わたらせ渓谷鉄道:線路と道路自由走行「DMV」、来年度中にも導入へ /群馬

わたらせ渓谷鉄道のプレスリリースが見つからないので、新聞記事を元に話をしていきたいと思います。

DMVは、JR北海道が開発を進めている線路と道路と両方を走行する事が出来る車両で、JR北海道では既に試験的営業運転を来年春から釧網本線で行う事を表明しており、今回のわたらせ渓谷鉄道での運行が実現すると、二例目のDMV導入となります。

わたらせ渓谷鉄道が導入する理由は、導入コストの安さや各種補助制度が使える事により負担が少なくて済むことの他、レールの外への運転区間の延長(美術館等がそれに挙げられている)が出来る事が挙げられています。

確かに導入コストは安いとはいえ、定員も少ないし、何よりまだ実例が無いので、どんなトラブルが起こるか分からないので、もう少しJR北海道の営業運転の様子を見てから判断しても良さそうな気もしますし、それ以上に、線路と道路を両方走れるDMVの利点をどのように生かしていくのかというビジョンがいまいち不透明とも感じます。

とはいえ、全線フリーきっぷ「わたらせ夢切符」が発売中止になり、まさに新しい再建案を考えなければならない苦しい状況の中、DMVというものにまさにすがる気持ちではないかと思われます。

課題は、やはり利用者を引きつけるDMVの活用策を提示出来るかどうかだと思われます。そういう意味でも、今後の展開に期待したいと思います。
わたらせ渓谷鉄道でうまくいけば、経営が苦しい他の第三セクター鉄道の救世主にもなり得るだけに、期待したいと思います。