遂に「第2の開港」となりました。関西空港第2滑走路が本日より供用開始となりました。

2007年8月2日、第2滑走路オープン!(関西空港会社Webページ)
関空第2滑走路に一番機 「眠らない空港」始動 国際貨物拠点 需要頼み(gooニュース、元記事は産経)

これで、名実ともに24時間空港として稼働する関西空港。今後は国際貨物ハブ空港としての役割が期待されています。
今回は滑走路と付帯施設という暫定開業ですが、今後貨物施設を中心に整備をしていく計画を関西空港会社では策定しているとの事ですので、むしろこれから、関空が国際航空貨物の中で、世界に対してどれだけの存在感を示していけるか、空港近隣住民としては期待をしながら見届けたいと思います。

勿論、貨物だけでなく旅客利用も増加してくれる事が一番良いのですが、関空建設の原因となった伊丹空港が、騒音問題・訴訟問題により「ダメ空港」の烙印を押されたにもかかわらず、どういうわけか未だに廃港にならない現在、超長期的には伊丹の廃港も視野に入れた関空旅客施設の整備も必要だとは思いますが、まずは伸びの著しく、なおかつ発着時間帯の問題(貨物便の発着は深夜早朝が主体)により、他の空港が手を出しにくい航空貨物という美味しい需要を確実に確保して置く事は理に適ったことだと思います。

本日、新たなステージの幕開けとなった関西空港ですが、これからどんな空港となっていくのか、また、それに連れて周辺地域の経済がどのように変わっていくのか、寧ろこれからの変化を期待しつつ、本日の記事とさせて頂きます。

ところで、上記産経の記事を読んでいると、面白い記事を目にしました。
気象条件のため、他の空港への着陸を余儀なくされる「ダイバート」の回数は、成田空港の6分の1、中部国際空港の10分の1程度。国内では気象条件の影響を最も受けにくい空港といえる。

これは初耳です。しかも、同じ海上空港である中部に比べてダイバートが10分の1とは、これまた意外。というか中部がそれだけ気象条件に弱い空港、ということになるのでしょうか。
もっとも関空も、連絡橋というボトルネックがあるだけに、必ずしも有利というわけではないことも考慮に入れておいた方が良い比較とは言えるでしょう。