鉄道ファンの中には、趣味の地理的範囲を国内メインに留めている人、海外にも手を伸ばしている人、逆に国内には目もくれず海外のみをターゲットにしている人、色々いると思います。
かく言う私は、日本の鉄道との対比してみると面白い、という点で海外の鉄道にも興味があるのですが、如何せん家庭的な事情のためおいそれと海外に出向けないので、もうしばらく経って、余裕が出来ればその領域にもはまってみたいな、とも思っています。
そういう海外の鉄道の中でも、特に情報が入ってこない国の一つに北朝鮮があります。
「情報が入ってこない」というのは、もともと簡単に訪問出来る国ではない上に、時刻表や路線図等、鉄道趣味の基本的データさえも一般人が簡単に入手出来ず、鉄道そのものが軍事施設の意味合いもあるため映像や写真が簡単に流通していないから、と言うのがあります。
つまり、日頃利用されている鉄道の生の姿が分からないというもの。
そういう事もあり、この国の鉄道の実態は深いベールに包まれている状態、でしたが、それを何とかして一冊の本に仕上げてた強者の書籍がこちら。
Amazon.co.jp: 将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情: 国分 隼人: 本
内容は北朝鮮の鉄道地図や写真集に始まり、金正日の特別専用列車の謎・北朝鮮の鉄道事情や旅行術・鉄道史や主要路線のガイドと、これまで情報が皆無であった同国の鉄道事情を可能な限り紹介しています。
そもそも写真を撮る事自体が厳しいこの国で、よくこれだけの情報を集める事が出来たなあ、というのが第一印象。
そして、読み進めて行くにつれ、この国の鉄道の現況が想像以上に惨憺たるものである事が見えてきます。
例えば・・・
・電化率が高いのにもかかわらず、電力不足のため、電化区間であるにもかかわらず蒸気機関車やディーゼル機関車が活躍。
・材料不足のために枕木やバラストが間引かれていて路盤の状態が悪いため、列車は超低速で走行。
・上記のような劣悪な状況のため、定時運転はままならず、ダイヤはあって無いようなものの状態。
・信号はほとんどで自動化されておらず、腕木式信号機が未だ現役。
・車両も疲弊していて、窓ガラスなしの車両や地下鉄の廃車両や貨車を転用した客車に乗客を乗せている列車もある。
等々・・・
またこの書籍にはDVDが付録としてついており、蒸気機関車や車窓、平壌市内の地下鉄や路面電車の貴重な映像が収録されていて、こちらを目当てでこの本を購入しても決して損ではないと思いました。
気が向いた時にエントリーする鉄道関連本のご紹介でした。
かく言う私は、日本の鉄道との対比してみると面白い、という点で海外の鉄道にも興味があるのですが、如何せん家庭的な事情のためおいそれと海外に出向けないので、もうしばらく経って、余裕が出来ればその領域にもはまってみたいな、とも思っています。
そういう海外の鉄道の中でも、特に情報が入ってこない国の一つに北朝鮮があります。
「情報が入ってこない」というのは、もともと簡単に訪問出来る国ではない上に、時刻表や路線図等、鉄道趣味の基本的データさえも一般人が簡単に入手出来ず、鉄道そのものが軍事施設の意味合いもあるため映像や写真が簡単に流通していないから、と言うのがあります。
つまり、日頃利用されている鉄道の生の姿が分からないというもの。
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そもそも写真を撮る事自体が厳しいこの国で、よくこれだけの情報を集める事が出来たなあ、というのが第一印象。
そして、読み進めて行くにつれ、この国の鉄道の現況が想像以上に惨憺たるものである事が見えてきます。
例えば・・・
・電化率が高いのにもかかわらず、電力不足のため、電化区間であるにもかかわらず蒸気機関車やディーゼル機関車が活躍。
・材料不足のために枕木やバラストが間引かれていて路盤の状態が悪いため、列車は超低速で走行。
・上記のような劣悪な状況のため、定時運転はままならず、ダイヤはあって無いようなものの状態。
・信号はほとんどで自動化されておらず、腕木式信号機が未だ現役。
・車両も疲弊していて、窓ガラスなしの車両や地下鉄の廃車両や貨車を転用した客車に乗客を乗せている列車もある。
等々・・・
またこの書籍にはDVDが付録としてついており、蒸気機関車や車窓、平壌市内の地下鉄や路面電車の貴重な映像が収録されていて、こちらを目当てでこの本を購入しても決して損ではないと思いました。
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