以前のエントリーでも取り上げましたが、シャープの液晶テレビパネルの工場を建設する事を発表しました。

シャープ「21世紀型コンビナート」を展開(シャープWebページ)
シャープが堺に液晶新工場 投資額は1兆円規模(gooニュース)

堺市臨海地区の新日鐵工場の跡地に建設するとの事で、今年11月に着工、2011年3月までに稼働予定との事です。
シャープが堺の埋め立て地に工場建設を決めた理由は、輸出の面で立ち後れている同社にとって、関西空港に近い場所であることや、大阪府の企業進出における補助金(催行150億円)等の支援が見込まれる、といった理由があるようです。
特に前者の理由は、貨物ハブ空港として独自の地位を築こうとしている関西空港にとってはまたとない追い風で、貨物取扱量の増加にもつながるものと思われます。

また、この工場が順調に稼働していくと、堺市LRTの臨海部への延伸も具体性が帯びてくるわけでして、鉄道ファンとしても決して気にならないわけではないニュースであるとも言えます。

それにしても、堺市臨海部の工業地帯に、まさかテレビの工場が来るとは、堺市内の小学校で社会の授業を受けた自分にとっては衝撃的です。
確か、自分は小学生の頃、臨海地区の工場は重化学工業、つまり製鉄や化学の工場が集まっている、と習った覚えがあります。
それが、もう数年もすれば、「液晶テレビと太陽電池の工場が集まっている工業地帯」と教わることになるわけですから、驚きです。
更に言えば、中学や高校の地理で使う地図帳で、堺市の主要産業として「自転車」「刃物」だけでなく「テレビ」「太陽電池」というものが加わるはず。
勿論その頃の地図帳には、南海線堺駅と高野線堺東駅との間にLRTの線路が加わっている筈ですので、そう考えるとなかなか変化に富んだ内容だな、と思いました。
その頃の地図帳を手にしてみて、自分が児童・学生だった頃と比べてみても面白そうだな、と元堺市民が感じたニュースでした。