「寝耳に水」とはこういうことを言うのでしょうか?

伊勢志摩方面の特急で車内販売を開始します(近畿日本鉄道プレスリリース PDFファイル)

近鉄特急の車内販売は、昼間時間帯を中心に営業されていたようですが、コンビニ・ファーストフード店などの充実により徐々に利用が減少し、最後まで営業していた「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」の車内販売も平成14年3月をもって終了しました。

ところが、近鉄が伊勢志摩事業の活性化を図るに当たり、伊勢志摩までの車内での楽しみを提供するという観点から、今回の車内販売の再開となった次第です。

車内販売が再開されるのは、休日ダイヤの伊勢志摩ライナーで運行される伊勢志摩方面の特急列車の上下各6本ずつです。観光客の利用が多く見込まれる曜日・時間帯・列車に特化したサービスとなっいるところ、今回の再開に対する近鉄の意図が感じられます。

コンビニやファーストフード店などの充実により、車内販売の実施はここのところ縮小傾向となっています。現に、JR四国では車内販売を全廃したりしています。
そういう時代の流れの中、今回の車内販売の再開は、ちょっと大袈裟に言うと、「鉄道旅行の楽しみ」とは改めて何か、それを提供するためにはどういうツールが必要かという基本的なことを見直した結果なのだと思います。
車内販売復活のコンセプトがコンセプトだけに、アーバンライナー等での復活は難しいとは思いますが、あちらはあちらで別のサービスを提供してほしいなとも思います。