阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

関西本線電化区間延長、とは言いますけど・・・

天王寺から大和路線快速に乗って加茂駅で下車。向かい側ホームで待っているのは2〜3両編成のディーゼルカーキハ120。これに揺られて更に東に向かうと、「本線」とは名ばかりの、のどかな沿線風景が展開されます。
個人的には笠置駅周辺で木津川に沿って走る風景とかが好きですが、この関西本線の非電化区間に乗っていると、「関西本線の複線電化を実現!」とかいう看板を何枚か目にしました。
その度に失礼ながら、列車の利用状況と見比べて「いくら何でも無理やろなあ・・・」と感じずにはいられませんでした。

その関西本線の電化要望を今年も続けるとのこと。これだけ実現の見込みがなさそうなのに要望を続けていると、さすがに参加者からもいらだちの声も出てくるのも分からなくもありません。

JR関西本線:「電化して」要望続ける関係者、総会−−伊賀 /三重(Yahoo!ニュース、毎日提供)

とはいえ、「本気で」電化を目指すのであれば、地元住民が積極的かつ継続的に利用することによって利用者増加を具体的な結果で出し、また電化費用の地元負担を明確にして民間企業であるJR西日本だけに負担を強いることなく電化出来るような仕組みを作ることが必要ではないかと思います。
逆に言えば、そこまでの議論に至っていない関西本線の電化要望は、結局かけ声だけの自己満足で終わっている、と批判されても仕方がないのかな、と思います。

国鉄の民営化、地方の人口減、そして地方財政の悪化により、鉄道に限らず「要望すれば実現する」時代は既に終わっています。今は要望を実現するための地元の本気の度合いが大事な時代だな、と思います。
「JR関西本線複線・電化を進める会」以上に本気に活動して、その結果として成果を収めたケースも少なからずあると思いますので、そういう活動事例を研究してみるのも一つではないかと思います。
まあ、沿線住民でも何でもない一個人の感想といえばそれまでなんですけど・・・

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 クハ103-45(A60)
和歌山(1830)〜和泉鳥取 普通 クハ103-546(A45)

ナビタイムジャパン、鉄道運行情報メールサービス提供開始

先月の阪和線は、この日この日この日のように、遅れや運休が頻発していたような印象を受けました。勿論、JR側とは関係ない要因(飛び込みによる人身事故や、気象条件による運休、はたまた橋脚に車が衝突したことによる運休)が多いのですが、現在の阪和線の運行系統上、一度遅れ出すとなかなか元のダイヤに戻りにくいのもこれまた事実です。

このように、遅れ・運休が発生した場合にメールで知らせてくれるサービスがあればなあ、と思っていたところ、こんなサービスが開始されたとの事です。

鉄道運行情報メール(ナビタイムジャパンWebページ)

30分以上の遅れが見込まれた時点で携帯電話にメールが送信され、以後の復旧状況はメール記載のURLに接続して確認できるとのこと。
料金は月額315円。対応サービスはauのEZナビウォーク(月額315円コース)、ドコモ・ソフトバンク・ウィルコムでのNAVITIMEサービス(NAVITIME PRO会員)で提供されています。

私もEZナビウォークの会員登録を行い、鉄道運行情報メールの受信設定をしました。路線は勿論阪和線を選択。

このナビタイムのサービスでは、メール受信を希望する時間帯や曜日を選択でき、なかなか配慮が行き届いている感じがしました。
私の場合、「毎日」、「始発〜22時」でメール受信を設定しました。

ともあれ、このメールが来ないことにこした事はないとはいえ、阪和線の路線の性格上、自己防衛の為の手段はある程度準備しておく必要はあると思われますので、そういう場合に役に立ちそうなサービスではないか、と思います。

近鉄吉野線 吉野川橋梁

橿原神宮前から吉野まで走る近鉄吉野線。桜の名所として有名な吉野への観光の足として、特に毎年4月頃は花見客でにぎわいます。
また、飛鳥時代の遺跡が点在する明日香村への観光アクセス路線として、春や秋の行楽シーズンにも、遺跡ウォークの観光客が利用する路線でもあります。

さてこの近鉄吉野線の最後のハイライトとして有名なのが、これからご紹介する「吉野川橋梁」
吉野川(正式には紀ノ川の奈良県内での名称)に沿って走ってきた路線が少し北岸に迂回し、大和上市駅を過ぎると、すぐにこの吉野川をゆっくりとまたぐ鉄橋がこの吉野川橋梁です。

橋脚はレンガ造りでトラス造りとガーター造りの混合というなかなか珍しい形であるのと、川の水面から結構な高さがある事から、絵になる鉄橋として、この度写真を撮りに行ってみました。

yoshinogawa_1
上流側の河原から。さくらライナーです。

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今日の乗車記録

和泉鳥取(0955)〜和歌山 普通 クハ103-132(A49)
和歌山(1031)〜吉礼 普通 2704
吉礼(1053)〜和歌山 普通 2701
和歌山(1126)〜和泉鳥取 普通 クハ103-163(A56)

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 モハ102-451(A60)
和歌山(1830)〜和泉鳥取 普通 クハ103-127(A45)

関西国際空港、第2滑走路供用開始

遂に「第2の開港」となりました。関西空港第2滑走路が本日より供用開始となりました。

2007年8月2日、第2滑走路オープン!(関西空港会社Webページ)
関空第2滑走路に一番機 「眠らない空港」始動 国際貨物拠点 需要頼み(gooニュース、元記事は産経)

これで、名実ともに24時間空港として稼働する関西空港。今後は国際貨物ハブ空港としての役割が期待されています。
今回は滑走路と付帯施設という暫定開業ですが、今後貨物施設を中心に整備をしていく計画を関西空港会社では策定しているとの事ですので、むしろこれから、関空が国際航空貨物の中で、世界に対してどれだけの存在感を示していけるか、空港近隣住民としては期待をしながら見届けたいと思います。

勿論、貨物だけでなく旅客利用も増加してくれる事が一番良いのですが、関空建設の原因となった伊丹空港が、騒音問題・訴訟問題により「ダメ空港」の烙印を押されたにもかかわらず、どういうわけか未だに廃港にならない現在、超長期的には伊丹の廃港も視野に入れた関空旅客施設の整備も必要だとは思いますが、まずは伸びの著しく、なおかつ発着時間帯の問題(貨物便の発着は深夜早朝が主体)により、他の空港が手を出しにくい航空貨物という美味しい需要を確実に確保して置く事は理に適ったことだと思います。

本日、新たなステージの幕開けとなった関西空港ですが、これからどんな空港となっていくのか、また、それに連れて周辺地域の経済がどのように変わっていくのか、寧ろこれからの変化を期待しつつ、本日の記事とさせて頂きます。

ところで、上記産経の記事を読んでいると、面白い記事を目にしました。
気象条件のため、他の空港への着陸を余儀なくされる「ダイバート」の回数は、成田空港の6分の1、中部国際空港の10分の1程度。国内では気象条件の影響を最も受けにくい空港といえる。

これは初耳です。しかも、同じ海上空港である中部に比べてダイバートが10分の1とは、これまた意外。というか中部がそれだけ気象条件に弱い空港、ということになるのでしょうか。
もっとも関空も、連絡橋というボトルネックがあるだけに、必ずしも有利というわけではないことも考慮に入れておいた方が良い比較とは言えるでしょう。

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 クハ103-33(A60)
和歌山(1830)〜和泉鳥取 普通 クハ103-166(A45)

シャープ、堺市に液晶テレビ工場建設を発表

以前のエントリーでも取り上げましたが、シャープの液晶テレビパネルの工場を建設する事を発表しました。

シャープ「21世紀型コンビナート」を展開(シャープWebページ)
シャープが堺に液晶新工場 投資額は1兆円規模(gooニュース)

堺市臨海地区の新日鐵工場の跡地に建設するとの事で、今年11月に着工、2011年3月までに稼働予定との事です。
シャープが堺の埋め立て地に工場建設を決めた理由は、輸出の面で立ち後れている同社にとって、関西空港に近い場所であることや、大阪府の企業進出における補助金(催行150億円)等の支援が見込まれる、といった理由があるようです。
特に前者の理由は、貨物ハブ空港として独自の地位を築こうとしている関西空港にとってはまたとない追い風で、貨物取扱量の増加にもつながるものと思われます。

また、この工場が順調に稼働していくと、堺市LRTの臨海部への延伸も具体性が帯びてくるわけでして、鉄道ファンとしても決して気にならないわけではないニュースであるとも言えます。

それにしても、堺市臨海部の工業地帯に、まさかテレビの工場が来るとは、堺市内の小学校で社会の授業を受けた自分にとっては衝撃的です。
確か、自分は小学生の頃、臨海地区の工場は重化学工業、つまり製鉄や化学の工場が集まっている、と習った覚えがあります。
それが、もう数年もすれば、「液晶テレビと太陽電池の工場が集まっている工業地帯」と教わることになるわけですから、驚きです。
更に言えば、中学や高校の地理で使う地図帳で、堺市の主要産業として「自転車」「刃物」だけでなく「テレビ」「太陽電池」というものが加わるはず。
勿論その頃の地図帳には、南海線堺駅と高野線堺東駅との間にLRTの線路が加わっている筈ですので、そう考えるとなかなか変化に富んだ内容だな、と思いました。
その頃の地図帳を手にしてみて、自分が児童・学生だった頃と比べてみても面白そうだな、と元堺市民が感じたニュースでした。

今日の乗車記録(通勤)

和泉鳥取(0812)〜和歌山 普通 クモハ103-2505(A60)
和歌山(1830)〜和泉鳥取 普通 クハ103-176(A45)
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