TBS系列のドラマ「華麗なる一族」が人気だそうです。
私はもともとドラマは見ない人なんですが、山崎豊子原作の著書を読んだ関係上、とりあえずビデオにとって流しでみてみました。
さて、21日放送分の第2話で、キムタク演ずる万俵鉄平が新幹線で帰神するシーンがありましたが、この車内のシーンで使用されている座席が、何と新幹線開業時の転換クロスシート使用でした。どんなシートかというのはWikipediaの当該事項をご覧下さい。

新幹線0系電車(Wikipedia)

ドラマの時代設定が昭和40年代ということで、時代設定に違わず車内の設備も再現した、ということですが、果たして転換クロスシートの0系車両は現存しているのかな?とおもって、最後のクレジットをみていると、
「撮影協力 ・・・・ 交通科学博物館 JR西日本ロケーションサービス ・・・・」
という文字を発見しました。

そう、この撮影は、交通科学博物館(大阪市港区、JR環状線弁天町駅下車)に保存展示されている新幹線0系の初期型車両を使用して撮影されているわけです。
(JR西日本ロケーションサービスが入っているのは、交通科学博物館の所有がJR西日本である関係だと思われます)

現在の車両ではリクライニングが当然の座席なわけですが、敢えて交通科学博物館まで出向いて昭和40年代の展示車両を使用して撮影したあたりに、このドラマの本気度を垣間見ることが出来ました。

ちなみに、万俵鉄平は阪神特殊鋼の専務なのに、何で一等車でなく二等車での出張なん?という突っ込みはなしということで。
(実際展示車両には一等車もあるみたいなので、撮影できないことはないのでしょうけど・・・)

このような、ドラマであっても時代や状況を忠実に再現した車両等を使用して撮影した作品はきっと良い出来だ、と単純に判断するのは私が鉄道ファンであるが故でしょうか・・・