こちらの記事で、2024年度冬の「青春18きっぷ」で3日間用の新設・自動改札機対応・複数人利用不可・連続利用限定となる大きな変化が実施されることをご紹介しましたが、同時に発売される「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(以下、「北海道新幹線オプション券」と記します。)においても変更が実施されています。
「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について:JR西日本(再掲)
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
かつて津軽海峡線(在来線)の時代、「青春18きっぷ」の特例として、蟹田〜木古内間で特急列車自由席を利用ことができましたが、北海道新幹線の開業に伴い、その特例は「北海道新幹線オプション券」に代替されることとなりました。
(参考)
オプション券の区間は、新幹線開業前の特例が蟹田発着であったことを踏まえてでしょうか、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ発着」となっていました。
しかしこの奥津軽いまべつ駅、全国の新幹線の駅の中でも、乗降客数が最少の駅であり、それもあってか停車する列車がわずか7往復となっています。
加えて、奥津軽いまべつ駅に隣接する津軽線・津軽二股駅を発着する津軽線の列車も5往復と非常に少なく、乗継パターンも非常に限られたもので、かつ待ち時間も非常に長いパターンもあることから、果たして利用価値があるものなのか、個人的には疑問にも思っていました。
(参考)
そんな「北海道新幹線オプション券」が発売されてから今年で8年となりますが、今回初めてのリニューアルが実施されました。
リニューアルの目玉は、何と言っても「新青森発着の北海道新幹線が利用可能」となることで、青森〜蟹田〜津軽二股間を津軽線の普通列車に乗り継いで利用する必要がなくなり、大幅な時間短縮が実現します。
2024年3月改正時点のダイヤを元に、「北海道新幹線オプション券」での乗継パターンを以下でご紹介します。
ご覧のとおり、乗継パターンは4.5往復と、若干増えた程度ですが、それ以上に所要時間の大幅な短縮が見て取れます。
奥津軽いまべつ駅乗り継ぎの場合には5時間以上かかっていた青森(新青森)〜函館間の所要時間が、新青森発着になることで、早いパターンで2時間15分程度、長くても4時間を超えず、パターンによっては半分以下の所要時間になっていることが分かります。
新青森発着に変更となったことから、価格は二倍程度に跳ね上がっていますが、それを補って余りある所要時間短縮効果といえるのではないのでしょうか。
現在、津軽線の蟹田〜三厩間は、2022年8月の豪雨災害による運休が続いており、当該区間は「代行バス」「わんタク定時便」による代行輸送が続いています。
(参考)
JR津軽線(蟹田〜三厩)代替交通の改善について|JR東日本
この区間は、元より利用者が少ないこともあり、鉄道での復旧ではなくバス等による代替輸送による復旧の方向で議論は進んでいる模様です。
今回の「北海道新幹線オプション券」の新青森発着への変更も、この議論の方向性を踏まえて、かつ「青春18きっぷ」本体の変更と合わせて実施されたものとも推察されます。
そう考えると、「青春18きっぷ」の制度の点でも、津軽線・蟹田〜三厩間の復旧は難しい位置づけになった、とも捉えられそうです。
ただ、そうであっても「北海道新幹線オプション券」が使いやすくなったのは朗報なのかな、とも感じたニュースでありました。
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「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について:JR西日本(再掲)
概要は以下のとおりです。
【変更点】
・北海道新幹線の利用区間が新青森発着に拡大(2024年夏までは奥津軽いまべつ発着)
・北海道新幹線の自動改札機が利用可能
【発売期間、利用期間及び価格】
・発売期間:2024年11月26日(火)〜2025年1月10日(金)
・利用期間:2024年12月10日(火)〜2025年1月10日(金)
・価格:4,500円(2024年夏発売分は2,490円)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
かつて津軽海峡線(在来線)の時代、「青春18きっぷ」の特例として、蟹田〜木古内間で特急列車自由席を利用ことができましたが、北海道新幹線の開業に伴い、その特例は「北海道新幹線オプション券」に代替されることとなりました。
(参考)
オプション券の区間は、新幹線開業前の特例が蟹田発着であったことを踏まえてでしょうか、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ発着」となっていました。
しかしこの奥津軽いまべつ駅、全国の新幹線の駅の中でも、乗降客数が最少の駅であり、それもあってか停車する列車がわずか7往復となっています。
加えて、奥津軽いまべつ駅に隣接する津軽線・津軽二股駅を発着する津軽線の列車も5往復と非常に少なく、乗継パターンも非常に限られたもので、かつ待ち時間も非常に長いパターンもあることから、果たして利用価値があるものなのか、個人的には疑問にも思っていました。
(参考)
そんな「北海道新幹線オプション券」が発売されてから今年で8年となりますが、今回初めてのリニューアルが実施されました。
リニューアルの目玉は、何と言っても「新青森発着の北海道新幹線が利用可能」となることで、青森〜蟹田〜津軽二股間を津軽線の普通列車に乗り継いで利用する必要がなくなり、大幅な時間短縮が実現します。
2024年3月改正時点のダイヤを元に、「北海道新幹線オプション券」での乗継パターンを以下でご紹介します。
【新青森→木古内→函館】
・新青森7:56→木古内8:46/9:12→函館10:12(2時間16分)
・新青森9:51→木古内10:41/11:16→函館12:21(2時間30分)
・新青森15:31→木古内16:18/16:32→函館17:34(3時間3分)
・新青森18:41→木古内19:31/20:55→函館21:56(3時間15分)
【函館→木古内→新青森】
・函館6:50→木古内7:54/9:48→新青森10:37(3時間47分)
・函館10:34→木古内11:37/13:01→新青森13:50(3時間16分)
・函館13:36→木古内14:39/15:01→新青森15:50(2時間14分)
・函館15:15→木古内16:19/16:33→新青森17:20(2時間15分)
・函館19:25→木古内20:31/20:56→新青森21:45(3時間25分)
ご覧のとおり、乗継パターンは4.5往復と、若干増えた程度ですが、それ以上に所要時間の大幅な短縮が見て取れます。
奥津軽いまべつ駅乗り継ぎの場合には5時間以上かかっていた青森(新青森)〜函館間の所要時間が、新青森発着になることで、早いパターンで2時間15分程度、長くても4時間を超えず、パターンによっては半分以下の所要時間になっていることが分かります。
新青森発着に変更となったことから、価格は二倍程度に跳ね上がっていますが、それを補って余りある所要時間短縮効果といえるのではないのでしょうか。
現在、津軽線の蟹田〜三厩間は、2022年8月の豪雨災害による運休が続いており、当該区間は「代行バス」「わんタク定時便」による代行輸送が続いています。
(参考)
JR津軽線(蟹田〜三厩)代替交通の改善について|JR東日本
この区間は、元より利用者が少ないこともあり、鉄道での復旧ではなくバス等による代替輸送による復旧の方向で議論は進んでいる模様です。
今回の「北海道新幹線オプション券」の新青森発着への変更も、この議論の方向性を踏まえて、かつ「青春18きっぷ」本体の変更と合わせて実施されたものとも推察されます。
そう考えると、「青春18きっぷ」の制度の点でも、津軽線・蟹田〜三厩間の復旧は難しい位置づけになった、とも捉えられそうです。
ただ、そうであっても「北海道新幹線オプション券」が使いやすくなったのは朗報なのかな、とも感じたニュースでありました。
▲新青森駅に停車中の北海道新幹線H5系。
これまで「北海道新幹線オプション券」は、北海道新幹線を奥津軽いまべつ発着の場合に利用できましたが、今年度冬季では、北海道新幹線は新青森発着で利用できるようになることから、大幅な時間短縮が実現します。
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