阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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鉄道(島原鉄道)

【島原鉄道】鉄道運転士の退職に伴い一部減便を実施(2023.10.16〜12.15の平日)

長崎県内の諫早〜島原港間を運行する島原鉄道では、鉄道運転士の急な退職に伴い、平日ダイヤの一部列車を減便することを発表しました。

鉄道ダイヤの一時減便について | 新着情報 | 島原鉄道

概要は以下のとおりです。

【減便期間】
2023年10月16日(月)〜12月15日(金)の平日のみ

【運休列車】
<下り>
諫早13:29発→本諫早13:32着
諫早13:48発→島原港15:10着
諫早18:16発→島原港19:41着

<上り>
島原港12:04発→諫早13:19着
本諫早13:38発→諫早13:40着
島原港16:38発→諫早18:01着

【減便理由】
鉄道運転士の退職に伴う慢性的な人員不足が続く中、新規運転士の養成を行いながら補充してきたが、10月に入り急遽退職者が出たため、現在の運行本数を維持することが困難となったため。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲島原鉄道・南島原駅(現・島原船津駅)構内の島原鉄道の車両


このブログでも時折ご紹介している島原鉄道(島鉄)の話題。
管理人の親族も沿線地域に多いことから、自然と同社の話題には敏感になるのですが、今日発表されたのは、「運転士不足による減便」でありました。

既にバス事業者では、運転士の不足による減便改正などが多く実施されており、また、下記記事でご紹介した大阪府南東部をエリアとする「金剛自動車」(金剛バス)では、赤字経営に加え運転士の確保がままならないことから、今年12月20日をもってバス事業を廃止することを発表しています。



では、鉄道事業者の従業員の確保は安泰か、というと決してそうではなく、少子高齢化による労働力人口の減少や、地方圏では若年世代の転出増、そして「動力車操縦者運転免許」という資格取得に時間とコストを要することから、こちらも人手不足の影響を受けていることは、既に報じられているとおりです。


そんな中、今回島鉄では、今月になって運転士が急遽退職したことから、現行の運行本数を維持できなくなったことから、一時的な運休を発表したものであります。

運休となるのは、上記の3往復ですが、このうち2往復は諫早〜島原港間の通し運転、そして昼間時間帯に運休となる列車もあり、通常1時間間隔のところ、運休にともない2時間間隔となる時間帯も出てきますので、利用の際には十分注意が必要です。


地方鉄道路線の存廃を議論する際、鉄道維持を支持する理由の一つに、「バス運転士の確保」を挙げている言説を時折目にします。
しかし、先に挙げた少子高齢化の進展や若年層の都会への転出などを考えると、バス運転士が不足しても鉄道従事者の確保は難しくない、というのは机上の空論でしかないことは明らかなのですが、どうもその現実を直視しない論者もおられるようです。

しかし今回の島鉄のケースでも明らかなように、鉄道事業者であっても人手不足は共通して課題であり、このような「減便」という形で露呈することもあり得ることは十分に理解しておく必要があります。

とはいえ、この手の人手不足に特効薬があるわけでのないので、事業者は賃金や労働時間などの従業員の待遇改善、そして利用者は人員確保の為の値上げや、働き方改善のための減便などへの理解を地道に進めていくしかないのかな、とも感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
島原鉄道 ダイヤ変更(2023年10月16日) - 鉄道コム
島原鉄道、運転士の急遽退職で「本数を維持することが困難」減便へ | マイナビニュース
島原鉄道「退職者が出たので運行できません」昼夕の3往復を運休へ 運転士不足が深刻化 長崎 | 乗りものニュース
島原鉄道、運転士足りず...平日ダイヤ一時減便へ 10月16日から | レイルラボ ニュース



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【島原鉄道】地域公共交通検討調査業務の募集発表。上下分離、BRT転換なども検討へ

長崎県の島原鉄道では、平成26年度(2014年度)からの10年を計画期間とした、施設整備計画を策定し、国や沿線自治体の支援を受けています。

しかし、近年の沿線人口減少や少子化、そして2020年度以降の新型コロナウイルス感染症の影響により利用者が著しく減少していることから、地域の生活交通を維持する使命の中で、大きな岐路に立たされています。

それを踏まえて、長崎県では、今後の支援のあり方を整理する時期があるとして、地域における島原鉄道が担うべき役割を整理し、沿線地域全体の交通のあり方について調査、研究及び提言を行うものとして、「島原鉄道沿線地域公共交通検討調査」を実施するべく、その委託事業者を募集したことを発表しました。

島原鉄道沿線地域公共交通検討調査業務委託に係る公募型プロポーザル | 長崎県

概要は以下のとおりです。

【業務内容】
(1)現状分析及び将来予測

(2)収益状況分析・経営改善策の検討提案

(3)沿線地域の実態に適合する交通体系の提言
<想定される提言のパターン>
・島原鉄道を軸とした将来にわたり持続可能な交通体系(鉄道を維持する場合)
1:上下分離の場合(複数パターン)
2:それ以外の手法
・既存の交通体系に捉われない新しい交通モード等への転換
3:BRT への転換
4:乗合バスへの転換
5:乗合バス及び乗合タクシー等を組み合わせた転換


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲島原外港(現:島原港)駅に停車中の島原鉄道キハ2500A形。
施設整備計画の最終年度を迎えるなか、今後のあり方について検討する時期が到来しています。


西九州新幹線・長崎本線の諫早駅から島原港に至る「島原鉄道」。
かつては島原港(旧:島原外港)から更に南に、加津佐(かづさ)駅までの路線を有していましたが、2008年3月末をもってこの区間が廃止となり、現在の路線形態となっています。



沿線の人口減少や少子化により、ご多分に漏れずこの島原鉄道でも利用者減少に悩まされており、そんな中で2014年度から10年間の計画で、施設整備計画を定め、国や沿線自治体からの支援を受けて事業を実施してきました。

しかし、島原鉄道の輸送密度はコロナ禍前の2019年度でさえも1192人・km/日、コロナ禍さなかの2020年度は851人・km/日(出典元:鉄道統計年報(https://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk6_000032.html))と、下記でJRグループにおける「利用者の著しい減少等を背景に、利便性及び持続可能性が損なわれており、対策を講じることが必要」と判断される目安の輸送密度1000人・km/日に近い水準となっています。


施設整備計画の最終年度を迎えるにあたり、今後島原鉄道を鉄道として存続していくべきか、あるいは他の交通モードに転換していくべきか。
そういった議論を沿線で行っていくための提言を作成する業務として、今回長崎県から業務委託、という形で入札案件が公表されました。

その「提言」としても、鉄道を維持する場合の「上下分離」、そしてそれにとらわれない転換方法として「BRT」「乗合バス」等、ゼロベースで存廃を考えるたたき台を提案していく内容となっています。


島原鉄道沿線は、半島地域ということもあり、かねてから過疎化が進んでいて、それが島原鉄道の運営にも厳しいものがありました。
2008年3月末に島原港以南の通称「南目線」が廃止されたのも、ひとえに島原半島南部の人口減少がより厳しいものがあったことに尽きるわけですが、今回更に比較的人口が多いとされていた北部の沿線でも、存廃を論じる段階になってきているとは、かつて両親の帰省で定期的に利用していた私としては、身につまされる思いであることは確かです。

一方で、今後人口減少が更に進む中、この島鉄の鉄道線をこのまま残すのが、持続的な公共交通体系を構築する上で果たしてベストなのか、というのは、ともすれば人々が鉄道に抱く「ノスタルジー」を排して、データに即した議論を行った上で、それでも鉄道を維持したいかどうか、まさに沿線地域がその方向を決める、そして決めた方向性に事業者、行政のみならず沿線住民も責任を持って維持していくのが必要なのではないか、と思っています。


果たして島原鉄道線が今後も維持されるかどうか、全ては沿線の判断にかかっているわけですが、当ブログでもこの動きを追いかけていきたいな、と感じたニュースであります。




【関連ニュースサイト】
島原鉄道「BRT化」「上下分離」可能性の検討へ 厳しい経営受け「幅広い協議」へ 長崎県 | 乗りものニュース



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【島原鉄道】2022年9月23日ダイヤ改正実施。土休日ダイヤ導入とともに「急行」廃止へ

長崎本線の諌早から、島原半島の中央部の島原港を結ぶ島原鉄道(島鉄)では、来る9月23日の西九州新幹線に併せてダイヤ改正を実施することを発表しました。

ダイヤ改正について | 新着情報 | 島原鉄道

概要は以下のとおりです。

【実施日】
2022年9月23日(金・祝)

【改正点】
・平日一部列車の運行時刻を変更します。
・土日祝日に休日ダイヤを導入します。

【改正前後の本数比較】
・改正前
諫早・本諫早〜島原港・島原船津:
下り21本(うち1本は本諫早発、3本は島原船津行き)
上り21本(うち3本は島原船津発、土休日の1本は急行列車

諫早〜本諫早:
下り13本、上り12本

・改正後:
諫早・本諫早〜島原港・島原船津:
平日:
下り21本(うち1本は本諫早発、3本は島原船津行き)
上り21本(うち3本は島原船津発)

土休日:
下り18本(うち1本は本諫早発、2本は島原船津行き)
上り18本(うち2本は島原船津発、全て普通列車

諫早〜本諫早:
平日:
下り13本、上り12本

土休日:
下り14本、上り13本


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



9月23日の西九州新幹線開業を期に、博多〜諫早〜長崎を中心としたエリアの鉄道輸送体系が大きく変化しますが、それに併せて島鉄でもダイヤ改正を実施するのは、当然の措置とは思えます。

今回のダイヤ改正では、西九州新幹線及び長崎本線のダイヤ改正に併せて、接続を考慮した時刻変更等を実施しますが、大きなポイントとしては、「土休日ダイヤの導入」「急行の廃止」が挙げられるでしょう。


これまで島鉄では、平日・土休日ともに運転本数は同じ(但し一部運行時間を変更する列車が上下2本ずつあり)となっていました。
しかし、土休日は通学・通勤の利用が減少することから、本数が過剰気味だったと思われ、今回の改正では、土休日ダイヤを新たに導入し、本数の適正化を図ることとなっています。

土休日ダイヤでは、諫早〜島原港・島原船津間の全線通しの列車は3本減少する一方、諫早〜本諫早間の一駅間の列車は逆に1往復増やすこととしています。

島原鉄道でも、主な利用者は高校生かと思慮されますが、それでも長年に渡り平日と土休日を同一ダイヤで運行してきたことは、少し意外にも感じました。
しかし、厳しい経営状況が故に、こういった点でも見直しが必要な状況なのかな、と感じました。


もう一つのポイント、「急行の廃止」についてですが、島鉄では、長年に渡り「急行」という種別を運行してきました。
歴史を紐解けば、国鉄線への直通急行列車も運行されていた時代もあったようで、この島鉄の急行は、随分前から運行されてきた模様です。

国鉄への直通運転が廃止になった後も、島鉄線内での急行列車は引き続き運行されてきましたが、雲仙普賢岳の噴火に伴う一部区間運休の間は休止、その後全線復旧の後は、時代によって増えたり減ったりしていた模様です。
現在では土休日の朝1本(島原港8:24発・諫早9:27着)が設定されていますが、今回のダイヤ改正によりこの急行列車は取り止めとなりました。

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▲2004年5月に撮影した島原鉄道の急行列車。
当時は南目線の廃止前でしたので、行先はご覧のとおり「加津佐」となっていました。


また島鉄の急行列車は、かつては別途急行料金が必要な時代がありました(現在は料金不要)。
この急行料金ですが、10km以上利用の際に必要という規定となっていたのが特徴といえるでしょう。
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▲島原鉄道の急行券(車内補充券)
発行年が省略されていますが、恐らく昭和57年であったと考えられます。
ご覧のとおり「10km以上100円」となっていました。



私の両親の出身地を走る鉄道であったこともあり、ひときわ思い入れのある島鉄ですが、そこで国鉄時代から運行されてきた「急行」が新幹線開業を期に廃止、というのも利用者の変化による時代の流れなのかな、とも感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】


島原鉄道、西九州新幹線開業に合わせダイヤ改正 - 休日ダイヤ導入 | マイナビニュース

島原鉄道,9月23日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2022年9月7日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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【島原鉄道】10月1日に9駅の駅名を変更。「南島原」→「島原船津」、「島原外港」→「島原港」等

長崎県の島原鉄道では、10月1日に駅名の変更及びサブタイトルの設定を行うことを発表しました。

10月以降の鉄道・バスの各種変更について | 新着情報 | 島原鉄道

駅名変更等の概要は以下の通りです。

●駅名変更:
以下の9駅の駅名を変更。

・小野本町→小野
・諫早東高校前→諫早東高校
・神代町→神代
・多比良町→多比良
・島鉄湯江→有明湯江
・松尾町→松尾
・島鉄本社前→霊丘公園体育館
・南島原→島原船津
・島原外港→島原港


●サブタイトルの設定:
以下の4駅に、サブタイトルを設定。
・諫早→諫早(雲仙・島原口)
・本諫早→本諫早(諫早市役所前)
・吾妻→吾妻(雲仙市役所前)
・神代町→神代(鍋島邸前)(※)
(※)神代駅のサブタイトル設定は、駅名変更と同時に実施



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


現在、島原鉄道の諫早〜島原外港間には、合計24の駅がありますが、そのうち1/3以上に当たる9つの駅で駅名の変更が実施されます。
今回変更される駅名の中には、「南島原」「島原外港」と、運転上の拠点となる駅も含まれていて、単に駅名標の変更のみならず、列車で表示する行先表示までも変化する、まさに大幅な変更といえます。

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▲現在の島原鉄道の終点・島原外港駅(2016.4.10)
10月からは、「島原港」となります。

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▲南島原駅(2016.4.10)
車両基地を有しており、当駅折り返しの列車も多く設定されています。
当駅の駅名も、10月から「島原船津」に、また隣の駅の「島鉄本社前」も「霊丘公園体育館」駅に名称変更となります。

また、今回の改定で「サブタイトル」が付されます。
施設等の最寄り駅を分かりやすく表すものとして付されるということで、諫早・雲仙の両市役所(本諫早、吾妻)、歴史的建造物として名高い鍋島邸(神代)、そして雲仙・島原方面へのゲートウェイである諫早の各駅がその対象となっており、長崎新幹線の開業(2022年度予定)を控え、より遠方からの観光客も見込まれるなかで、訪問客の円滑なアクセス、という意味ではこのサブタイトルの設定は時宜にかなったものといえるかも知れません。


一方で、駅名の変更は、かなり大規模に実施されることから、私自身も驚いた次第です。
これらをよく見ると、例えば「島原外港」は、隣接する「島原港」への最寄り駅であることが分かりづらいことからの変更や、「南島原」は、同駅よりも更に南方にある「南島原市」と紛らわしいこと、などが考えられますが、それにしても9駅も駅名変更するとは、と思う次第であります。


丁度10月1日は消費税率引き上げにより運賃の改定もあることから、このタイミングで変更するのは理にかなっているとはいえ、ここまで大規模な変更は、他にない規模なような気がします。


ともあれ、個人的に「南島原」「島原外港」の駅名を記録した写真が、まさかこんな記事で役に立つとは思いもしなかったニュースでありました。




●関連ニュースサイト:
島原鉄道 小野本町駅・南島原駅など 駅名変更(2019年10月1日) - 鉄道コム
島原鉄道,10月1日から12駅の駅名を改称|鉄道ニュース|2019年8月25日掲載|鉄道ファン・railf.jp



●関連ブログ:
島原鉄道、10月1日に12駅を改称: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【島原鉄道】地域経済活性化支援機構による再生支援が発表。長崎バスがスポンサーに

こちらの記事で長崎新聞の報道記事として、長崎自動車(長崎バス)による島原鉄道(島鉄)の経営再生支援の報道をご紹介しましたが、本日、地域経済活性化支援機構(REVIC)及び島原鉄道より、再生支援決定が発表されましたので、ご紹介します。


島原鉄道株式会社に対する再生支援決定について|地域経済活性化支援機構

企業情報 ニュースリリース / 島原鉄道株式会社 ホームページ

上記REVICの発表資料によると、島鉄の再生支援を行うのは、十八銀行、親和銀行、長崎バスの三者で、事業再生の方針としては、組織体制の見直し、顧客のニーズを踏まえた公共交通インフラの改善を検討し、より利用されやすいサービスを目指すとともに、島原半島が有する観光地としての魅力を活用し、県内外への情報発信を強化し、観光客に対する営業力を強化すること、等となっています。

また、企業再編に関しては、島鉄は長崎バス及びREVICに第三者割当増資を行うことで、議決権90%超を有することになること、また島鉄が有する金融債務から負担可能な債務を除いた残額について、金融機関より債務免除を受けることを予定しているとのことです。
加えて、ガバナンス体制に関しては、島鉄は、長崎バス及びREVICより取締役等の派遣を受け入れることとなっています。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

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旧・加津佐駅に停車中の島鉄バスの車両

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南島原駅構内引き込み線に停留する島鉄の車両

一昨日の記事で、長崎バスによる島鉄の支援の報道記事についてご紹介しました。
本日は、その内容が正式に発表されたことで、続報としてのご紹介です。

REVICから発表された事業再生計画によれば、第三者割当増資により島鉄が長崎バス傘下となること、また公共交通インフラの改善、観光客へのPR等を行うこと、また、島鉄が債務免除を受けること、等が挙げられており、新しい資本及びガバナンス体制により、島鉄の経営を再生させることが分かります。

当座は人的派遣や債務免除による整理がメインとなりますが、その後はダイヤや車両といった、目に見える形での経営再建策が実施されてくるものと思われます。
その形がどんなものになるのか、幼少の頃から両親の帰省でお世話になっただけに少なからず島鉄に愛着を抱いている私としても、今後の動きを見守って行きつつ、当ブログでも情報を発信していきたいと思います。


島鉄の鉄道線の、いわゆる南目線とも称される島原外港〜加津佐間が廃止されたのは、2008年の3月末でした。
その10年後、長崎バス傘下で事業再生支援を受けることになるわけですが、後から島鉄の歴史を振り返った際、新たな時代への節目となることとなればいいな、と感じ、それに向かって、管理人としてできる応援ができればいいな、と感じたニュースでした。

官民ファンドが長崎県の島原鉄道を支援…長崎自動車の傘下へ | レスポンス(Response.jp)



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【島原鉄道】長崎自動車(長崎バス)傘下で経営再生支援への報道

長崎県の島原半島で、鉄道やバス、フェリー等を運営する島原鉄道(島鉄)。
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島原鉄道赤パンツ塗装車(キハ2505A号車、島原外港)


現在、鉄道路線は諫早〜島原外港間、バスは島原半島を中心に路線を展開しているほか福岡への高速バスも運行、フェリーは口之津港〜鬼池港で運行しており、島原半島の住民の地域の足のみならず、島原・雲仙方面への観光客の足として欠かせない役割を担っています。

この島原鉄道ですが、1990年からの雲仙・普賢岳噴火災害や沿線人口の減少により、事業環境は厳しい状況が続き、2008年には鉄道事業では南目線と称される区間の島原外港〜加津佐間を廃止し、バス事業でも路線の見直しなどを行ってきました。
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廃止直前の島原鉄道 加津佐駅に停車するキハ20(2007.12.9)


しかし経営状況が厳しいことには変わりなかったようですが、本日の長崎新聞では、この島原鉄道にたして、官民ファンドの「地域経済活性化支援機構(REVIC)」と長崎自動車(長崎バス)が経営再生支援に乗り出すことが報じられていましたので、ご紹介します。

長崎新聞ホームページ:【県内トピックス】島鉄、長崎自動車傘下へ (11月11日)

※記事執筆現在、島原鉄道、長崎バス等からの正式な発表はありません。

上記報道記事によれば、複数の関係者への取材、とした上で、島鉄は長崎バスの傘下に入り、人的・資金的な支援を受け、十八銀行(長崎市)・親和銀行(佐世保市)などは金融支援する見通しで、経営基盤を強化し、島原半島の交流人口拡大や利便性の高いダイヤ編成を図るものとみられる、としています。

島鉄の経営状況は、2017年3月期の売上高は18億2,200万円に対し経常損失が2億5,700万円で、国や県、沿線4市などの補助を受けても1,300万円の純損失を出し、累積赤字は7億5千万円に上っているとのことです。

一方で、九州新幹線長崎ルートの開業等で観光客の増加が見込まれることから、諫早と島原半島を結ぶ島鉄の役割は重要で、REVICは「継続すべき有用な経営資源があり、地域経済に資する再生ができる」と判断し支援を決定したとのことで、長崎バスも路線バス運行のノウハウを活かすものとみられる、とのことです。


島原鉄道といえば、私の両親の帰省先ということもあり、幼少の頃から幾度となく訪問・乗車しているのですが、南目線区間の廃止直前に乗車したり廃止後の北有馬駅を帰省の旅に訪問したりと、他の地方鉄道とは違う思い入れをこのブログでもご紹介してきました。

その島鉄ですが、経営が苦しいこと、そして、沿線自治体などからの補助金も投入されているのも知ってはいたのですが、まさか官民ファンドによる経営支援、そしてその担い手の一つとして同じ県内のバス事業者である長崎バスが乗り出すとは、青天の霹靂ともいうべきニュース、と感じました。

こちらのエントリーでも触れていますが、かつて島原半島のバス路線では、島鉄と長崎県交通局(県営)の両方が運行されていて、路線によっては両社局のバスが運行されるということもままありましたが、現在は県営が撤退し、島原半島のバス路線は島鉄での運行となっています。

その島鉄の経営再建に乗り出す会社の一つが、県内のバス会社である長崎バス。
長崎バスは、長崎市内や西彼杵半島を中心に路線を展開しているのですが、そういうこともあって、諫早や島原を中心に県内で移動していた私個人的には、少々縁遠い存在でした。
その長崎バスの傘下に島鉄が入るというのも、時代の変化というのを痛感したニュースといえるでしょうか。


長崎バス等の傘下に入る島鉄では、長崎バスのノウハウも活かしながら経営再建を図ることが報じられています。
長崎市内・西彼杵半島に路線を展開する長崎バスと、島原半島を中心に路線を展開する島鉄では、路線的には補完関係にあるほか、長崎市内〜島原半島のルートにおいても、より観光客のニーズに合致した路線・ダイヤ展開が期待されます。

また、車両の投入に関しても、長崎バスと共同で調達することにより、スケールメリットによるコスト削減や、需給に応じた両社間での車両の融通といった面も展開される可能性もあるのかな、とも素人考えで思うところはあります。


ともあれ、上記長崎新聞の報道記事では、13日の記者会見で詳細が発表される予定となっているので、そのニュースがアップされれば、改めてご紹介したいと思います。



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建て替えられた島原鉄道・南島原駅をみにいく(2016.4.10)

まずはじめに、熊本県熊本地方を中心にここ数日続いている地震()により犠牲となった方へのお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた方へお見舞いを申し上げます。

個人的にも、先週末に熊本県熊本地方の対岸の島原半島(南島原市)に用事で滞在したところなだけに、ついこの間滞在していたところの近くでこれだけ大きな地震が発生したとは、驚くほかありませんでした。
島原半島でも、人的被害は今のところ聞こえてこないものの、強いものでは震度5強の揺れを感じただけに、何らかの被害が発生していないか、心配なところがあります。
とはいえ、現在現地では避難や被害の把握といったように混乱した状況となっているだけに、もっと落ち着いてから再訪したいと思います。

さて、その先週末ですが、島原鉄道の南島原駅の新駅舎を訪問しましたので、その記録をこのエントリーではご紹介したいと思います。
南島原駅の駅舎ですが、こちらのエントリーでご紹介したように、長崎県の臨港道路事業による移転が必要となったことと、その移転先として大正2年築の旧駅舎の改築を検討したものの、シロアリ被害が激しいことから建て替えとなり、昨年6月に新駅舎の営業開始しました。
工事中の様子は先のエントリーでもご紹介しましたが、今回初めてこの駅舎を見に行くことができました。
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南島原駅の駅舎。
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島原鉄道の赤パンツ塗装車両(キハ2505A号車)を撮影する(2015.4.10)

こちらのエントリーでご紹介したように、名門大洋フェリーに乗船し、様々な用事をこなしてきましたが、その合間に島原外港駅まで向かい、こちらのエントリーでご紹介した島原鉄道一般色、通称「赤パンツ塗装」が施されたキハ2500A形を撮影することができましたので、ご紹介したいと思います。

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島原外港駅。
以前はもう少しちゃんとした駅舎があったような記憶があるのですが、どうやら火事で焼失したらしく、一般的な無人駅に建て替えられていました。

諫早方から赤パンツ塗装のキハ2500A形が入線してきましたが、この列車は下り列車で島原外港で到着した後、回送列車となることから、期せずして、方向幕が回っているシーンを記録することができました。
その中でも貴重?な記録となりうるシーンも撮影できました。
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続きを読む

【島原鉄道】南島原駅新駅舎、6月16日から使用開始

こちらのエントリーでご紹介したように、島原鉄道の南島原駅舎が昨年より建て替えが行われており、こちらのエントリーで触れたように、私もたまたま近くを通ったので、建て替え工事途中の姿を記録してきました。

この度、この新駅舎での営業開始が発表されたので、ご紹介したいと思います。

南島原駅 新駅舎 装い新たに開業|企業情報 ニュースリリース / 島原鉄道株式会社 ホームページ
島原鉄道の南島原新駅舎、6月16日から使用開始 | レスポンス

新駅舎の落成セレモニーは、6月13日(土)に開催済みで、供用開始は平成27年6月16日(火)からとなります。
なお、当日は、鉄道利用者(南島原駅乗降者)先着50名に「紅白まんじゅう」のプレゼントがあるとのことです。

その他詳細は上記ニュースリリースをご覧下さい。


上記ニュースリリースに新駅舎の写真も添付されていますが、旧駅舎のレトロ調の面影を残しながら、これまたモダンな建物に生まれ変わっているな、と感じました。
当初のイメージでは、白っぽい建物が掲載されていましたが、それを想像していただけに、ここまでモダンな色合いとなると、多くの見学客を集めることもできるのかな、と思いました。

先のエントリーでは4月現在の工事の様子をご紹介しましたが、この8月にも島原半島方面へ向かう予定があるので、この新駅舎の様子も見に行きたいな、と思ったニュースでした。

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建て替え工事中の島原鉄道・南島原駅を訪問する(2015.4.13)

個人的な用事で南島原市を訪問し、自宅へ帰る間に、南島原駅の近くを経由することとなったため、ちょっと寄ってみて駅の様子を撮影してみることにしました。

この南島原駅は、こちらのエントリーでご紹介したように、昨年より建て替え工事が行われており、旧駅舎を解体して新しい駅舎を建設する工事が行われています。

旧駅舎は大正時代に建設された歴史ある建物でしたが、上記の過去エントリーでも触れたように、長崎県の整備する臨港道路の建設により南島原駅構内に乗務区事務所を移設する必要があったのですが、旧駅舎を改修を検討したものの、安全性に不安が残ることや、老朽化や白アリ等の被害があること等から保存を断念し、旧駅舎の雰囲気を残したデザインの新駅舎を建設することとなりました。

今回訪問したときは、新駅舎の建設工事が行われているところでした。
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