静岡県函南町で「十国峠ケーブルカー」を運行している富士急グループの十国峠株式会社では、現在のケーブルカーに代わり、新たな交通手段である「スロープカー」を2027年夏から運行することを発表しました。
2027年夏、十国峠に「動く展望台」誕生|十国峠株式会社
上記発表によりますと、現在のケーブルカーは設置から約70年経過し老朽化が進み、部品の確保が年々困難となっていることや、それに伴い将来的な安全性の維持が困難となる可能性が高まっていることを踏まえて実施するものとのことです。
この十国峠ケーブルカーですが、現在では国内唯一の標準軌のケーブルカーとなっています。
また長らく西武グループの伊豆箱根鉄道が運営してきましたが、現在は富士急グループに移管されています。
その十国峠ケーブルカーですが、アクセスの面では熱海駅からバスで約30分ということもあり、乗りつぶし的には少々ハードルが高い路線の一つであるといえます。
近接する箱根エリアには、箱根ケーブルカー(小田急箱根)もあることから、まとめて乗車することで、乗りつぶしがてら箱根の観光ルートを体験できる、魅力的なコースでもあるのですが、一方でこの観光コースを回ろうとすると一日がかりおなることから、やはりそれなりに時間がかかる路線、といえるでしょう。
とはいえ、全線完乗を目指すためには避けられないこの「十国峠ケーブルカー」ですが、来年夏には「スロープカー」という新しい乗り物に代わることが、今回発表されました。
そこで鉄道ファンとして気になるのが、「鉄道事業法上の取扱い」でしょうか。
現在の十国峠ケーブルカーは、鉄道事業法に基づいたケーブルカーとして運行されていますが、一方で置き換えとなる「スロープカー」については、現在鉄道事業法等による許認可を受けて運行している路線は無い事から、この十国峠ケーブルカーについても、スロープカーの置き換えに伴い鉄道事業法上の路線廃止が行われる可能性が高いものと思われます。
もっとも、今回の発表では鉄道事業法上の手続きについて何ら言及はされていませんので、スロープカー導入後も引き続き鉄道事業法上の扱いとなる可能性が皆無ではないのでしょうが、これまでの先例から考えると、その可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
鉄道事業法上の扱いがどうであれ、開業から70年に渡り運行されてきたこの十国峠のケーブルカーの車両自体は、あと1年程度で見納め、ということになりそうです。
私自身も2023年11月にこの十国峠ケーブルカーに乗車しましたが、頂上駅からぐるっと見渡せる360度の風景は、他のケーブルカーではそうそう見られない雄大な風景でしたので、機会があれば廃止前に是非一度乗車してみていただければと思います。
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2027年夏、十国峠に「動く展望台」誕生|十国峠株式会社
上記発表によりますと、現在のケーブルカーは設置から約70年経過し老朽化が進み、部品の確保が年々困難となっていることや、それに伴い将来的な安全性の維持が困難となる可能性が高まっていることを踏まえて実施するものとのことです。
▲新たに導入する「スロープカー」の画像
(上記発表資料(https://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_1778654743.pdf)より引用)
この十国峠ケーブルカーですが、現在では国内唯一の標準軌のケーブルカーとなっています。
また長らく西武グループの伊豆箱根鉄道が運営してきましたが、現在は富士急グループに移管されています。
その十国峠ケーブルカーですが、アクセスの面では熱海駅からバスで約30分ということもあり、乗りつぶし的には少々ハードルが高い路線の一つであるといえます。
近接する箱根エリアには、箱根ケーブルカー(小田急箱根)もあることから、まとめて乗車することで、乗りつぶしがてら箱根の観光ルートを体験できる、魅力的なコースでもあるのですが、一方でこの観光コースを回ろうとすると一日がかりおなることから、やはりそれなりに時間がかかる路線、といえるでしょう。
とはいえ、全線完乗を目指すためには避けられないこの「十国峠ケーブルカー」ですが、来年夏には「スロープカー」という新しい乗り物に代わることが、今回発表されました。
そこで鉄道ファンとして気になるのが、「鉄道事業法上の取扱い」でしょうか。
現在の十国峠ケーブルカーは、鉄道事業法に基づいたケーブルカーとして運行されていますが、一方で置き換えとなる「スロープカー」については、現在鉄道事業法等による許認可を受けて運行している路線は無い事から、この十国峠ケーブルカーについても、スロープカーの置き換えに伴い鉄道事業法上の路線廃止が行われる可能性が高いものと思われます。
もっとも、今回の発表では鉄道事業法上の手続きについて何ら言及はされていませんので、スロープカー導入後も引き続き鉄道事業法上の扱いとなる可能性が皆無ではないのでしょうが、これまでの先例から考えると、その可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
鉄道事業法上の扱いがどうであれ、開業から70年に渡り運行されてきたこの十国峠のケーブルカーの車両自体は、あと1年程度で見納め、ということになりそうです。
私自身も2023年11月にこの十国峠ケーブルカーに乗車しましたが、頂上駅からぐるっと見渡せる360度の風景は、他のケーブルカーではそうそう見られない雄大な風景でしたので、機会があれば廃止前に是非一度乗車してみていただければと思います。
▲2023年11月に十国峠ケーブルカーに乗車した際の写真です。
このように湘南電車をイメージした車両は、開業当初から運行されているものとなっています。
十国峠を登る交通手段はスロープカーが引き続き担いますが、この車両に乗車できるのも、あと1年程度ですので、機会があれば是非乗車したいものであります。
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