こういう本があります。面白い本でした。
「成果主義」という人事評価制度を日本で始めて導入した富士通で起こったことを、元社員(しかも人事部配属だった!)が赤裸々に告発したものです。
富士通の業績が落ちてきたのは、成果主義制度が機能不全を起こし、社内のモラルやモチベーションが落ちてきたからだとし、日本企業にふさわしい成果主義制度とはどんなものかについて言及しています。
少子化が続き今後労働年齢人口が減少する日本企業が世界的な競争に勝ち抜くためには、一人あたりの生産性を上げるより他ないので、これまでの年功序列ではなく成果主義を取り入れるのは分からなくもないのですが、問題は導入の仕方と運用方法ではないのでしょうか。この本を読んでそう思いました。
特に運用方法では、社員の評価が正当にされず、またそれを是正する動きもなければ、社員の間に不信感が増すばかりであることを具体的な実例で書いてあるので、学者や評論家や新聞記者が書くよりよほどわかりやすく現実味があります。(現に起こったことをその渦中の会社にいた人が書いているので当然か)
成果主義の会社にいる人も、そうでない人も一度は読んでみていいのではないのでしょうか。
でも、富士通は(会社も社員も役員もひっくるめて)ある意味可哀想かも。成果主義を日本企業で始めて導入したがために、結果として壮大な実験台になってしまったわけですから…
余談ですが、私の職場のパソコンはほとんどNECなんですが、ある年度だけ富士通の機種を導入したものがあります。この富士通の機種が結構トラブルが多く、特にややこしい使い方している訳でもないのにディスプレイやキーボードが壊れたり、LANケーブルの接触が悪く接続がよく切断されたりと、NECの機種では起こらないようなトラブルがよく起きます。サポートの人もよくトラブルが起きて評判が悪いと言ってましたから、よっぽどなんでしょう。
勿論、次の年度からNECに戻ったのは言うまでもありません。
「成果主義」という人事評価制度を日本で始めて導入した富士通で起こったことを、元社員(しかも人事部配属だった!)が赤裸々に告発したものです。
富士通の業績が落ちてきたのは、成果主義制度が機能不全を起こし、社内のモラルやモチベーションが落ちてきたからだとし、日本企業にふさわしい成果主義制度とはどんなものかについて言及しています。
少子化が続き今後労働年齢人口が減少する日本企業が世界的な競争に勝ち抜くためには、一人あたりの生産性を上げるより他ないので、これまでの年功序列ではなく成果主義を取り入れるのは分からなくもないのですが、問題は導入の仕方と運用方法ではないのでしょうか。この本を読んでそう思いました。
特に運用方法では、社員の評価が正当にされず、またそれを是正する動きもなければ、社員の間に不信感が増すばかりであることを具体的な実例で書いてあるので、学者や評論家や新聞記者が書くよりよほどわかりやすく現実味があります。(現に起こったことをその渦中の会社にいた人が書いているので当然か)
成果主義の会社にいる人も、そうでない人も一度は読んでみていいのではないのでしょうか。
でも、富士通は(会社も社員も役員もひっくるめて)ある意味可哀想かも。成果主義を日本企業で始めて導入したがために、結果として壮大な実験台になってしまったわけですから…
余談ですが、私の職場のパソコンはほとんどNECなんですが、ある年度だけ富士通の機種を導入したものがあります。この富士通の機種が結構トラブルが多く、特にややこしい使い方している訳でもないのにディスプレイやキーボードが壊れたり、LANケーブルの接触が悪く接続がよく切断されたりと、NECの機種では起こらないようなトラブルがよく起きます。サポートの人もよくトラブルが起きて評判が悪いと言ってましたから、よっぽどなんでしょう。
勿論、次の年度からNECに戻ったのは言うまでもありません。