女性専用車はここ近年関東・関西をはじめとする各線で設定されるようになりました。目的は痴漢犯罪や迷惑行為から女性が安心して乗れるようにするための設定である事は既にご承知の事だと思います。
そういう観点からすると、主に設定されるべき時間帯は朝夕のラッシュ時を中心とすることは、容易に考えられますが、各路線の状況は二つとして同じでは決してないので、設定している時間帯は鉄道事業者によってまちまちです。
例えば関西では次のようなばらつきがあります。

●南海電鉄:平日朝のなんば行き8両編成の急行
●大阪市営地下鉄御堂筋線:平日終日の設定
●JR阪和線:平日朝夕の6両編成の普通・区間快速

このように女性専用車の設定は、列車種別・混雑度合・編成の組み替えの有無などを総合的に判断し、他の利用客にも影響が少なくなるように設定するべきであり、単に盲目的に女性受けをしたいがためにただ女性専用車を設定すればよいような事は、もともとの目的から大きく逸脱したものとして、見直しされなければならないと思います。

というわけで、本題ですが、東急東横線の女性専用車の設定が見直されるとのことです。

7月18日(火)から東横線・みなとみらい線の女性専用車両の実施内容を変更します(東急プレスリリース)
昼間の女性専用車両やめます 東横線・みなとみらい線

変更する点は次の二つ
●平日の終日設定から、平日の朝の上下列車・夕方夜の下りのみの設定に変更
●設定車両を8号車(元町・中華街側の先頭車)から5号車に変更

昼間のように乗車率がさして高くない時間にも設定している事について、疑念の声はあったようですし、それ以上に8号車が菊名駅のJR横浜線との乗換口に近いことから相当な苦情があったものと思われます。

こういうものは、女性だけでなく男性の声も聞いた上で施策に反映しないと駄目になってしまいますよ、という悪しき(それとも反面教師?)前例を作ってしまった感じがしないのでもないのですが・・・

あ、「あんさんは女性専用車は賛成かいな、反対かいな?」って?
上の方でも書いたとおり、もともとの女性専用車の目的にかなった、混乱や苦情のないような設定をすれば、の条件付き賛成です。
そういう意味では、関西でもそういう条件が満たされていないような設定のされ方をしている路線がなきにしもあらずですが・・・