<リボ払い>買い物50万円、返済総額125万円超に(Yahoo!ニュース)

「リボ払い」というもののが、どんなものかをわかりやすく他人に説明出来るほど理解しているか、と言われると?と言わざるを得ないのですが、大まかに言えば、毎月決まった額を支払う方法のことといえば良いでしょう。
「決まった額」といっても、これは月によって増やす事も可能なリボ払いもあり(三井住友のマイ・ペイすリボはそういう仕組みですね)、懐具合に応じて返済額を変更していくのが、うまい使い方のようですね。(勿論毎回全額返済というのもあり)
上記の三井住友のマイ・ペイすリボなら、ポイントが2倍になりますので、うまみは更に大きいですね。

ところで上記リンク先の記事は、毎月5千円のリボ契約のカードを限度額まで使い切ってしまったうえ、改めて請求書を見てみると、これまで累計70万円払ったのに、50万円の元本がほとんど減っておらず、元本・手数料含めてあと55万円ほど払わないとあかんので、弁護士に相談したという内容。

まあ、リボ払いそのものが簡単に金利計算がしにくいというのはありますが(だって途中で元本が増えることもあるわけですからね)、この女性には同情出来ない部分もかなりあるのでは、とも思ってしまいます。

今年2月に会社をリストラされたことをきっかけに、請求書を改めて見ると、12年間で約70万円払ったのに元本は10万円も減っていなかった。返済のほとんどが手数料(元本の年約10%)に回されていたからだ。

請求書は毎月送られているはずですが、どうして毎月ちゃんと目を通していなかったのか。それが数ヶ月ならまだ分かります、ですが・・・

22年前、デパート勤務の親族に頼まれカードを作った。当初の利用限度額は30万円で、毎月の支払額のコースから5000円を選んだ。途中で限度額が50万円に上がった。洋服などを購入し、12年前、限度額に達したためカードの利用をやめた。
 女性の銀行口座からは自動引き落としで毎月5000円がクレジット会社に支払われ続けた。


記事を元に年表にまとめてみました
・1984年 カード利用開始
 (この間、約10年間)
・1994年 カード利用停止
 (この間、約12年間)
・2006年2月 利用明細を改めてみて、支払残高が55万円ある事が判明

ちょっと理解出来ないのは、「限度額に達したので、カードの利用を止めた」のなら、元本の金額については認識があったにもかかわらず、それから約12年間、元本が減っている事に全く気づいていないと言う事です。
もしくは、限度額に達したのでカードが利用出来なくなったのかもしれませんが、それならそれで、限度額に達したことは分かるはずです。

11年(2006年は2月に見たので、カウントしません)×12ヶ月=132回の請求書は、元本が記載されていたにもかかわらず、結局無駄になってしまったわけです。

これって、常識の域を超えている(勿論この女性が)としか言いようがないケースだと思いますが、どんなもんでしょうか。
こんな非常識なケースまで、カード会社は面倒見ないといけないのか、と思うとちょっと納得できないな、とも思います。

まあ、請求書発行時点での手数料込み支払い総額を元本に併記していくことで、ある程度は解決できるでしょうが、それでも請求書を見ずに捨てる人には全く意味がないわけでして・・・

ともかく、カードを使うとき(特に金利が発生する使い方をする場合)は、計画的に使うことが肝要であります。逆に計画的に使えない人はいつもニコニコ現金払い、と言う事で。

それにしても、あんまりこんなケースばっかりマスコミがほじくり出すと、今後カードを作るときに、「計画的な利用を確認についての同意」を求められたりすることが出てくるかもしれませんね・・・笑えない話ですけど。