗継」の文字も、あと半年ほどで見納めとなりそうです。



その「乗継」が記された特急券をご紹介したいと思います。
手元にあった一例として、長万部→(特急)→新函館北斗→(新幹線)新青森の特急券をご紹介します。
img188-2
▲長万部→新函館北斗の特急券・グリーン券。
在来線側には右下に四角で「乗継」と印字されます。

img189-2
新函館北斗→新青森の新幹線特急券・グリーン券。
こちらは着駅(新青森)の下に「乗継」の文字が印字されます。

DSC06162_R
DSC06142_R
▲それぞれ乗り継いだ列車。
来年3月以降は、これらの乗り換えでも「乗継割引」は消滅することとなります。




ところで、今回のJRグループ4社から発表された資料ですが、いずれも「乗継割引の廃止」という内容は同じでありながら、それに至る経緯の書き方が微妙に違っていました。
各社の経営状況やスタンスが見えてくるようで面白いと感じましたので、ここで併せてご紹介しておきます。

【JR西日本】
JR西日本では、コロナ禍後のお客さまのご利用状況の変化やデジタル化の進展等の社会変容を踏まえ、乗継割引を終了いたします。
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230922_00_press_noritsugi.pdf)より引用、下線太字は管理人による。)


【JR東海】
東海道新幹線のご乗車に際しては、約半数のお客さまに、新幹線の会員制ネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」をご利用いただくなど、ネット予約へのニーズが高まってきています。
こうしたお客さまのご利用状況の変化を踏まえ、東海道新幹線と在来線特急列車とを乗り継ぐケースにおいて、新幹線は「EXサービス」、そして在来線特急列車もネット予約してご乗車いただけるよう、来春、EX会員が新幹線以外の旅先でのコンテンツ等を予約いただける「EX旅先予約」にて、在来線特急列車のおトクな商品をご用意する予定です。
これに伴いまして、新幹線と在来線特急列車とを乗り継いだ場合に適用される「乗継割引」を来春、廃止します。
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042960.pdf)より引用、下線太字は管理人による。)



【JR東日本】
JR東日本では、新幹線ネットワークの拡大や、インターネット販売等の拡充による販売環境の変化により、お客さまのご利用方法が変化しています。新幹線と在来線特急列車を乗り継いだ場合に在来線特急料金等が半額となる「乗継割引」についても、ご利用するお客さまが減少していることを踏まえ、このたび取扱いを終了します。
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230922_ho01.pdf)より引用、下線太字は管理人による。)


【JR北海道】
JR北海道では、お客様のご利用状況や弊社を取り巻く経営環境の変化を踏まえ、北海道新幹線と在来線特急列車との乗継割引を廃止いたします。
(上記発表資料()より引用、下線太字は管理人による。)




【関連ブログ】
【JR各社】新幹線⇔在来線特急の乗継割引廃止を発表。料金値上げへ - 鉄道プレス
JRグループ、乗継割引廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



【関連ニュースサイト】
在来線特急料金が半額の「乗継割引」、2024年春で取り扱い終了へ - 鉄道コム
新幹線×在来線特急「乗継割引」廃止 約60年の歴史に幕 紙のきっぷ減で「役目終わった」 | 乗りものニュース
JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本「乗継割引」2024年春に廃止 | マイナビニュース
JR北・東・東海・西、新幹線と在来線特急列車の「乗継割引」廃止へ 2024年3月 | レイルラボ ニュース
新幹線・在来線特急列車の「乗継割引」廃止へ JR4社が発表、2024年春 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
新幹線と在来線特急の「乗継割引」終了 JR各社 - Impress Watch
JR北海道、「乗継割引」の取り扱いを来春終了 - TRAICY(トライシー)
JR東日本、「乗継割引」を来春終了 - TRAICY(トライシー)
JR東海、「乗継割引」の取り扱い終了 - TRAICY(トライシー)
JR「乗継割引」廃止へ。国鉄時代の割引制度、また姿を消す | タビリス
在来線特急「乗継割引」廃止に悲鳴 「ステルス値上げ」「だからネット予約しなかった」一方で廃止やむなしの声も | 乗りものニュース



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

「青函トンネル入口広場」でE5系「はやぶさ」を撮影(2023.9.3)

こちらの記事でご紹介した「青函トンネル記念館」ケーブルカー乗車の帰りに、「青函トンネル入口広場」というところに寄ってみました。

青函トンネル入口広場 | 今別町
青函トンネル入口広場|スポット・体験|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI

ここは、青函トンネルの本州側の入口なのですが、北海道新幹線開業を間近に控えた2015年春に展望台が新たに整備され、鉄道ファンはもとより、様々な観光客が訪れる観光スポットとなっています。

青函トンネル記念館からの帰り、ちょっと立ち寄ってみようとレンタカーを走らせて、来てみますと、あと10分程度で下り列車(新函館北斗行き)がやって来るというので、折角ならばと撮影してみたのがこちらです。

DSC00452
▲E5系「はやぶさ23号」
青函トンネル入口広場(奥津軽いまべつ〜木古内間)で撮影

ちなみに、展望台はこのような感じでした。
DSC00455


現地までのアクセスはこのとおりです。

(※)
最寄り駅の津軽浜名駅(但し現在運休中)からのルートを示しています。
車ですと、国道280号から少し入ったところにあります。

なお、12月〜翌年3月は、冬季閉鎖の場合もあるとのことですので、ご注意下さい。


この青函トンネルは、新幹線の他にも貨物列車も走行するので、あわよくばEH800型牽引の貨物列車を撮影できれば、とも思いましたが、偶然訪問して,丁度新幹線が撮影できただけでもラッキーに感じながら、公園をあとにしました。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

奥津軽いまべつ駅(北海道新幹線)を訪問する(2023.9.3)

今月初めの2泊3日の旅行中の記事を、思い出したように記しています。

こちらの記事で青函トンネル記念館ケーブルカー訪問の記事をご紹介しましたが、その前に北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅を訪問しましたので、今回の記事でご紹介したいと思います。


この奥津軽いまべつ駅、津軽半島の北部、青森県外ヶ浜町にある駅ですが、北海道新幹線だけでなく、全国の新幹線の中でも乗降客数が最少の駅であります。

ではなぜこんなところに新幹線の駅が設けられているのか、というと、青函トンネルの保守拠点でもあり加えてトンネル内での異常があった際に列車を緊急に待機等させる場所として、無くてはならない駅なのであります。



その奥津軽いまべつ駅に今回、訪問することができましたので、その様子をご紹介したいと思います。

DSC00419
DSC00417
▲駅外観。
在来線をオーバークロスし、新幹線駅につながるためのエレベーターが設けられています。
そのエレベーターを含む建物の高さが否が応でも目立ちます。

DSC00414
▲改札口は、階段またはエレベーターを登った階上にあります。

続きを読む

【JR東海・西日本】年末年始の「のぞみ」全席指定席として運行(2023.12.28〜2024.1.4)今後もピーク時は全席指定席として運行へ

JR東海とJR西日本では、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号について、GW、お盆、年末年始の3大ピーク時において、「全席指定席(自由席なし)」として運行することとし、今年度の年末年始(2023年12月28日〜2024年1月4日)より実施することを発表しました。

この冬、年末年始は「のぞみ」号を全席指定席として運行します ― 3大ピーク期に「のぞみ」号の指定席を増やし、ご予約いただきやすくします|JR東海
この冬、年末年始は「のぞみ」号を全席指定席として運行します ― 3大ピーク期に「のぞみ」号の指定席を増やし、ご予約いただきやすくします ― :JR西日本

概要は以下のとおりです。

<今年度(2023年度)の年末年始期間における実施概要>
【実施期間】
2023年12月28日(木)〜2024年1月4日(木)

【対象区間及び列車】
上記期間中の東海道・山陽新幹線(東京〜博多間)を運転する、全ての「のぞみ」号

【自由席特急券等の利用】
・全席指定席の期間は、新幹線定期券「FREX・FREXパル」を含む自由席に限り乗車できるきっぷ(自由席特急券等)を持っている場合、「のぞみ」号では着席不可。
・上記期間中も、「のぞみ」号以外の列車(「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」)には通常通り、自由席を設定。
・自由席特急券等を持っている場合は、普通車のデッキ等に立席でご利用いただく場合に限り、「のぞみ」号が利用可能。(「のぞみ」号の指定席に着席した場合は、所定の指定席特急料金が必要。)
・「のぞみ」号以外の列車の自由席が混雑した場合に、自由席特急券等を持っている利用者に対し、「のぞみ」号の普通車のデッキ等の立席での利用を案内する場合あり。
・大規模な輸送障害が発生した場合等には、「のぞみ」号を全席自由席で運行することがある。


<今後について>
・今年度の年末年始期間以降の3大ピーク期においても、概ね、今年度の年末年始と同様の取扱いとする。
・具体的な実施日、内容等については、年度毎の曜日配列やそれに伴う利用動向や実施した結果等をふまえ、都度、決定する予定。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



GW、お盆、年末年始の期間、特に帰省ラッシュ・Uターンラッシュの期間には、多数の利用者が集中し、指定席は完売し、自由席の混雑率が軒並み高くことが、ある意味「風物詩」としても報道されてきました。

一方、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号では、自由席車は1号車〜3号車と限られていることもあり、その乗降に時間がかかることから、それによる遅延も発生することもありました。

近年のみならず長年続いてきたこの混雑ですが、今回抜本的な対策として、特に利用者の集中する「のぞみ」について、3大ピーク時に全列車を指定席として運行することが発表されました。

ピーク時の「のぞみ」号全列車を指定席として運行することにより、指定席数の供給増(1列車あたり2割増)となるとともに、自由席の着席を求めて長時間ホームに並ぶことも無くなることから、列車の定時運行にも寄与することが見込まれます。

また、全席指定席化により収入増も見込まれることにより、コロナ禍後のビジネス利用が戻らない中、ビジネス利用以外の収益率を高めることにもつながるかと思われます。

一方で、自由席特急券等の利用者は、「のぞみ」号を立席利用できるようになることが、今回公に発表されたことから、立席客を全ての普通車に分散させることで、全体的な輸送力向上も狙っている、ともいえるかも知れません。


ともあれ、これまでの「帰省ラッシュの風物詩」が大きく変わることは間違いなさそうです。
加えて、これまで帰省ラッシュ特に、深く考えず「自由席で乗れる時間に新幹線に乗る」というスタイルだった利用者にとっては、大きな変更となるだけに、十分な周知が必要といえるでしょう。


私自身、いわゆる「3大ピーク時」に東海道・山陽新幹線を利用することはそんなに無いような気もするのですが、しかもそんな際でも基本的に指定席を確保するため、大きな変化は無いのかな、とも思っていますが、自由席をメインに使っている方は、次の年末年始から気をつけておく必要があるのではないのでしょうか。

DSC_1100
▲東京駅で発車を待つ東海道新幹線N700系。
この年末年始より、ピーク時の「のぞみ」号が全て指定席となりますが、「全車指定席」の「のぞみ」は、2003年9月末以来、20年ぶりの復活となるそうです。





【関連ブログ】
年末年始「のぞみ」が全席指定に回帰へ…今後は繁忙期中心に設定 - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
新幹線「のぞみ」、最繁忙期は「全席指定席」で運転へ 2023年度の年末年始より実施 - 鉄道コム
新幹線「のぞみ」ついに“全指定席化”へ 3大ピーク期限定 自由席はもう限界? | 乗りものニュース
東海道・山陽新幹線「のぞみ」全車指定席に - 3大ピーク期に実施へ | マイナビニュース
今冬の年末年始、新幹線「のぞみ」は自由席なし 今後GWなど3大ピーク期は「全席指定席」へ | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
新幹線「のぞみ」、GW・お盆・年末年始は“自由席なし”へ 12月28日から | レイルラボ ニュース
東海道・山陽新幹線、ピーク期の「のぞみ」自由席取り止め 年末年始など - TRAICY(トライシー)
東海道・山陽新幹線、年末年始は「のぞみ」号を全席指定席で運行 - トラベル Watch
新幹線「のぞみ」、年末年始は全席指定 - Impress Watch
JR東海・JR西日本,3大ピーク期に“のぞみ”を全席指定席で運転|鉄道ニュース|2023年9月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
新幹線「全車指定席化」はどこまで広まるか。「のぞみ」ピーク期に導入へ | タビリス



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

東北新幹線「TRAIN DESK」を使用する(はやぶさ108号・2023.9.4)

2023年9月3日(日)から9月5日(火)まで3日間の旅行で体験した記録を、順不同でご紹介していきたいと思います。
開いている時間に徐々にご紹介できればと思っていますので、気長にお待ちいただければと思います。



東北・上越等の新幹線で、この3月20日よりサービスが始まったワーク&スタディ優先車両「TRAIN DESK」
(参考)

平日(最繁忙期除く)の東北・北海道・上越・北陸新幹線の普通車指定席のある列車(こまち号、つばさ号、つるぎ号は除く)の7号車(東北・北海道新幹線)または9号車(上越・北陸新幹線)に設定された車両です。

TRAIN DESK車両では、パソコン作業やWeb会議、通話などの作業が可能となっています。
これにともない、従前8号車に設定されていた「新幹線オフィス車両」の設定は終了となりました。


新幹線の一部車両を「オフィス車両」として、パソコン作業やWeb会議などの利用を可能とするサービスは、既に東海道・山陽新幹線で「S Work車両」としてサービスが始まっています。



こういったワークプレイス車両は、積極的に利用していきたいと日頃から考えているわけですが、今回新花巻から仙台まで、「はやぶさ108号」の「TRAIN DESK」車両に乗車することができましたので、その様子をご紹介したいと思います。



20230904_094615


20230904_094512

はやぶさ108号の7号車。
東海道・山陽新幹線「S Work車両」と同様に、外観上は特に案内はありません。

20230904_101313

車内に入ると、「TRAIN DESK」案内が座席前ポケットに入っていました。

案内内容は、Web上等の案内と同様の内容となっています。

20230904_093110

このような形で、スマホスタンドとキーボードを用意し、車内でブログ執筆などの作業を行います。

また、作業をしていたら、仕事の電話もかかってきましたが、「TRAIN DESK」車両では、座席で通話することも可能ですので、他の車両のようにデッキに移動することも不要です。
(但し、通話は小さめの声で行う旨の呼びかけは案内されています。)

新花巻から仙台までの約1時間で、本ブログ記事の下書きを仕上げることができ、「TRAIN DESK」車両を確保した甲斐がありました。



以上が「TRAIN DESK」の車内の様子ですが、特急券についても、若干の違いがみられます。

img551-1

上記画像は、今回乗車した「はやぶさ108号」の新幹線指定席券です。
座席番号(ここでは7号車7番A席)の後に「T」の表記がありますが、これが「TRAIN DESK」の表示であるものと考えられます。

img551-2

参考に、仙台から乗り継いだ「やまびこ136号」ですが、こちらには「T」の表記はありません。



今回、機会があって利用することができた東北新幹線の「TRAIN DESK」。
「ワーク&スタディ車両」と銘打っていることもあってか、他の車両よりも空いているように感じました。
(これは曜日や時間帯によって異なるかも知れませんが…)

逆に言えば、静寂な環境で作業ができた、ということになりますが、こういった取り組みが今後も続くよう、機会があれば積極的に利用していきたいと思います。



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【JR東海・西日本・九州】EXサービスのポイント制度改正へ。グリーンプログラムは廃止、利用区間に応じ「EXポイント」「WESTERポイント」「JRキューポ」が付与へ

JR東海、JR西日本及びJR九州の3社では、東海道・山陽・九州新幹線で実施している「エクスプレス予約」「スマートEX」(以下「EXサービス」)のポイント制度を改正することを発表しました。

2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!|JR東海
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!:JR西日本
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します! |JR九州

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2023年10月1日(日) 5時30分から

【新サービス概要】
●JR東海・東海道新幹線(東京〜新大阪)
名称:「EXポイント」(新設)
用途:「EX旅先予約」「EX旅パック」で利用可能。
また、「TOKAI STATION POINT」に交換してJR東海グループの駅商業施設での飲食や物販に使用可能。
有効期間:積算月の翌年度末
付与ポイント(例):
東京〜新大阪間・・・「エクスプレス予約」83ポイント、「スマートEX」41ポイント
2023090101
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042922.pdf)より引用)

●JR西日本・山陽新幹線(新大阪〜博多)
名称:WESTERポイント(既存)
付与率:指定席・・・約1%、グリーン車・・・約1.2%、
(※)自由席利用は対象外
付与ポイント数(例)
新大阪〜博多間・・・普通車指定席の場合152ポイント付与
2023090102
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230825_00_press_exservice_new_1.pdf)より引用)

●JR九州・九州新幹線(博多〜鹿児島中央)
名称:JRキューポ(既存)
付与率:
九州新幹線のみ利用・・・JQエクスプレス会員:発売額の1.0%、JR東海エクスプレスカード会員・J-WESTカード会員・スマートEX会員:発売額の0.5%
(九州新幹線を含む利用の場合は、上記の半分の付与率(発売額の0.5%または0.25%))
付与ポイント数(例):
博多〜鹿児島中央のEX予約(10,100円)・・・101ポイント(JRキューポ2倍キャンペーン期間中は202ポイント)
2023090103
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/08/25/230825_ex_1001_new_service.pdf)より引用)

【グリーンプログラム終了】
エクスプレス予約会員向けの「グリーンプログラム」は終了
(※)
ポイント蓄積終了・・・2023年12月31日乗車分まで
グリーン特典利用期限・・・2024年6月30日(日)23:30予約操作分まで


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在冒頭の3社で実施されている「エクスプレス」ですが、当初は東海道新幹線区間のみでスタートしましたが、その当時から、「グリーンプログラム」は続いてきました。

プログラム制度としては、乗車区間に応じたポイントが貯まり、一定のポイントに貯まると、乗車時にグリーン車を利用できるというもので、最もポイントが必要な「のぞみ」グリーン車であっても1,000ポイント(東京〜新大阪間1回乗車で90ポイント)と、頻繁に新幹線を利用する方にとっては魅力的なポイント制度であったといえるでしょう。

一方で、このグリーンプログラムでは、最低で使用できるポイントが、「こだま」グリーン車の600ポイントで、なおかつポイントの有効期限は付与翌年の6月末までと、短い場合だと半年程度でポイントが消えてしまうという点もありました。

今回の見直しでは、上述のとおり、サービス開始当初から実施されてきた「グリーンプログラム」を終了するとともに、会費不要の「プラスEX」会員も含めて、各社の乗車区間に応じたポイントプログラムで付与されることとなりました。

すなわち、
・東海道新幹線(東京〜新大阪):EXポイント
・山陽新幹線(新大阪〜博多):WESTERポイント
・九州新幹線(博多〜鹿児島中央):JRキューポ

がそれぞれ付与されることとなります。

2023090104
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042922.pdf)より引用)


このうち、利用者が最も多いと思われる東海道新幹線に関しては、新設の「EXポイント」が付与されることとなります。

この「EXポイント」ですが、現段階では「EX旅パック」「EX旅先予約」で使用できるほか、「TOKAI STATION POINT」に交換してJR東海の駅商業施設などで利用できる模様です。

現段階では、この「TOKAI STATION POINT」の概要が不明であること、そして長年ヘビーユーザー
が愛用してきた、「グリーン車へのアップグレード」が終了することもあってか、今回の発表ではかなり批判的な意見が聞こえてくるように感じました。


もっともそういった意見は、各社とも折り込み済みでの新サービス開始と思われますが、東京〜新大阪を2ヶ月に1回程度往復すれば「のぞみ」グリーン車が利用できるというのも、当初のネット予約普及という目的が達成されつつあるいま、見直しの時期が到来した、ともいえるかも知れません。

また、「グリーンプログラム」よりも、より使い勝手のいいポイントに交換して欲しい、という利用者からの要望もあると考えられますので、今回このように、利用区間に応じた各社のポイントプログラムに付与する、という形に大きく変えたものといえます。


個人的な話をすると、このグリーンプログラムでは、「のぞみ」はおろか、「こだま」のグリーン車を使用できるだけのポイントをなかなか貯めることができず、毎年ポイントを失効させてきただけに、新たにできる「TOKAI STATION POINT」でどの程度のメリットが受けられるのか、気になるところです。

また、山陽新幹線区間では、JR西日本の「WESTERポイント」が付与されることとなります。
こちらについては、地元でもあることから、ICOCAへのチャージや、特急券への利用など、色々使い道があるのですが、ただ、自由席利用は対象外だったり、「エクスプレス予約」と「スマートEX」とで付与率が変わらなかったりと、これまでに比べると会費を払っている割には渋い付与率、といった印象は拭えません。


もう10年程度「エクスプレス予約」会員を続けてきていますが、下記のとおり料金の値上げが実施され「プラスEX」との差が大きく縮小したことも考えると、そろそろ潮時かも知れないと思いつつ、特によく利用する「EXポイント」が、駅売店等でどののように利用できるか、などをもう少し検討してから判断したいな、とも感じたニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
JR東海、東海道新幹線「EXポイント」新設など新サービス10/1開始へ | マイナビニュース
東海道新幹線 EXサービス、新ポイント制度新設 「グリーンプログラム」終了へ | レイルラボ ニュース
東海道新幹線、グリーンプログラム終了へ 新ポイントサービスに移行 - TRAICY(トライシー)
東海道新幹線にポイントサービス、山陽・九州新幹線と連携 - Impress Watch
JR西、「スマートEX」の新幹線予約でWESTERポイント - Impress Watch
「エクスプレス予約」グリーンプログラム廃止。サービスの魅力、さらに乏しく | タビリス




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

参宮線「池の浦シーサイド駅」廃止跡をみてきました(2023.8.19)

JR東海・参宮線にかつて存在した「池の浦シーサイド」駅。

「池の浦シーサイドパーク」への海水浴客の利便性向上を目的に、1989年7月に開設された臨時駅で、開設当初はそれなりの利用者はあったようですが、その後年々利用者が減少し、それにつれて営業日数も減少してきました。

2018年度より営業を休止し、2020年3月のダイヤ改正で正式に廃止となりました。



この週末、別件で二見浦の近辺を訪問していましたので、そのついでに、この廃止となった「池の浦シーサイド駅」の現在の様子を見てきましたので、ご紹介したいと思います。

20230819_142651


20230819_142707
池の浦シーサイド駅の跡。

ホームは残されたままですが、入口には柵が設置され、中に入れないようになっています。

「池の浦シーサイド」駅であったことを示す表示などは一切ありませんでした。

20230819_142559
池の浦シーサイドの駅前には海水浴場、ではなく干潟がありました。

池の浦シーサイドパークへは、ここから15分ほど歩く必要がありました。

池の浦シーサイドパークへのアクセスは、他にも近鉄鳥羽線(池の浦駅)がある上に、いずれの鉄道駅から離れていることから、アクセスはマイカー主体に移ってきたと思われます。

加えて、レジャーの多様化により海水浴客そのものも減少していったことから、この臨時駅も役割を終えた、といえるでしょう。


廃止となって既に3年ですが、ホームはそのまま存置されていた池の浦シーサイド駅。
海岸沿いのホームからの眺めは、さぞかし格別だったと思われます。

海水浴客目当てではなくても、多客期に一部列車でも臨時停車して、海沿いの秘境駅で売り出せば、伊勢志摩の観光名所の一つとして注目を集めたのではないか…といった素人の思いつきなんかは、とっくに検討された上での廃止だったと思います。

今後、この残されたホーム跡が撤去されるのかどうかは知る由もありませんが、ともあれしばらくの間は、かつて駅が存在した証拠として、引き続き行き交う列車たちを見守っていくのでありましょう。

【JR東海】東海道新幹線のワゴン販売は終了へ。グリーン車にモバイルオーダーサービスを提供開始(2023.11.1〜)

JR東海では、現在「のぞみ号」「ひかり号」の全号車で実施している車内ワゴン販売を終了し、新しい形態のサービスを導入することを発表しました。

東海道新幹線の新しい車内サービスの展開について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【グリーン車利用者のサービス内容】
・東海道新幹線サポートコールサービス:
尋ねごとや困りごとが発生した際に、これまでの巡回中の乗務員への声かけに加え、グリーン車各座席に設置されたQRコードから、乗客自身のモバイル端末から乗務員の呼び出しが可能に。

・東海道新幹線モバイルオーダーサービス:
グリーン車の各座席に設置されたQRコードで、乗客自身のモバイル端末から飲食物を注目し、パーサーが席まで届けるサービス。
(こだま号を除く)

【グリーン車、普通車利用者のサービス内容】
・東海道新幹線多目的室案内サービス
11号車の「多目的室」に貼り付けたQRコードにより、乗客自身の端末から乗務員を呼び出して、「多目的室」をよりタイムリーに利用することが可能に。

【実施時期】
2023年11月1日(水)〜
東海道新幹線の車内ワゴン販売は、10月31日(火)をもって終了

【東海道新幹線「のぞみ」停車駅ホーム上などの自動販売機の充実】
車内ワゴン販売でニーズの高い「ドリップコーヒー」「アイスクリーム」等、自動販売機のラインナップを増やし、ホーム上などに順次拡充
11月1日(水)までに東海道新幹線の「のぞみ」停車駅のホーム等に設置

【サービス概要】
2023080801
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042867.pdf)より引用)




詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



つい一昔前まで、新幹線や特急列車では当たり前のように実施されていた「車内販売」。
しかし駅ナカを含むコンビニの充実や、ペットボトルに代表されるように持ち運びしやすい飲食物の開発、そして少子高齢化が進む中、販売員の確保の観点から、車内販売の取りやめを実施するケースが続いてきました。

そんな中であっても、今なお「のぞみ」「ひかり」全列車でワゴンによる車内販売を実施してきたJR東海でも、今回従来の車内販売の実施を終了し、「グリーン車でのモバイルオーダー」と「ホーム上の自動販売機の充実」を進めることとしました。

この背景には、上記JR東海発表資料の冒頭にもあるように、品揃えの充実や飲食物の持ち込みが増えたこと、加えて、静寂な車内環境を求める意見、そして将来にわたる労働力不足への対応といった点が挙げられています。

確かにビジネスパーソンの利用が多い東海道新幹線では、仕事に集中している時にはワゴン販売の声かけも邪魔に感じるかたもいるかも知れません。
それより何より、これだけ多くの列車が運行されている東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」で、車内販売のワゴンを整備して運営する、というのは多くの人手がかかる業務であり、労働力不足が現実のものとなっているいま、今のままでは持続可能とは、とても言えない状況であったかと思います。

確かに「シンカンセンスゴイカタイアイス」と称されるスジャータのアイスクリームを、座席に居ながらにして購入し、味わえるのは、東海道新幹線ならではのサービスであり、根強いファンが多いのも事実であります。

しかし裏を返してみれば、それだけ人力に頼ったサービスであることでもあることも事実で、それが労働力人口の割合が多かったこれまでの時代なら成り立っていたものであったとしても、今後その割合が減っていく中でも、続けていることができるのか、といわれると、恐らく難しいのではないか、といえるでしょう。

そういした意味では、今回自動販売機の充実とともに、ワゴン販売を終了するのは、一つの決断であったかと思います。

HORIZON_0001_BURST20201105194606598_COVER
▲東海道新幹線「のぞみ」普通車のワゴン販売で購入した「アイスクリーム」と「ホットコーヒー」。
今年11月以降は、普通車でこういった風景は見られなくなりますが、これらの商品を買い求める利用者も多いことから、「のぞみ」停車駅を中心に自動販売機が整備されることとなります。



ネット上の意見を眺めてみても、賛否様々な意見が交わされています。
特に普通車の乗客にとっては、車内で飲食物を購入する機会が無くなることから、サービスの切り捨て、という意見も決して間違いではないでしょう。
しかし、このワゴンサービスに関しては、それだけの危機的な状況でもあった、というのは賛同するかどうかはともかく、理解はしておきたいところだと思います。

今年11月以降、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の車内サービスがガラリと変わりますが、グリーン車乗車の際には、今回導入される「モバイルオーダーサービス」を試してみて、このブログでもその様子をご紹介できればいいな、とも思います。




【関連ブログ】
【悲報】東海道新幹線、車内ワゴン販売を終了へ - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
東海道新幹線、車内ワゴン販売を10月末で終了 グリーン車ではモバイルオーダーサービスを提供へ - 鉄道コム
東海道新幹線「車内ワゴン販売」終了へ 代替サービスは「グリーン車のみ」モバイル注文 | 乗りものニュース
車内販売終了で「新幹線カタイアイス」どうなる!? 「実は消えません!」人気商品のゆくえを聞いた | 乗りものニュース
東海道新幹線、車内ワゴン販売を10月31日で終了。グリーン車はモバイルオーダーを導入 - トラベル Watch
東海道新幹線、車内ワゴン販売を終了 新サービスに移行 - TRAICY(トライシー)
東海道新幹線、ワゴンによる車内販売終了へ | 鉄道ニュース | 鉄道新聞
東海道新幹線「車内ワゴン販売」終了へ、11月から新サービス展開でどう変わる? | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
東海道新幹線、車内販売終了へ!グリーン車のみモバイルオーダー制 11月から | レイルラボ ニュース
東海道新幹線、車内ワゴン販売を10月末で終了 - Impress Watch
東海道新幹線の「車内ワゴン販売」終了へ “例のアイス”も買い方変わる - ITmedia NEWS
東海道新幹線がモバイルオーダー導入へ、車内ワゴン販売は10月で終了 - ケータイ Watch



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【JR東日本】新色のE653系運行開始を発表(2023.10〜)「フレッシュひたち」時代には無かった水色を採用

JR東日本では、かつて常磐線特急「フレッシュひたち」として運行していたE653系電車が、新潟・秋田方面での活躍を経て再び勝田車両センターに帰ってくることとし、併せてこれまでに無かった水色のカラーリングを施すことを発表しました。

新色のE653系電車が運行を開始します!|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【車両の概要】
2013年まで常磐線で運行していた E653 系電車は、茨城・福島各地域のテーマカラー5 色となっていたが、今回の車両はこれまでになかった水色のカラーリングを実施。

【運用期間及び運用区間】
2023年10月から臨時列車として運用予定です。
東海道線や宇都宮線、高崎線、常磐線など主に首都圏の各路線で運用。

【カラーコンセプト】
主に臨時列車で活躍することから、海や川、そして澄み渡った空などの広大な自然をモチーフとしたカラーリング。
jreast_e653_skyblue
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/mito/20230804_mt01.pdf)より引用)

【記念イベント「E653系電車新色撮影会」】
・開催日時:
2023年9月9日(土)
・開催場所:
勝田車両センター
・募集人数:
各部30名、計60名
・販売価格:
1名16,000円(税込)
・発売開始日:
2023年8月9日(水)12時30分〜
・販売箇所
JRE MALL 水戸支社販売ページ購入
https://www.jreastmall.com/shop/category/category.aspx?category=I4

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



現在はE657系で統一されている常磐線特急列車ですが、それ以前はE653系「フレッシュひたち」と651系「スーパーひたち」が運用されていました。

2010年12月には、E657系の投入とともに、E653系はいわき〜仙台間の特急列車として運用されることが発表されていました
阪和線の沿線から : JR東日本、常磐線特急に新型車両「E657系」投入を発表

しかし翌年の東日本大震災によりその計画は中止となり、その後常磐線の全線復旧の際には、かつての「スーパーひたち」同様、上野(品川・東京)〜仙台間の通し運転が復活し、現在に至っています。
阪和線の沿線から : 【JR東日本】常磐線全線運転再開に併せて、特急列車の直通運転を発表(2019年度末まで)

E657系投入後、E653系は新潟・秋田地区の「いなほ」「しらゆき」の他、首都圏エリアでの臨時列車用に1編成が国鉄色となりましたが、今回更に1編成が臨時列車用として、首都圏地区で運用されることとなりました。

DSC08822-2_R
▲特急「いなほ」に転用されたE653系。
この「いなほ」向けについては、この後塗装変更が行われています。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR東日本新潟支社】特急「いなほ」号E653系1000番代のエクステリアデザインを変更


今回の塗装は、かつての「フレッシュひたち」時代にも無かった水色の塗装となり、既に運用されている国鉄色と合わせて、ファンの注目を集めそうですが、そんなファンのための撮影会も実施されることが発表されています。

首都圏の話題でありますので、個人的にはおいそれと参加できるものでもありませんが、上京の際には、臨時列車などで、この水色編成をみることができればいいな、と思ったニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
E653系 水色編成 運転(2023年10月〜) - 鉄道コム
勝田車両センター E653系水色・国鉄色撮影会(2023年9月9日) - 鉄道コム
新色“水色の”E653系誕生! 日本海側から里帰り 10月からJR東海道線などで臨時列車に | 乗りものニュース
JR東日本E653系、水色に - 勝田車両センターに戻り、10月から運用 | マイナビニュース
E653系が水色になって勝田に帰還! 10月から首都圏メインの臨時列車で運用 国鉄色と並べて記念撮影会も | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
E653系!水色になって勝田車両センターへカムバック、10月から首都圏で運行へ | レイルラボ ニュース
JR東日本、E653系1編成を水色カラーに 勝田車両センターで運用 - TRAICY(トライシー)



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム
当ブログのTwitterアカウント
ブログ「阪和線の沿線から」のツイッターアカウントです。更新情報の通知やコメントの受付などはこちらのアカウントをフォローして下さい。
記事検索
「鉄道コム」登録ブログはこちらをクリック
鉄道コム
Archives
Categories
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
  • ライブドアブログ