携帯電話の大手三社のうちの一社のau。
一昨年の10月に始まった番号ポータビリティーの開始当初は破竹の勢いで契約数を伸ばしていたところですが、最近はソフトバンクモバイルに押され気味、というか契約純増数ではかなり差が出てきている事は確かです。

そのauですが、こんな気になる記事を見つけました。

プリペイド携帯で契約“水増し” KDDI、無料配布(Yahoo!ニュース、元記事:産経新聞)

一言で言えば、プリペイド携帯を無料で配布して契約数を上乗せしていたという事です。

毎月TCAという団体から発表される携帯電話の契約数は、各社の人気の勢いが反映される指標となっており、ここでの純増数ががマイナスとなれば、翌日の新聞記事にはその携帯会社の勢いが失速した等と書かれる事から、この数字を気にしてのことだということは、素人の私でも容易に推測出来ます。

ただ、こういう手だてを使うこと自体がおかしいわけで、まっとうに純増数を回復させようと思えば、純増数が伸び悩む原因を突き止め、他社に流れた顧客を取り戻すための施策をハード・ソフトの両面から施すことで自社だけでなく他社の顧客からの信頼を得て、それが新規顧客の拡大と同時に既存顧客の満足度の向上を両立させた結果、純増数の増加をもたらすように努力するべきだと、自分は思っているわけです。

それが、このようにプリペイド携帯の架空契約で水増しすることで、偽装の純増数を確保し、表向きに順調に契約数を伸ばしていること自体が、私にとっては背信行為(法的には問題ないにしても、企業倫理的には問題でしょう)と思えて仕方ありません。

「既存顧客に対する背信行為」という観点では、最近のauは確かにおかしいところが出てきだしています。

例えば、「買い方セレクト」のように複雑怪奇な機種変更の仕組みをつくってみたり、他社に比べて携帯機種のコストダウンが目に見えて分かったりと、どうも「収益重視」で「顧客不在」のマーケティングが目につきます。

あれこれ携帯の会社を変えつつ、メールの使い勝手に優れているという理由でauに落ち着いたのがもう6年前。それ以降、次々に行われるサービスの改善にワクワクして、auを使い続ける事が嬉しい時代がありましたが、現在はその逆と言いましょうか、使い続ければ使い続けるほど他社がよく見える、良く言う「隣の芝生がよく見えてくる」ように思えます。

このまま、どんどん悪くなるのであれば、いっそのこと2年間だけでも他社に乗り換える方が、私にとってもauにとってもいいのかな、と思いつつ、とはいえメールの使い勝手等、6年前に乗り換えたときの良さが残っているところもあることから、すぐには他社への乗り換えようという気にもなれないのも事実です。

まあ、ずっとauを使い続けるというのではなく、他社への乗り換えも視野に入れて、現在使用している機種が寿命を迎えるまでにどうするかを検討していきたいな、と薄々思っていた方針を後押ししてくれるような、本日のニュースでした。