京王電鉄では、2024年3月16日(土)に京王線・井の頭線でダイヤ改正を実施することを発表しました。
2024年3月16日(土)始発から京王線・井の頭線でダイヤ改正を実施します|京王電鉄
主な概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
2018年2月22日に運行開始した、京王電鉄の座席指定列車「京王ライナー」。
間もなく運行開始から5年を迎えますがその間、運行時間帯の度重なる拡大や、高尾山方面への行楽需要を対応した「Mt. TAKAO号」の新設、そして井の頭線との乗り換え駅である「明大前」駅での停車など、様々な拡充が実施されてきました。
今回のダイヤ改正では、「京王ライナー」に関しては、相模原線方面が拡充されることになりますが、その中でも注目したのは、土・休日の朝の時間帯に、新宿発(10:15)橋本行きという、これまでに設定の無かった時間帯・方面に新たに「京王ライナー」が設定される点であるといえます。
これまで「京王ライナー」に関しては、有料着席サービスを提供する観点から、利用者の多い「朝の京王八王子・橋本発⇒新宿行き」「夕方・夜の新宿発⇒京王八王子・橋本行き」が設定されてきました。
しかし、今回の新宿10:15発・橋本行きの「京王ライナー」は、「朝の新宿発⇒橋本行き」という、これまでと逆方向の列車として設定されることとなります。
「果たしてこの時間の京王ライナー、どんな需要に対応するのか?」という点で気になるところですが、これを紐解く一つの鍵が「サンリオピューロランド」なのではないか、と感じています。
「サンリオピューロランド」とは、京王多摩センター駅にほど近い場所に位置する、サンリオのテーマパークで、主に幼児やその保護者がターゲットと考えられますが、それ以外にも幅広い年齢層に人気のテーマパークといえます。
主たるターゲットである親子連れが、都心から周囲に気兼ねなくゆったりと「京王ライナー」に乗って、多摩センターまで向かい、「サンリオ・ピューロランド」にストレスなく入園できるようなアクセス、と考えると、今回の「京王ライナー」新規設定も、合点がいくように感じます。
加えて、これに関連する施策として、京王電鉄ではこれまで、土休日の「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」について、子供連れの利用者対象に、割安な座席指定料金(2席で500円)で、かつ周囲に気兼ねなく利用できる専用車両を設定した「こどもといっしょ割 座席指定券」を、土休日のシーズン限定で発売しています。
(参考)
春の行楽シーズンの土・休日に期間限定で 「こどもといっしょ割 座席指定券」を販売します|京王電鉄
この「こどもといっしょ割」、この3月から「京王チケットレスサービス」での購入が可能となり、より気軽に購入できるようになりますが、今回上記でご紹介した新宿午前発の「京王ライナー」の新規設定も加えると、上述「サンリオ・ピューロランド」向けの利用者を狙った一連の施策、といえるのではないのでしょうか。
京王電鉄では、去る2022年度の設備投資計画で、「京王ライナー」に関しては、「一部座席指定列車の導入等による終日運行の検討を進める」ことを掲げていました。
今回のダイヤ改正をみますと、この「座席指定列車の終日運転」への第一歩として、既存施策と整合性のあり、ターゲットも明確なところから手がけてみよう、というのが垣間見えるのかな、と感じたダイヤ改正ニュースでありました。
【鉄道コム関連記事】
●京王 ダイヤ改正(2024年3月16日) - 鉄道コム
【関連ニュースサイト】
●「京王ライナー」新宿〜橋本間で増発、土休日午前中に下り列車新設 | マイナビニュース
●京王線・井の頭線,3月16日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2024年2月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
●短い!「多摩センター始発の京王ライナー」新設 相模原線系統を上下とも増発、“異色の時間帯に運行”も 京王ダイヤ改正 | 乗りものニュース
【関連ブログ】
●京王電鉄・都営新宿線 2024年春ダイヤ改正詳報 | 旅するマネージャーのブログ
●夜間の特急、急行は高幡不動から各停に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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2024年3月16日(土)始発から京王線・井の頭線でダイヤ改正を実施します|京王電鉄
主な概要は以下のとおりです。
【京王ライナー】
<平日>
・朝の京王多摩センター始発新宿行き(京王多摩センター9:54発)を1本増発
・夕夜間の新宿橋本行き(新宿発17:20、21:40)を2本増発
<土・休日>
・朝の橋本発新宿行き(橋本11:05発)、新宿発橋本行き(新宿10:15発)を各1本増発
【夜間の高幡不動以西での種別・運行形態見直し】
<平日、土・休日共通>
高幡不動21:30以降発車の京王八王子、高尾山口方面の「特急」「急行」を、高幡不動から各駅停車として運行。
(上記時間帯の各駅停車は、新宿〜高幡不動間の運行(一部除く))
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
2018年2月22日に運行開始した、京王電鉄の座席指定列車「京王ライナー」。
間もなく運行開始から5年を迎えますがその間、運行時間帯の度重なる拡大や、高尾山方面への行楽需要を対応した「Mt. TAKAO号」の新設、そして井の頭線との乗り換え駅である「明大前」駅での停車など、様々な拡充が実施されてきました。
今回のダイヤ改正では、「京王ライナー」に関しては、相模原線方面が拡充されることになりますが、その中でも注目したのは、土・休日の朝の時間帯に、新宿発(10:15)橋本行きという、これまでに設定の無かった時間帯・方面に新たに「京王ライナー」が設定される点であるといえます。
これまで「京王ライナー」に関しては、有料着席サービスを提供する観点から、利用者の多い「朝の京王八王子・橋本発⇒新宿行き」「夕方・夜の新宿発⇒京王八王子・橋本行き」が設定されてきました。
しかし、今回の新宿10:15発・橋本行きの「京王ライナー」は、「朝の新宿発⇒橋本行き」という、これまでと逆方向の列車として設定されることとなります。
「果たしてこの時間の京王ライナー、どんな需要に対応するのか?」という点で気になるところですが、これを紐解く一つの鍵が「サンリオピューロランド」なのではないか、と感じています。
「サンリオピューロランド」とは、京王多摩センター駅にほど近い場所に位置する、サンリオのテーマパークで、主に幼児やその保護者がターゲットと考えられますが、それ以外にも幅広い年齢層に人気のテーマパークといえます。
主たるターゲットである親子連れが、都心から周囲に気兼ねなくゆったりと「京王ライナー」に乗って、多摩センターまで向かい、「サンリオ・ピューロランド」にストレスなく入園できるようなアクセス、と考えると、今回の「京王ライナー」新規設定も、合点がいくように感じます。
加えて、これに関連する施策として、京王電鉄ではこれまで、土休日の「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」について、子供連れの利用者対象に、割安な座席指定料金(2席で500円)で、かつ周囲に気兼ねなく利用できる専用車両を設定した「こどもといっしょ割 座席指定券」を、土休日のシーズン限定で発売しています。
(参考)
春の行楽シーズンの土・休日に期間限定で 「こどもといっしょ割 座席指定券」を販売します|京王電鉄
この「こどもといっしょ割」、この3月から「京王チケットレスサービス」での購入が可能となり、より気軽に購入できるようになりますが、今回上記でご紹介した新宿午前発の「京王ライナー」の新規設定も加えると、上述「サンリオ・ピューロランド」向けの利用者を狙った一連の施策、といえるのではないのでしょうか。
京王電鉄では、去る2022年度の設備投資計画で、「京王ライナー」に関しては、「一部座席指定列車の導入等による終日運行の検討を進める」ことを掲げていました。
今回のダイヤ改正をみますと、この「座席指定列車の終日運転」への第一歩として、既存施策と整合性のあり、ターゲットも明確なところから手がけてみよう、というのが垣間見えるのかな、と感じたダイヤ改正ニュースでありました。
▲高幡不動駅構内に停車中の京王5000系。
「ロング・クロス車両」の構造を活かし、「京王ライナー」の増発に柔軟に対応してきていますが、今回「朝の新宿発」という新たな時間帯での運行が、利用者にどのように受け入れられるか、引き続き注目していきたいと思います。
【鉄道コム関連記事】
●京王 ダイヤ改正(2024年3月16日) - 鉄道コム
【関連ニュースサイト】
●「京王ライナー」新宿〜橋本間で増発、土休日午前中に下り列車新設 | マイナビニュース
●京王線・井の頭線,3月16日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2024年2月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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●京王電鉄・都営新宿線 2024年春ダイヤ改正詳報 | 旅するマネージャーのブログ
●夜間の特急、急行は高幡不動から各停に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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