先日、こんなニュースがありました。
「男性を家畜扱い」抗議殺到で婚活サイト炎上、1週間で閉鎖に(Yahoo!ニュース、元記事:産経新聞)
何でも、モバイル上で知り合いの男性のプロフィール等を登録し、馬や羊といった草食動物のアイコンで表示されるという「男の子牧場」サービスで、結婚活動(婚活、というそうですね)中の女性をターゲットにしたサービスですが、案の定批判が集中し、わずか1週間でサービス停止に追い込まれました。

まあ、男性を羊や馬のアイコンで表示するのは、やはり男性を家畜扱いしているというそしりを受けるのは当然だとおもいます。
例えば逆に、「女の子牧場」とか言って同じような男性向けサービスを行ったとすれば、それはもう、女性団体等の激しい非難を受けるのは当然で、誰もそんなサービスなんて考えもつかないことでしょう。
こういうものを女性だからダメで、男性だから良い、という判断基準で実施すること自体、男性差別でもあり、女性差別でもあると、個人的には思うのですが・・・
ちなみに、今回の騒動を女性団体とかがどう考えているのか、ちょっと聞いてみたい気がしないでもありませんが・・・

さて、そんな「馬」や「羊」や「牛」に例えられた男性ですが、なぜこういった動物に例えられるのか、というと、草食系男子という男性が、なんだかもてはやされているようでして、それをもじったサービスだということでした。

そこで気になったので、上記Wikipediaの記事上の「草食系男子の特徴」をつぶさに見てみると、やはりといいましょうか、結構自分自身に当てはまる項目が多いように感じました。
例えば、
・女性を単なる異性対象ではなく、ひとりの人間として平等に尊重する傾向が強い
・恋愛至上主義的な風潮に踊らされずに、家族や仲間と過ごすのを大切にする
・傷つけられたり、他人を傷つけることを嫌い繊細である
・恋愛に使わないエネルギーは趣味や仕事、ファッションに向かう
・女性に誘われれば旅行やショッピングに同行するが、恋愛に発展しないことが多い
・性風俗を無駄なことと思い、お金を使わない
・いい人止まりになりがち

といった点でしょうか。何だか、8割方の項目が当てはまっていたような気もします。
逆に言えば、恋愛に奥手で消極的な性格と揶揄されるところもありますし、個人的な感想かつ記憶ですが、つい10年ほど前は実際そんな感じのレッテルを貼られていたと思います。それだけに、この10年でここまで変わりますか?といった感想もなきにしもあらずです。

こんな風潮が10年以上前にメインストリームになっていたら、私の当時の学生生活(現在の大学院ではなく、当時の学部生活のことです)は、もっと楽しかったのかな、と思いつつ、いやいや「草食系男子」はそんなことにはがめつくないことが前提なので、やっぱり変わらなく淡々とした学生生活を送っていたのかな、と思ったニュースでした。
「男性を家畜扱い」抗議殺到で婚活サイト炎上、1週間で閉鎖に
 13日に開設された女性の結婚活動(婚活)支援の携帯サイト「男の子牧場」が非難にさらされ、19日でサイトを閉鎖する事態に発展した。女性に紹介する男性をサイト上に馬や牛のアイコンで表示していることについて、「男性差別では」との意見が殺到。「出会いの場を」と最近、急増している婚活サイトだが、今後も同様のケースが懸念される。

 婚活サイトには会員登録型やアドバイザー型、パーティー型などさまざまな種類がある。登録者は年々増加し、経済産業省の調査などによると、結婚相手の紹介を行う会社約4000社のうち、婚活サイトの運営は約3%、登録者数は延べ約20万人に上る。

 「男の子牧場」は、ブログメディア「Ameba」を管理するインターネット事業会社「サイバーエージェント」(東京都)が開設した会員登録型婚活サイト。女性会員が交友のある男性の写真や簡単なプロフィルをネット上に登録し、別の会員を「友達」として承認すると男性のデータを閲覧できる。物議を醸したのは、男性情報の表示。会員女性はネット上に仮想の牧場を所有、交友のある男性を登録すると、その男性は画面上の牧場に牛や馬、羊のデザインで出現する。

 しかし、開設以降、「男性を家畜扱いするのは差別でしょ?」などのコメントが殺到。規約では男性の同意を得ることを求めているが、実際は同意を得ずに勝手に登録できてしまうため、「他人の情報を他人が登録して閲覧できるサービスはおかしい」などの意見も寄せられた。同社は男性情報は明らかに承諾を得ていないと判断できるものは削除すると釈明したが、それに対する反応も19日夕までに950件に達した。

平成21年5月20日 Yahoo!ニュース(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090519-00000632-san-soci