中部国際空港、通称「セントレア」。

2005年2月17日に開港したこの空港、開港日の様子はこちらのエントリーでもご紹介していますが、開港当初は飛行機に乗る客だけでなく空港自体の見学客も取り込もうと温泉などのアミューズメント施設などを揃え、現在に比べて当時はまだ不振の続いていた関西空港との比較という論点でも報道されていた記憶があります。

さてそのセントレア。開港から3年を迎えようとしていますが、産経新聞のブログ「iza」でこんな記事を見つけました。

無駄だった!?中部空港3周年、需要伸びず暗雲(iza!)

飽和状態の名古屋空港の機能移転という点では、決して「無駄」とは思えませんが、現在の利用状況では、記事内で触れられている第2滑走路の建設は、かなり難しそうに感じます。

建設中から開港当初は、トヨタからの出向社員も含めて、建設費のコストダウン等に力を入れ、それこそ「トヨタ空港」とまで言われ、マスコミ等でも持てはやされていましたが、開港後は、需要が伸び悩む状態となっています。

また、国際空港としては、首都圏の旺盛な国際線需要を一手に引き受ける成田空港や、24時間フル稼働の空港として貨物便を中心とした航空需要を取り込んできている関西空港の2空港の陰に完全に隠れてしまっていることも、低迷の原因とも言えるかも知れません。

開港までは好調な流れだったセントレア。開港後の3年間でその流れがかなり逆に向いてしまった事は確かなようです。
今後どのような空港運営をしていくのか、中部国際空港の真価がこれから問われそうだなと感じた記事でした。