貝塚市の貝塚から、水間観音のある水間までを結ぶミニ民鉄の水間鉄道。
平成17年に会社更生法を適用申請し、その後大阪市に本社を置くグルメ杵屋の傘下となって経営再建を図り、約1年後には会社更生計画が終結して、現在は新生会社として再スタートしています。
さて、その水間鉄道の鉄道線で、2009年度中にもICカード決済システム「PiTaPa」の導入される見込みであるという記事を、日経新聞で見つけました。
水間鉄道、「ピタパ」電車内OK バス型の精算機導入(NIKKEI NET)
水間鉄道の場合、起終点の貝塚・水間を除き無人駅で、現在は深夜・早朝を除き車掌が乗務しているようですが、ICカード対応精算システムを導入することで、終日ワンマン運転による人件費削減と、ICカードが利用できるようになることによる利便性の向上を目指すようです。
また、中間駅が全て無人駅であることと、会社更生終結して間もない資金力が豊富でないことから、通常の鉄道路線で導入されているように駅の改札にカードリーダライターを設置するのではなく、車内にリーダライターを設置することで、導入コストの削減を図ることとしています。
そもそも水間鉄道は、将来のPiTaPa導入を見据えて、2007年にスルッとKANSAIに加盟していたので、今回のPiTaPa導入は、ある意味既定路線とは言えます。
ただ、その方法が、路線の抱える事情により、特異なものになりそうで、鉄道路線でありながら、車内にカードリーダを設置するというもので、丁度バス路線での導入のような形になるのでしょうか。
そうすると、現在有人駅である貝塚・水間の両駅には改めてICカード対応の自動改札機を導入するのか、ちょっと気になります。
気になると言えば、PiTaPaでの割引内容。
利用客の利便性・運賃精算の効率化を図るのであれば、なるべく多くの乗客にICカードを使ってもらうことが良いわけで、そのためにはPiTaPa利用により適用される運賃割引が、利用客にメリットの大きいものでなくてはいけません。
しかし、既にPiTaPaを導入している各社局では、大阪市交通局の利用額割引マイスタイルのようなメリットの大きい割引制度を導入しているのはごく僅かで、殆どは、回数券よりも悪い、割引制度に終始しているのが現状です。
そういう意味でも、一度経営危機を乗り切った水間鉄道には、他社ではやろうとしない、斬新的な割引制度を考えて欲しいものです。
そういうユニークな制度により、これまで水間鉄道線を利用しなかった沿線住民が、恒常的に利用するようになれば、トータルでの収入増・利用客増にもつながると思います。
導入は来年度中、となっているので、まだもうちょっと先ですが、泉州地区の鉄道の話題ということもあり、新しい情報があればまたご紹介したいと思います。
他の鉄道関係ブログはこちらから。

平成17年に会社更生法を適用申請し、その後大阪市に本社を置くグルメ杵屋の傘下となって経営再建を図り、約1年後には会社更生計画が終結して、現在は新生会社として再スタートしています。
さて、その水間鉄道の鉄道線で、2009年度中にもICカード決済システム「PiTaPa」の導入される見込みであるという記事を、日経新聞で見つけました。
水間鉄道、「ピタパ」電車内OK バス型の精算機導入(NIKKEI NET)
グルメ杵屋傘下の水間鉄道(大阪府貝塚市、関西佳子社長)はバスの料金を払うのと同じタイプのICカード対応精算機を2009年度中に鉄道車両に導入する。同鉄道は8割が無人駅で、車掌が発券や改札に当たっている。精算機の設置で運転手によるワンマン運行に切り替え、人件費の削減や乗客の利便性向上につなげる。
関西で使える私鉄・バスの共通IC乗車券「ピタパ」が鉄道の車内で使えるようになるのは初めてという。
バスの精算機を改良し、改札機能を付ける。水間鉄道は貝塚―水間の5.5キロメートルを10駅で結ぶ。このうち8カ所ある無人駅には改札機や券売機がない。投資額は明らかにしていないが、全駅に改札機と券売機を置くのに比べ、費用は3分の1程度で済むという。
水間鉄道の場合、起終点の貝塚・水間を除き無人駅で、現在は深夜・早朝を除き車掌が乗務しているようですが、ICカード対応精算システムを導入することで、終日ワンマン運転による人件費削減と、ICカードが利用できるようになることによる利便性の向上を目指すようです。
また、中間駅が全て無人駅であることと、会社更生終結して間もない資金力が豊富でないことから、通常の鉄道路線で導入されているように駅の改札にカードリーダライターを設置するのではなく、車内にリーダライターを設置することで、導入コストの削減を図ることとしています。
そもそも水間鉄道は、将来のPiTaPa導入を見据えて、2007年にスルッとKANSAIに加盟していたので、今回のPiTaPa導入は、ある意味既定路線とは言えます。
ただ、その方法が、路線の抱える事情により、特異なものになりそうで、鉄道路線でありながら、車内にカードリーダを設置するというもので、丁度バス路線での導入のような形になるのでしょうか。
そうすると、現在有人駅である貝塚・水間の両駅には改めてICカード対応の自動改札機を導入するのか、ちょっと気になります。
気になると言えば、PiTaPaでの割引内容。
利用客の利便性・運賃精算の効率化を図るのであれば、なるべく多くの乗客にICカードを使ってもらうことが良いわけで、そのためにはPiTaPa利用により適用される運賃割引が、利用客にメリットの大きいものでなくてはいけません。
しかし、既にPiTaPaを導入している各社局では、大阪市交通局の利用額割引マイスタイルのようなメリットの大きい割引制度を導入しているのはごく僅かで、殆どは、回数券よりも悪い、割引制度に終始しているのが現状です。
そういう意味でも、一度経営危機を乗り切った水間鉄道には、他社ではやろうとしない、斬新的な割引制度を考えて欲しいものです。
そういうユニークな制度により、これまで水間鉄道線を利用しなかった沿線住民が、恒常的に利用するようになれば、トータルでの収入増・利用客増にもつながると思います。
導入は来年度中、となっているので、まだもうちょっと先ですが、泉州地区の鉄道の話題ということもあり、新しい情報があればまたご紹介したいと思います。
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* ただ、その方法が、路線の抱える事情により、
それなりに利用者のある貝塚・水間の両駅は、普通の改札機で対応すると思われます。朝夕のラッシュ時に、バスタイプのものでは間に合わないのではないでしょうか?