JR宝塚線の事故から1ヶ月。もう1ヶ月が経ったのか、というのが直接の印象です。

ところで、JR西日本がダイヤの見直しを行うそうです。

ゆとりダイヤ、来春実施=新快速、所要時間延ばす−新型ATS整備も推進・JR西

関西以外の方はあまりご存じない(だからマスコミでも変な伝わり方がしているようです)かも知れませんが、国鉄の時代には大手私鉄に太刀打ちできなかった今のJRが民鉄から乗客を奪う手段として取ったのがスピードアップなんです。
で、利用客の側も「民鉄より少々高くてもJRの方がかなりスピードが速いから」という理由で続々と民鉄からJRに移っていきました。

特に姫路〜大阪間では、山陽・阪神で約90分所要のところをJRの新快速は3分の2の60分以内の所要で走るので、少々高くても殆どの乗客はJRを利用してきたと思います。

で、JRも速さを求める乗客のために無理なダイヤ改正をしてきたのかも知れません。

新聞は、今になって「利用者は速さよりも安全を求めている」と寝ぼけた事を書いていますが、これまでの利用者の意識はどうだったのか?これについて追求している記事にはお目にかかりませんでした。

JRが無理をしてきたのか、無理をしてきたJRに利用者がさらに無理をさせたのか。卵が先か鶏が先かの議論になりますが、そういうところにメスを入れて、民衆の意識改革を迫るのもマスコミの仕事と認識しています。

でもやはり、一般読者を悪者にする記事は書けないのかな?

私も含めて利用者が、少々遅れても気にしない、ゆとりを持つ事も必要ではないのかな、と思います。