先日、下記ブログ記事でご紹介したように、京都鉄道博物館に展示中の「建築限界測定用試験車」オヤ31形31号車を見てきました。
阪和線の沿線から : 「オイラン車」オヤ31形を見に行く(京都鉄道博物館)

この「オヤ31形」が京都鉄道博物館へ回送される際、同時に展望車「マイテ49」も回送されていたことが、下記「鉄道プレス」さんのブログでも取り上げられていました。
【おやおや】オヤ31+マイテ49、久しぶりに走行 - 鉄道プレス

この「マイテ49」、一体どういう目的で一緒に回送されていたのかは不明でしたが、その後京都鉄道博物館の扇形車庫(主に蒸気機関車が展示されているスペース)に展示されている、ということなので、上記「オヤ31」を見にいく際に、同時に見てきました。

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後方にオープンスペースの展望デッキが特徴の「マイテ49」。
戦前に特急「富士」用として製造されたスイテ37040形という車両がルーツで、その後の改造等におよりマイテ49形として、東京〜大阪間の特急「はと」に使用されました。

廃車後、大阪環状線の弁天町駅に開業した「交通科学博物館」に静態保存されていたところ、1987年に営業車両として復帰し、現在に至るものとなっています。

山口線「SLやまぐち号」にも連結されたこともあり、様々な場面で団体臨時列車として運行されてきましたが、近年はあまり出番が無かったように思われるだけに、まさかここで展示されることになるとは、意外に感じた方も多かったのではないのでしょうか。

ディテールを見てみることにします。
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▲マイテ49形の特徴の一つ、三軸ボギー台車です。

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▲銘板。
鉄道省により製造、1986年に当時の国鉄高取工場で改造され、営業復帰した経歴がここにも記されています。

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▲会報デッキ部分に近づいてみます。

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▲扇形車庫内に展示されているマイテ49(右)
左はC62形1号機です。



以上、言ってみれば「サイレント展示」的なマイテ49形の展示を見てきました。

京都鉄道博物館から、このマイテ49形の今後の展示方針などは何も発表されていませんが、車両の寿命も相当長いこと、またSLやまぐち号要としての35系客車が新造され、当該車両に展望車「オロテ35」も用意されていることなどから考えると、この「マイテ49形」も京都鉄道博物館に保存される可能性が高いのではないか、と個人的には思っています。

現在はテールマークも無い状態での展示ですが、仮に正式に展示するとなれば、そういった装飾も施されるのではないか、と期待しつつ、今後の情報をチェックしておきたいなと思います。




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