阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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航空

【Peach Aviation】関西〜新潟線開設を発表。LCC初の新潟路線として就航(2018.3.1〜)

関西空港等を拠点とするLCCのPeach Aviation(Peach)では、2018年3月1日(木)から関西〜新潟線を運行開始することを発表しました。

新潟—大阪 (関西 )線を開設〜Peach で新潟と関西がもっと近 くなる!〜|Peach Aviation

上記発表資料によれば、関西〜新潟線は1日1往復で、2018年3月1日(木)から就航することとしています。
運行スケジュールは以下の通りです。

MM143便 大阪(関西)12:00発〜新潟13:05着
MM144便 新潟13:35発〜大阪(関西)15:10着


運賃は、4,190円〜23,090円(シンプルピーチ/片道)となっています。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい


現在、大阪〜新潟間の航空路線としては、伊丹〜新潟間でJAL、ANA、IBEXエアラインズの各社で計10往復運行しています(IBEXは全便ANAとのコードシェア便)
これに加えて、関西空港からPeachが就航することになり、これまでコードシェア含めて伊丹発着で大手二社の運航であった地方路線にPeachが参入するという構図となります。

この構図ですが、関西〜仙台線の就航時にもみたような構図でして、その後Peachの関西〜仙台便は1日3往復の底堅い利用で定着して今に至っていますが、今回の関西〜新潟便が今後どのように成長していくかが気になるところです。

関西地区からみれば、仙台ほどの需要は無いにしても、それでも既存ダイヤで1日10往復の運航があることから、ある程度の利用喚起は可能かなと思っています。
ただ、関西の人にしてみると、新潟というのはあまり馴染みがないところに感じている人も多いように見受けられるだけに、今回のPeach就航で、関西の人にとって新潟県が身近な場所に感じられ、実際に訪問する方が増えればいいな、とも思っています。

新潟県といえば、意外に南北に広い上に、佐渡島もあることから、まだまだ関西の人が気づいていない魅力も多いかと思いますので、そういった魅力もこの路線就航を機会に感じられることができればいいな、とも感じたニュースでした。



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【淡路関空ライン】洲本〜関西空港の定期航路復活(2017.7.9〜)

少し前、こちらのエントリーで洲本〜関西空港間の航路復活について、泉州地区のミニコミ誌掲載の情報をご紹介しました。

当時の記事では今年4月に就航の予定としていましたが、その後音沙汰もなく、この計画が立ち消えになってしまったりしたのか、危惧していたのですが、この度突然ではありますが、同航路の就航が発表されましたので、ご紹介したいと思います。

淡路島・関西国際空港間の定期航路が10年ぶりに復活 高速船により1時間でのアクセスが可能に(関西エアポート|ニュースリリース)
株式会社 淡路関空ライン – Awaji Kanku Line

上記発表資料等によれば、洲本〜関西空港間航路の概要は、以下の通りとなっています。

●就航日:
2017年7月9日(日)

●運航会社
淡路関空ライン

●運行ダイヤ:
・洲本発関西空港行き
4:45発・8:15発・11:45発・15:05発・18:05発
・関西空港発洲本行き
6:40発・10:10発・13:25発・16:40発・19:40発

●所要時間:65分(上下便とも)

●運賃:
片道 大人2,800円・小児1,400円
往復 大人5,300円・小児2,700円

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


その後の情報がないまま、少し気になっていたこの洲本〜関西空港の航路ですが、この度ようやく運行開始が発表が行われました。
就航開始日が7月9日(日)ですが、その直前の報道発表というのも、何やらドタバタ感も感じられたりしないこともないのですが、考えようによっては、当初4月就航が延期となり、ようやく就航の目処が立ったことから、なるべく早く就航したいという現れ、ともいえるのかも知れません。

この洲本・関空航路の特徴ですが、やはり早朝便(洲本4:45発)の設定が注目でしょうか。
この便に乗船すると、関西空港着は5時50分で、LCCを含む早朝便の搭乗にも十分間に合うことができます。
淡路島から関空を介して各地へのLCCを使った旅行は勿論、早朝に多い関空→羽田便を利用したビジネス等の利用にとっても、利便性の高いダイヤ設定といえるでしょう。

一方、ダイヤを見ると1日5往復や、大人片道運賃が2,800円といったところに、強気の設定を感じなくもないのですが、国内外のLCC就航等で関空の旺盛な利用が続く状況もあり、相応の利用者が定着すればいいな、とも感じています。


ともあれ、今回関空〜洲本の航路が復活したことにより、こちらのエントリーでご紹介した深日〜洲本航路と併せて、9月までの期間限定ですが関西空港〜洲本〜深日という航路乗り比べが可能となります。

両航路の時刻表により、乗り比べのパターンをご紹介すると、このような感じでしょうか。
●関空→洲本→深日
関空6:45発→洲本7:45着/9:40発→深日10:35着
関空10:10発→洲本11:15着/13:00発→深日13:55着
関空13:25発→洲本14:30着/16:30発→深日17:25着
関空16:40発→洲本17:45着/19:10発→深日20:05着


●深日→洲本→関空
深日8:30発→洲本9:25着/11:45発→関空12:50着
深日11:40発→洲本12:35着/15:05発→関空16:10着
深日15:00発→洲本15:55着/18:05発→関空19:10着


いずれのパターンも、洲本で約2時間〜2時間半程度の乗り継ぎ時間があるので、その間に食事や喫茶、洲本市内の街歩き、といったように、ちょっとした休憩が可能な感じなので、深日航路が就航中にこのような乗り継ぎを試してみることができればいいな、とも感じたニュースでした。

洲本〜関空間の航路、10年ぶり復活 1日5往復、早朝便にも対応 | 乗りものニュース



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【Peach Aviation】道東方面への就航を検討の報道。関空〜中標津等が候補に

関西空港を拠点とするLCCのPeach Aviation(Peach)。
こちらのエントリーでご紹介したように、新千歳空港の拠点化を発表していますが、これと関連がありそうなニュースですが、Peachでは、関空と道東方面を結ぶ路線の就航を検討していることが報道されました。
(※)当記事執筆現在、Peach Aviationからは公式の発表はありません。

ピーチが道東に新規路線就航を検討|HBC NEWS
ピーチ、道東就航を検討 関空線 釧路など3空港候補 | どうしんウェブ/電子版(経済)

上記報道記事を総合すると、関空と釧路・女満別・中標津の3空港を結ぶ路線を中心に調整中とのことで、その中で関空〜中標津を中心に、釧路・女満別にも曜日別に運航することで、年間を通じて乗客を確保する案が検討されているとのことです。
また、上記HBCの報道によると、18日にも新千歳と道外を結ぶ路線の新規就航について発表する予定としています。


既に新千歳空港の拠点化を発表しているPeachですが、それに加えて関空から道東方面への就航検討というのが今回のニュースなのですが、実は先の新千歳拠点化の発表内でも「道外他空港から本州への空港」への路線展開が予定されていたので、今回の報道内容は、それが具現化しつつあるもの、と捉えていいのかな、と思います。

個人的に気になったのは、やはり中標津空港への就航でしょうか。
釧路・女満別の各空港へは、現在は伊丹空港から季節運行便として運航されていますが、中標津空港へは関西地区からの運航はこれまで無かったものと思われます。
関西地区在住者にとって「中標津」という無縁に近いくらいの場所に、いきなりPeachの直行便が就航するとなれば、それだけでも相当のインパクトがある、と言っても過言ではないのかなと思います。

加えて、中標津空港の位置としては、根室方面はもとより、知床方面へのアクセス拠点としても好立地な場所といえるだけに、仮にPeachの関空〜中標津便が就航すれば、関西の人にとってある意味「秘境」ともいえる道東の更に奥地へのアクセス路線としてPRしていくことができれば、潜在的な成長が実現できる路線のひとつなのかな、とも感じました。

更に言えば、既に関空発着のPeachのネットワークを活用することで、九州・沖縄や韓国・台湾方面から知床・根室方面へのアクセスにも利用できる路線となることから、こういった点でも注目したいな、と感じています。

個人的な観点からでも、関西空港から中標津まで行けるとなると、こちらのエントリーでご紹介した納沙布岬や根室本線(花咲線)に、便利におトクにアクセスすることができるだけに、これは実際の就航を期待したいですし、就航が実現すれば、搭乗してみたいな、とも感じているところで、今後の発表等にも引き続き注目したいニュースでした。

Peach、関空から道東方面に新路線?: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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南海バス・関西国際空港第2ターミナル線の連節バスに乗車する

こちらのエントリーでご紹介したように、南海バスでは去る4月28日より関西国際空港第2ターミナル線(エアロプラザ〜第2ターミナル間)において、連節バスを導入しています。

大阪府内初の連節バスということで、これは是非とも乗りに行かなくてはと思っていたところ、丁度連休中の昼過ぎに見にいく時間があったので、早速関西空港に出向いて乗車することにしました。

車で直接第2ターミナルに乗り入れ、連節バスが到着するのを待っていると、10分もしないうちに到着しました。
DSC09292_R


到着すると、早速大量の乗客が降車していきました。
通常のバスの1.5倍の長さに3枚の扉という収容力の高い連節バスは、荷物の多い旅客の多い関空内のターミナル連絡バスとしては最適な車両であることが分かります。

側面はこんな感じです。
DSC09295_R
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【Peach Aviation】株式の資本構成を変更。ANA67.0%出資の連結子会社に

関西空港を拠点とするLCC(格安航空会社)のPeach Aviation(Peach)。


「空飛ぶ電車」というキャッチフレーズのもと、低価格の航空輸送サービスを提供することで、国内線LCCを定着させた同社もこの3月1日に就航5周年を迎え、更なる飛躍が期待されているところですが、そんな中、Peachの株主であるANAホールディングス(ANA HD)、産業革新機構(INCJ)、ファーイースタンアビエーションホールディングス(FE)の3社は、Peachの株主の資本変更を変更することに同意したことを発表しました。

Peach Aviation 株式の資本構成の変更に関するお知らせ|ANA ホールディングス株式会社・ファーストイースタンアビエーションホールディングス・株式会社産業革新機構

上記発表によれば、現状の資本構成は、ANA HD38.7%、FE33.3%、INCJ28.0%であるものが、変更後はANA HD67.0%、FE17.9%、INCJ15.1%とするものです。
これに伴い、ANA HDは両社より304億円で株式を取得し、PeachはANA HDの連結子会社となります。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


冒頭にも記したように、この3月1日で就航5周年を迎えるPeach。
当初、日本国内にLCCというスタイルが果たして定着するのか、懸念の声がなかったわけではないのですが、この5年間の動きを見ても、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本といったようにLCC事業者も増加してきたことからみると、LCCというスタイルは、日本でも一定程度定着してきたのかな、といえるでしょう。

一方、LCCが国内で本格的に就航して5年を迎え、国内のみならず海外のLCC事業者との競争も激しくなってきている状況からみると、Peachに関しては、更なる成長を実現するための新たなステージに入ってきたのかな、という印象も同時に受けました。

そんなところに、今回の資本構成変更、ANAHDによる連結子会社化は、その新たなステージに対応するためのものといえるでしょう。

まず今回筆頭株主となるANA HD側から見れば、成長著しいPeachの成長収益を連結決算で取り込むことで、自社グループの収益性を向上させることができるでしょう。
一方のPeach側にしてみると、ANAグループが有するスケールメリットを、特に燃油や機材の調達において活かすことで、低コストによる運航を実現し、競合LCC他社に対して優位に立てるメリットはあるといえるでしょう。

一方で、今回のPeachのANA HD子会社化により、既にANAHD子会社となっているバニラエアとの棲み分け、あるいは、これまでANA HDとはある程度距離を置いていたがために独自性を発揮できたPeachの独自色が薄れてくるのではないか、といった懸念を唱える声もありそうです。

そのあたりについては、ANA HDは、Peach・バニラエアの両社を競争させることで切磋琢磨することで、ともに収益を上げ、その果実をHDに取り込みたいという考えを示していますし、Peachの独自色についても、それが同社の成長を支えてきたことから、逆にANA HDとしても見習いたいところは見習っていこう、という感じのことを示しています。

ということで、当面はこれまでのPeachの企業カラーで、路線やサービスの展開が今後も続いていくものと見て良さそうですが、将来的には、現在バニラエアで提供されているANAマイレージクラブの特典航空券(参考:バニラエア特典航空券│マイルを使う│ANAマイレージクラブ)が、Peachでも提供されるようになったり、関空発着のANA便のPeachへの置き換え、なんてこともあり得ない話ではないでしょうから、そういった目に見える点が今後どのように現れてくるのか、関空を最寄りとするユーザーとしても気になるところなので、今後の動きを逐次ご紹介していきたいと思います。

ANA「ピーチ子会社化」で何が変わるのか。コードシェアは実施せず、バニラとの合併は「今後考えていく」 - 旅行総合研究所タビリス



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【バニラエア】大阪(関西)〜奄美大島線を開設(2017.3.26〜)

日本系のLCC(格安航空会社)の一つのバニラエアでは、この度大阪(関西)〜奄美大島線を開設することを発表しました。

大阪(関西)=奄美大島線開設 | バニラエア Vanilla Air - 国内 海外 レジャー・リゾート路線のLCC 格安航空券の検索・予約

上記発表資料によると、バニラエアの大阪(関西)〜奄美大島線の就航日は2017年3月26日(日)で、運行スケジュールは下記の通り1日1往復を予定しているとのことです。
・3/26〜4/5:
JW873便・関西12:25発→奄美大島14:10着、JW874便・奄美12:25発→関西13:50着
・4/6〜6/30:
JW873便・関西12:15発→奄美大島14:00着、JW874便・奄美14:40発→関西16:05着


また運賃は、コミコミバニラ(片道)が6,780円〜、シンプルバニラ(片道)が4,780円〜となっています。
(ピーク時は+1,100円〜)
加えて、新規路線開設記念「わくわくバニラ」として、片道1,980円〜の記念セールも実施するとのことです。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

こちらのエントリーで、バニラエアの関空〜成田・関空〜函館線の開設をご紹介したばかりですが、それに続くバニラエアの関空発着国内線として、今度は奄美大島線の就航が発表されました。
奄美大島に関しては、バニラエアは成田〜奄美大島線を就航してから二年半が経ちましたが、利用状況は順調に推移しているようで、バニラエアの就航で奄美大島を訪問する旅行者も増えている模様です。
今回の関西〜奄美大島線の就航により、関東に加えて関西地区からも奄美大島をこれまで以上に気軽に訪問することが可能となるとともに、関西地区にも多いと考えられる奄美群島の出身者の帰省等の手段としての利用が期待されるものと思われます。

先の成田〜奄美大島線の就航の際のエントリーでも記しましたが、私自身大学時代に一度奄美群島(奄美大島・沖永良部島)を訪問したことがあります。
当時は往復ともに関西〜奄美大島の日本エアシステム(JAS)の便をスカイメイトで利用しましたが、当時の運賃でも14,000円程度していたかと記憶しています。
加えて、12月の平日ということもあり、往復ともにかなりの空席があったように記憶していて、シーズンにより利用率に大きな差が出る離島路線の厳しさを感じた旅行でもありましたが、その路線に今度はLCCというスタイルの航空会社が就航することから、これまた注目と感じました。
採算に乗せるためにはレガシーキャリアよりも高い搭乗率が求められるLCCにおいて、季節波動の大きい関西〜奄美大島線でどのような利用促進策を打ち出してくるのか、といった点も個人的には気になるところといえるでしょうか。

ちなみにこのJASによる関西〜奄美大島便ですが、その後伊丹発着に切り替えられ、更には運行会社も日本エアシステムの合併により日本航空(JAL)の運行となり、現在に至っているわけですが、そこに今回、バニラエアが当時のJASと同じく関西〜奄美大島便として就航することとなり、関空〜奄美大島線という括りでみると、およそ10年以上ぶりの直行便復活といえるでしょう。

個人的に機会があれば1泊2日でもいいので利用してみたいな、とも思うのですが、これまた鉄道のない奄美大島だけに、訪問順序の優先度は下がってしまうわけですが、それでも機会を見つけて訪問できればいいな、とも思ったニュースでした。



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【バニラエア】関空〜成田・函館線就航を発表(成田線:2017.2.18〜、函館線:2017.3.18〜)

LCC(格安航空会社)のバニラエアでは、この度大阪(関西)〜成田・函館線を就航することを発表しました。
東京(成田)、大阪(関西)=函館線、東京(成田)=大阪(関西)線就航決定 | バニラエア Vanilla Air - 国内 海外 レジャー・リゾート路線のLCC 格安航空券の検索・予約

上記発表によると、今回開設となる「関西〜成田」「関西〜函館」の各路線の運行内容は以下の通りとなっています。
  • 大阪(関西)〜東京(成田)
    就航日:2017年2月18日(土)(関西発は2月19日(日))
    運行便数:1日2往復
    運賃:コミコミバニラ・・・4,650円〜、シンプルバニラ・・・3,650円〜

  • 大阪(関西)〜函館
    就航日:2017年3月18日(土)
    運行便数:1日1往復
    運賃:コミコミバニラ・・・7,890円〜、シンプルバニラ・・・5,890円〜

その他詳細は、上記発表資料をご覧ください。


関西空港を発着する国内線LCCに関しては、同空港を拠点とするピーチ・アビエーションの他、ジェットスター・ジャパンに加えて、こちらのエントリーでご紹介した春秋航空日本が既に就航しており、今回のバニラエアの就航により、関空発着の国内線LCC、そしてその中でも関空〜成田線については4社が競合する路線となります。

今回のバニラエアの発表での注目は、やはり関西〜函館線といえるでしょうか。
既に札幌(新千歳)へは関空からピーチ、ジェットスターともに就航しているのですが、今回のバニラエアの函館就航により、北海道方面へのLCCを使った旅行のバリエーションが増えることになり、北海道や東北方面への旅行を計画されている方にとっては朗報と言えるでしょう。
具体的には、単純な函館方面への往復は勿論のこと、函館から北上して札幌・小樽の観光を楽しんで新千歳から関西へ戻る、というルートや、函館から北海道新幹線を利用して青森・仙台を経由して仙台空港からLCCを利用して関西へ戻るといったように、LCCだけを利用した旅行でも、今回の函館就航により行程のバリエーションが増えることとなり、これまた楽しみな就航といえるでしょう。

また、バニラエアの関空発着国内線が就航することにより、関西地区からも国内旅行でバニラエアを利用することが可能となるわけで、ピーチやジェットスターとはまた違うであろう、バニラエアを選ぶのも、これだけLCCが増えてきた時代の旅行の楽しみ方の一つかな、とも言えるだけに、機会があれば是非とも利用できればいいな、とも思ったニュースでした。

バニラ・エア、成田、関空から函館に航空便を開設: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【関西空港】(報道記事)国際線手荷物の南海難波駅で受取サービスの開始の報道。「ラピート」荷物室を活用か?

昨日の産経新聞で報じられているニュースですが、関西空港を運営する「関西エアポート」では、関空到着の国際線利用者を対象に、航空機に預けた手荷物を南海難波駅で直接受け取れるサービスを導入する方針を固めたことが報じられています。
(記事執筆時点では、南海電鉄・関西エアポート等から上記サービスの導入について正式の発表はありません。)

国際線の手荷物を南海「難波駅」で受け取りOK 関西国際空港が導入方針、訪日客の利便性向上(1/2ページ) - 産経WEST

上記報道によれば、サービス導入は平成32年(2020年)の東京五輪開催までの導入を予定しているとのことで、実現すれば日本国内では関西空港だけのサービスになる模様です。

サービスの流れとしては、海外の空港で搭乗手続きの際に預けた手荷物を、関西空港で受け取ることなく南海難波駅で受け取ることができることとなり、利用者にとってはスーツケースなどの大きな手荷物を大阪市内へ自分で運ぶ手間を省くことができることとなっています。
関西空港から難波駅の間は、特急「ラピート」などで難波駅に輸送することとしています。

その他の内容は、上記報道記事をご覧下さい。


昨今の訪日外国人の増加、また関西空港を発着するLCC(格安航空会社)の増加から、関西空港の利用者は増加の一途となっています。
特に大阪ミナミの中心地の難波と関西空港を直結している南海線・空港線の利用者も大きく増加していますが、それ故混雑の緩和も喫緊の課題となっている模様で、こちらのエントリーでご紹介した「特急チケットレスサービス」「定期特急券」利用者向けのスーパーシートへのグレードアップキャンペーンも、その一環として比較的余裕のあるスーパーシートへ利用者を誘導することで混雑を緩和する施策といえます。
また、もう一つの空港アクセス列車である空港急行についても、こちらのエントリーでご紹介した8300系の今年度導入車両より、ドア付近の座席を削ってスーツケース等の大型荷物用のスペースを設置していることから、利用者そのものの増加と、それに付随する手荷物の問題について、できる範囲の対応を行ってきていていることが分かります。

そんな中で、今月10日には、この空港急行の車内で、日本人乗客の1人が車内で『外国人が多く邪魔だ』との内容を大声で言ったのを聞き、乗客間のトラブルを避けるため、『本日は外国人のお客さまが多く乗車し、ご不便をお掛けしております』とアナウンスしたところ、別の日本人女性が関西空港の駅員に「社内ルールに定められた放送なのか」と問い合わせたことから、南海電鉄が不適切な案内放送を行った旨のお詫びを発表する、という事態が発生したことは、記憶に新しいところです。
「外国人多くご不便を」 南海電鉄40代車掌が不適切アナウンス…乗客クレーム発端 「差別の意図なかった」と釈明 - 産経WEST
車掌の不適切な案内放送について(お詫び)|南海電鉄

この事象については、この乗客クレームについてあれこれツイッター上では意見があったみたいですが、今回のエントリーの本題ではないので割愛させていただきます。
それ以上に気になったのは、上記南海電鉄のお詫び発表の最後の段落の『また、昨今のインバウンドのお客さまの急増による車内混雑については、大きな課題と認識しており、早急に対策を進めてまいります。』という一文でした。

正直これ以上の混雑緩和の対策とすれば、空港急行の増結や8300系の投入ペースのアップに加えて、今は使っていないラピートの荷物室の活用くらいしか思いつかなかったのですが、その「荷物室の活用」はやはり検討されていたのだな、という感を抱きました。

この荷物室ですが、冒頭の産経新聞の記事にもあるように、平成6年の関空開港から平成13年まで開設されていた南海難波駅構内のCAT(シティエアターミナル・空港外でチェックインや手荷物を預けることができるカンター)の手荷物輸送用として使用されていましたが、CAT閉鎖以降は特に使われていないままでしたが、今回のサービスが実現すれば、およそ20年ぶりにこの荷物室が日の目を見ることになりそうです。
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50000系「ラピート」の4号車難波方に設置されている荷物室。
「ガンダムラピート」特別装飾の際には、このようなステッカーが貼られていたりしていました。

ラピートの運行開始当初とは、逆方向に、そして違う目的で使用されることとなりそうなこの荷物室ですが、一時期のラピートの低迷期でも(手間がかかるというのもあったのでしょうが)改造等の手を加えずそのまま残していた甲斐があったのかな、という感じでしょうか。

今後、サービスの概要が正式発表されれば、改めてご紹介していきたいと思います。



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【淡路ジェノバライン】(報道記事)関西空港−洲本航路復活のニュース(平成29年4月予定)

私の住んでいる大阪府泉南地区のミニコミ誌に「ニュースせんなん」というのがあり、土曜日の朝刊の折り込みでチラシと共に入っていて、よくこのミニコミ誌から地元の交通関係ニュースを見つける、ということもあるのですが、今回もまた面白いニュースを見つけましたので、ご紹介したいと思います。

「関空-洲本航路復活へ」来年4月メドに就航 淡路ジェノバライン 準備進める|地域ニュース|ニュースせんなん
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10月22日(土)ののニュースせんなんの一面記事で、上記のように「関空−洲本航路復活」のニュースが掲載されていました。
記事の内容は以下の通りです。
(※当エントリー執筆時点において、淡路ジェノバラインより関空〜洲本航路の開設についての正式な発表は行われておりません)

・関空〜洲本の海上定期航路が来春にも復活の見通し。淡路市の「淡路ジェノバライン」が来年4月の就航を目途に準備を進めている。
・淡路ジェノバラインによると、関空〜洲本間の所要時間を約1時間、1日6往復程度の便数を想定。
・定員約200名の旅客船「まりーんふらわあ2」を就航させるが、外国人客などのスーツケースが置けるように一部を改修。
・料金は未定だが、現在3,000円程度の高速バスに比べて競争力のある料金設定を検討。
・来年1月の国交省への運航認可申請、4月からの運航開始を目指しており、関空の乗船場の調整、洲本港の施設バリアフリー化や駐車場の確保といった環境整備を行っていく計画だが、課題も多く運航開始が遅れる可能性もある。

関空〜洲本の航路は、開港と同時に運航を開始したものの、関空の利用者の低迷から平成19年に廃止となりましたが、今回の航路が開設されるとなれば、それ以来の約10年ぶりの復活、ということになります。
航路廃止時の平成19年と比べると、「LCCの就航」や「外国人観光客の増加」といったように、関西空港を取り巻く環境はあまりにも変化していることから、航路復活したとしても、十分採算が取れると判断されたのかな、とも感じました。

考えてみれば、関空と大阪湾を挟んで向かい側にある淡路島とでは、船で結ぶのが一番早いはずなのですが、現在では高速バスで大回りするしか方法がなく、利用者にとっても不便を強いられていたのは確かでした。
今回の航路復活により、そういった不便が解消され、関空利用者が気軽に淡路島方面へ渡ることができればいいな、と思いました。

もっとも、この航路を更に生かすためには、淡路島自体に外国人を含む観光客を呼び込む魅力を発信していく必要があるでしょう。
勿論これとて航路復活によるアクセス改善と表裏一体の関係にもあることから、運航事業者のみならず洲本市をはじめとした自治体も一体となったPRが必要となってくるのかな、とも思ったりしたニュースでした。



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【Peach Aviation】新千歳空港の拠点化を発表。道内路線にも進出(2018年度予定)

関西空港などを拠点とするLCC(格安航空会社)のPeach Aviationでは、既に拠点化あるいは拠点化を予定している関西・那覇・仙台の各空港に加え、新千歳空港を4ヵ所目の拠点空港とすることを発表しました。

新千歳空港に拠点開設、道内他空港への路線も展開
〜北海道の大地から桃色のネットワークを拡大!!〜(Peach Aviation|プレスリリース)


上記発表によれば、2018年度中に新千歳空港を4ヵ所目の拠点空港とすることとし、新千歳空港に夜間駐機し、同空港を起点とした国内線、国際線の複数路線の運航を新たに行うことに加え、新千歳空港からの道内他空港への路線や、道内他空港から本州への空港などへの路線も展開する予定としています。

その他詳細は、上記プレスリリースをご覧ください。

関西空港を拠点として運航を開始したPeachですが、規模の拡大とともに拠点空港を増やしてきて、今回の新千歳空港で4つ目の拠点が開設されることとなります。

今回の新千歳空港拠点化により、上記でも触れたように、新千歳発着の国内線、国際線に加えて新千歳空港から道内他空港への路線、また道内他空港から本州方面への空港への路線が拡充されることが予定されています。

個人的に注目したのは「新千歳〜道内路線」と「道内空港〜本州路線」でしょうか。
想定される路線としては、道内路線では「新千歳〜函館」「新千歳〜釧路」「新千歳〜女満別」、道外路線では「関西〜函館」「成田〜釧路」「成田〜女満別」といった感じでしょうか。
新千歳空港の拠点化を考えると、新千歳からの道内路線が設定できない旭川や帯広に就航する可能性は低い、と思ったりしましたが、果たしてどんな路線が開設されるのか、今から楽しみ、といえるでしょう。

Peachの道内路線が開設されるとなれば、現在のJR北海道「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」等の鉄道、ANAや北海道エアシステムの既存航空路線に加わることになるため、利用者の選択肢が広がる一方で、各交通機関の間での競争環境が更に厳しくなることも考えられます。

最も大きく影響を受けそうなのが既存航空路線なのでしょうが、価格次第ではJR北海道の特急列車も大きく影響を受けることも考えられますが、厳しい経営環境のJR北海道がどのような手立てで利用者確保の施策を講じてくるのか、といったところも注目しておきたいところでしょうか。

一方で、Peachの道内路線就航によって、北海道内の周遊旅行をお得かつ効率的に楽しめるとなると、更なる道内旅行者の増加も見込めることから、そういった相乗効果でJR北海道の路線も観光客が増えればいいな、思いますし、そのための企画商品や施策の提案も楽しみ、といえるでしょう。

ともあれ、これで国内4ヵ所に拠点を持ち、関西地区のみならず北海道・東北・沖縄といった地域を代表するLCCとして更なる飛躍が期待されるPeach Aviationの動きを、これからも逐次ご紹介したいと思います。

Peach、新千歳も拠点に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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