南海電鉄のプレスリリースで、なんばターミナルの再生計画が明らかになりました。

『南海ターミナルビル』等の再生計画に着手します(南海電鉄プレスリリース)

再生計画の内容は次の通りです。
・南海ビルの美装化
・現在のロケット広場を改修して「ウェルカムロビー」(仮称)の新設
・高島屋大阪店新本館計画に関連する改修工事
・ホテル南海、南海会館の再生計画

この中で、特に南海沿線住民にとって一番衝撃的なのは「ロケット広場」の改修でしょうか。
このロケットは、なんばCITY(南海なんば駅構内のショッピング施設)のランドマーク的な存在で、実際飛行したロケットと同じものを設置しています。
ここは嫌でも?目立つ場所ですので、阪急梅田駅のビッグマンと同じく、待ち合わせのスポットとして有名でした。
なんばCITYのWebページ内、ロケット広場紹介ページはこちら。
昭和53年に設置されて以来、約30年にわたって数多くの待ち合わせシーンを見届けてきたこのロケットですが、今回の再生計画により、撤去される事となってしまいました。

そもそも、私のように生まれながらにして南海線、あるいは泉北高速線沿線に住み続けている人間にとって、なんば駅にロケットがあるのが当たり前に思っているわけですから、そういう「常識」が破られることに、ある種の衝撃を感じざるを得ません。

とはいえ、再生計画プレスリリースのイメージ図を見てみると、ウェルカムロビー(仮称)は吹き抜けとなり、結構明るい雰囲気になりそうで、感じとして決して悪くはないなと思います。
また、高島屋大阪店が入居する南海ビルを、取り壊さずに美装化した上で保存という方針は、キタの阪急百貨店が取り壊しした上で再築するのとは対照的ですが、御堂筋の南端に構えている南海ビルの威風堂々とした風貌が残るのはうれしいな、と思います。

あと2年もすれば、阪神難波線が延伸し、神戸方面となんばがダイレクトに結ばれる事となります。今回のプレスリリースには工期関係の発表はなかったものの、キタの一極集中が叫ばれる中、なんばを中心としたミナミも負けずに頑張って欲しいな、と思いながらプレスリリースを読んだ次第です。