私の本籍地であり、私の両親の出身地でもある長崎県南島原市(旧・南高来郡北有馬町)を走る島原鉄道の島原外港・加津佐間が来年度末に廃止するとの発表がありました。
島原鉄道線一部区間(島原外港〜加津佐)の廃止について(島原鉄道プレスリリース)
島原鉄道:島原外港−加津佐を廃止 バス増便で対応 /長崎(毎日新聞Webページ)
外港〜加津佐 廃止(朝日新聞Webページ)
島原鉄道の一部廃止へ ほぼ南半分、乗客減少で(ニュース:イザ)
上記新聞記事によると、以下の点も補足されているようです。
・島原〜深江〜島原で運転しているトロッコ列車も廃止(まあ路線がなくなるので当然ですが)
・沿線市町には3年前から打診をしていたが、反応が鈍かった。今年4月の合併により、体制が整うのを待って決定した。
・廃止後の代替輸送はバスの増便で対応。廃線跡は関係機関と協議して決定する。
・廃止区間の大半を占める南島原市では、影響をもろに受ける事により、対策本部を立ち上げて県にも指導を仰いで対応を決めると、市長は表明。
まず、一言。「来るべきものが来てしまった。」
両親の郷が今回の廃止予定区間にあるので、たまに帰省することもあり、薄々ながら沿線の状況も体感してはいましたが、人口減少が止まらず、また島鉄の主な利用客である高校生の数も減少している事から、廃止の噂は以前からあり、現に島鉄自身も南線廃止のケーススタディを行うようなことを表明していた事から、地域行政や住民も交えた利用促進活動が盛り上がっていかないと、島鉄自体の厳しい経営状態もあり、近いうちに廃止もあり得るのかもな、と思っていました。
また、今年4月1日に、沿線の市町が合併により大幅に整理され(※)、沿線行政機関への協議の相手方が大幅に減ったのも、あえてこの時期に廃止が発表される要因になったと言えるでしょう。
(※)今年4月1日に、次のように合併
南高来郡深江町・布津町・有家町・西有家町・北有馬町・南有馬町・口之津町・加津佐町・・・合併して南島原市となり、結果、廃止沿線の自治体は島原市と南島原市の二市のみとなった。
ともかく、いずれも結果論であり、島原外港以南の廃止はほぼ確実であろうと考えられます。
上で記したとおり、両親の郷を走っている路線であることから、自分が幼少の頃から帰省の度にお世話になったこともあり、沿線住民であり幼少の頃から見慣れた南海電鉄・泉北高速に加えて、私にとってのもう一つの鉄道趣味の原点がこの島鉄にありました。
南島原から単行となった気動車に乗車し、右手に雲仙岳を眺めていると、左手に天草諸島が見えてくる。
綺麗な海岸線(数年前、ポカリスエットのCMにも使用された)をのんびり走り続けて諫早から約2時間で北有馬着。特に前夜大阪を「あかつき」で発った場合、半日以上列車に揺られ続けて到着した父母の帰省先が何とも遠いという印象と同時に、ここまで列車で来る事ができるんだなあ、という感動を毎度感じることができました。
しかし、もう来年4月からはそういう感動も味わう事が出来ない。
自分の大切な物の一つが失われていくような気持ちです。
とはいえ、現実を直視しなければならないのも事実。機会があれば、名残乗車で混雑し、日常の風景が失われないうちに乗車したい、いや、乗車しなければならないと思っています。
島原鉄道線一部区間(島原外港〜加津佐)の廃止について(島原鉄道プレスリリース)
島原鉄道:島原外港−加津佐を廃止 バス増便で対応 /長崎(毎日新聞Webページ)
外港〜加津佐 廃止(朝日新聞Webページ)
島原鉄道の一部廃止へ ほぼ南半分、乗客減少で(ニュース:イザ)
上記新聞記事によると、以下の点も補足されているようです。
・島原〜深江〜島原で運転しているトロッコ列車も廃止(まあ路線がなくなるので当然ですが)
・沿線市町には3年前から打診をしていたが、反応が鈍かった。今年4月の合併により、体制が整うのを待って決定した。
・廃止後の代替輸送はバスの増便で対応。廃線跡は関係機関と協議して決定する。
・廃止区間の大半を占める南島原市では、影響をもろに受ける事により、対策本部を立ち上げて県にも指導を仰いで対応を決めると、市長は表明。
まず、一言。「来るべきものが来てしまった。」
両親の郷が今回の廃止予定区間にあるので、たまに帰省することもあり、薄々ながら沿線の状況も体感してはいましたが、人口減少が止まらず、また島鉄の主な利用客である高校生の数も減少している事から、廃止の噂は以前からあり、現に島鉄自身も南線廃止のケーススタディを行うようなことを表明していた事から、地域行政や住民も交えた利用促進活動が盛り上がっていかないと、島鉄自体の厳しい経営状態もあり、近いうちに廃止もあり得るのかもな、と思っていました。
また、今年4月1日に、沿線の市町が合併により大幅に整理され(※)、沿線行政機関への協議の相手方が大幅に減ったのも、あえてこの時期に廃止が発表される要因になったと言えるでしょう。
(※)今年4月1日に、次のように合併
南高来郡深江町・布津町・有家町・西有家町・北有馬町・南有馬町・口之津町・加津佐町・・・合併して南島原市となり、結果、廃止沿線の自治体は島原市と南島原市の二市のみとなった。
ともかく、いずれも結果論であり、島原外港以南の廃止はほぼ確実であろうと考えられます。
上で記したとおり、両親の郷を走っている路線であることから、自分が幼少の頃から帰省の度にお世話になったこともあり、沿線住民であり幼少の頃から見慣れた南海電鉄・泉北高速に加えて、私にとってのもう一つの鉄道趣味の原点がこの島鉄にありました。
南島原から単行となった気動車に乗車し、右手に雲仙岳を眺めていると、左手に天草諸島が見えてくる。
綺麗な海岸線(数年前、ポカリスエットのCMにも使用された)をのんびり走り続けて諫早から約2時間で北有馬着。特に前夜大阪を「あかつき」で発った場合、半日以上列車に揺られ続けて到着した父母の帰省先が何とも遠いという印象と同時に、ここまで列車で来る事ができるんだなあ、という感動を毎度感じることができました。
しかし、もう来年4月からはそういう感動も味わう事が出来ない。
自分の大切な物の一つが失われていくような気持ちです。
とはいえ、現実を直視しなければならないのも事実。機会があれば、名残乗車で混雑し、日常の風景が失われないうちに乗車したい、いや、乗車しなければならないと思っています。