国鉄型急行気動車の代表格、キハ58系。
非電化区間に足を伸ばせば、どこでも乗れたこの形式も、寄る年波には勝てずに年々活躍の場を狭めてきています。

そのキハ58系に「修学旅行色」なる塗色が存在していた事は、一体どの程度の方がご存知でしょうか?
かく言う私も、修学旅行色が存在していた事は、KATOの鉄道模型のキハ58系シリーズの一員として修学旅行色セットがラインナップされていたことで始めて知ったくらいですので、相当マイナーな塗色であったことは確かなようです。

さて、そのキハ58系修学旅行色が、JR東日本仙台支社で復刻されるとのニュースがありました
国鉄色気動車使用開始のお知らせ(JR東日本仙台支社)

従来、快速「南三陸」に使用されてきた、リクライニングシート装備のキハ58・28系を修学旅行色に塗色変更し、「仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン」中に臨時列車として運行するというものです。
上記PDFによれば、早速陸羽東線や只見線での運転が予定されています。

一般急行色と塗り分け方は同じですが、微妙に色合いが違う修学旅行色。
それが21世紀になって実車で見る事が出来るとは、まさか想像だに出来ませんでした。
どんな感じの塗色になるのか、現地に赴く事は難しいのですが、ファンの撮影記録等を目にする事が出来れば良いなと思います。

ところで「修学旅行」という言葉を聞いて、自分の修学旅行で、鉄道を使った行程はどんなんやったかなあ、とふと思い出してみる事にしてみました。

●小学校
恩智(近鉄大阪線)〜伊勢市(近鉄山田線)近鉄特急車両を使用した団体列車
●中学校
大阪〜富山 特急「白鳥」 JR東日本485系グレードアップ車
●高校
新大阪〜東京 新幹線「ひかり」 JR東海100系G編成(カフェテリア設置車)

貸切列車に乗車したのは小学生の時だけ、というのは今から思い出すとちょっと意外でした。
この時は往復ともに特急車両だったのですが、修学旅行用車両の「あおぞら号」30000系ではなかった事が、今となっては悔やまれます。
とはいえ、仮に当時、非冷房・ボックスシートの「あおぞら号」が来ても、喜んだのは私を含む鉄道ファンくらいだったのかも知れませんね。

中・高は定期列車の一部に乗車しましたが、一学年が二本の列車に分乗して移動した記憶があります。
中学・高校ともに初乗車の区間・車両であったので、これらに乗車出来ただけで、もう修学旅行は満足、と思ったりしていました。
しかし「白鳥」も「100系ひかり」も既に存在しない事に、年月の流れを感じずにはいられません。

「修学旅行色」にかけて、今の学生・児童は修学旅行でどんな移動手段を使用しているのか、ちょっと知ってみたいと思った、本日のエントリーでした。