数日前にこちらの記事でご紹介したとおり、堺市LRT計画の住民説明会が2ヶ月半ぶりに開催される話題をご紹介しました。
会議録は、堺市のWebページで公表されると思われますので、その時にじっくり読むとしますが、おおよその内容は新聞記事にも掲載されていました。これを受けて、堺市はLRT計画の平成22年度末に先行区間開業という予定を変更する意向を明らかにしました。
堺市の次世代型路面電車、開業延期に(読売新聞Webページ)
LRT開業延期 堺市、住民の合意得られず(産経新聞Webページ)
6日の住民説明会では、記事中にも「前回と同様」という表現があるので、前回の議事録と似たような議論があったことが推測されます。住民側の意見・質問としては、「一方通行化の見直し」や「事業の効果」「バスの存続」、そして「湾岸部の早期開業」といったところのようです。
堺市当局としても、この状態では22年度末の開業はスケジュール的に難しいと判断したのか、そもそもこのスケジュールに無理があったのかも知れませんが、ようやく見直しの発言が出てきました。
個人的には、いまの状況なら、1年程度の期間延期も無理はないのかな、と思います。
仮にこのまま強行しても、住民との禍根を残すのであれば、更に十分に話し合った方がよいと思います。
ただ、「話し合う」と表現したとおり、堺市自身がLRTを武器にしてどのように中心市街地を活性化させるかというマスタープランを説明する必要もあるのと同様、住民側も、そもそもこのあたりの街をどうしていくべきなのか、それに際して千載一遇のチャンスであるLRTをどういう形で実現させるべきか、そのためには現計画からどのように修正をしていくべきなのか、を前向きに話し合ってほしいと思います。
「前向き」と表現したのには理由があり、確かに「白紙撤回=LRTを通さない」というのも取りうる選択肢であると考えられます。
ただ、そうなると、既に阪堺電軌が撤退意向を示していた阪堺線の我孫子道〜浜寺駅前間が存続する可能性は、限りなく低くなる、いやゼロに近づくと考えられます。
まさか、「LRTを撤回し阪堺を残す」という選択肢の取りようがないことは、現在の阪堺線の状況からして十分推測可能です。LRT計画が阪堺線との乗り入れを前提としているのは、逆に考えると、「LRTを阪堺に乗り入れなければ、もはや阪堺の存続は難しい」ことの裏返し、とも捉えることが出来ます。
中心市街地に呼び込む道具立てが無いまま、更に阪堺線という路線も失うというダブルパンチという愚策だけは取ってほしくない、と思うわけです。
阪堺線の活性化、という点でも、この事業は決して無駄な事業でもない、と思えるところはあります。
上記で「千載一遇」と書きました。
中心市街地の活性化に苦慮し、その道具立てでも苦心している街が多い中、LRTという降って湧いた(と捉えられているのかも知れませんが)計画があるだけ、まだ堺市の中心街は救われている、ともいえます。
これが「目的」でなくて、「手段」であり、「目的」は中心市街地の活性化による都市価値の向上、ということ、そしてそのことが、いかに重要であるかを十分に考える必要があります。
そのための猶予期間が出来た、といえばプラスの解釈になるのでしょうが、とはいえ残されている時間はさほどあるわけでもありません。
この問題は、また動きがあればチェックし、逐次ご紹介していきたいと思います。
会議録は、堺市のWebページで公表されると思われますので、その時にじっくり読むとしますが、おおよその内容は新聞記事にも掲載されていました。これを受けて、堺市はLRT計画の平成22年度末に先行区間開業という予定を変更する意向を明らかにしました。
堺市の次世代型路面電車、開業延期に(読売新聞Webページ)
LRT開業延期 堺市、住民の合意得られず(産経新聞Webページ)
6日の住民説明会では、記事中にも「前回と同様」という表現があるので、前回の議事録と似たような議論があったことが推測されます。住民側の意見・質問としては、「一方通行化の見直し」や「事業の効果」「バスの存続」、そして「湾岸部の早期開業」といったところのようです。
堺市当局としても、この状態では22年度末の開業はスケジュール的に難しいと判断したのか、そもそもこのスケジュールに無理があったのかも知れませんが、ようやく見直しの発言が出てきました。
個人的には、いまの状況なら、1年程度の期間延期も無理はないのかな、と思います。
仮にこのまま強行しても、住民との禍根を残すのであれば、更に十分に話し合った方がよいと思います。
ただ、「話し合う」と表現したとおり、堺市自身がLRTを武器にしてどのように中心市街地を活性化させるかというマスタープランを説明する必要もあるのと同様、住民側も、そもそもこのあたりの街をどうしていくべきなのか、それに際して千載一遇のチャンスであるLRTをどういう形で実現させるべきか、そのためには現計画からどのように修正をしていくべきなのか、を前向きに話し合ってほしいと思います。
「前向き」と表現したのには理由があり、確かに「白紙撤回=LRTを通さない」というのも取りうる選択肢であると考えられます。
ただ、そうなると、既に阪堺電軌が撤退意向を示していた阪堺線の我孫子道〜浜寺駅前間が存続する可能性は、限りなく低くなる、いやゼロに近づくと考えられます。
まさか、「LRTを撤回し阪堺を残す」という選択肢の取りようがないことは、現在の阪堺線の状況からして十分推測可能です。LRT計画が阪堺線との乗り入れを前提としているのは、逆に考えると、「LRTを阪堺に乗り入れなければ、もはや阪堺の存続は難しい」ことの裏返し、とも捉えることが出来ます。
中心市街地に呼び込む道具立てが無いまま、更に阪堺線という路線も失うというダブルパンチという愚策だけは取ってほしくない、と思うわけです。
阪堺線の活性化、という点でも、この事業は決して無駄な事業でもない、と思えるところはあります。
上記で「千載一遇」と書きました。
中心市街地の活性化に苦慮し、その道具立てでも苦心している街が多い中、LRTという降って湧いた(と捉えられているのかも知れませんが)計画があるだけ、まだ堺市の中心街は救われている、ともいえます。
これが「目的」でなくて、「手段」であり、「目的」は中心市街地の活性化による都市価値の向上、ということ、そしてそのことが、いかに重要であるかを十分に考える必要があります。
そのための猶予期間が出来た、といえばプラスの解釈になるのでしょうが、とはいえ残されている時間はさほどあるわけでもありません。
この問題は、また動きがあればチェックし、逐次ご紹介していきたいと思います。
堺市の次世代型路面電車、開業延期に(読売新聞Webページ)
堺市は6日、市内を横断する次世代型路面電車(LRT)について、2010年度末の開業を延期する考えを明らかにした。同日夜に開いた住民説明会で反対意見が続出、合意を得るには時間が足りないと判断した、という。
市が昨年に公表した計画案では、南海高野線堺東駅―臨海部(6.9キロ)の全体区間のうち、同駅―南海本線堺駅(1.7キロ)を早期開業区間とし、10年度末の営業開始を目指していた。しかし、同区間では、現行2車線の市道を一方通行の1車線に減らす計画のため沿線住民が反発。説明会は、予定の3校区のうち1校区しか開催できていない。
この日、2月に続いて開かれた市立市小学校区(堺区)では、「延伸部を先に整備すべき」「撤回しろ」などと、前回同様、反対意見が相次いだ。
平成21年6月7日 読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090607-OYO1T00411.htm?from=main2
LRT開業延期 堺市、住民の合意得られず(産経新聞Webページ)
平成23年春の開業を目指しているLRT(新型路面電車、南海堺駅〜堺東駅間1・7キロ)事業について、堺市の同事業の責任者である松井利治市長補佐官は6日、現在の計画は住民の合意が得られないとして開業時期を延期する考えを明らかにした。時期については明言を避けた。
この日、軌道を敷設する市(いち)小学校区の住民説明会が堺市内で開催され、約60人の住民が出席。市鉄軌道推進室担当者らが、堺浜〜堺東駅(6・9キロ)の事業概要や開業後の交通規制などを説明した。
ところが住民からは「一方通行にすると、周辺道路で渋滞が発生する」「電車でなく、電気自動車で十分」「(廃止予定の)路線バスを残してほしい」「果たして地元に還元できるのか」など事業を疑問視して「白紙撤回」などを求める反対意見がほとんどだった。
松井市長補佐官は「厳しい意見が多く、集約すれば、計画を見直しせざるを得ない。今後の住民説明会に時間がかかり、平成23年春の開業は遅れそうだ。堺駅〜堺浜ルートの先行着工や一方通行の変更なども見直しの対象になるかもしれない」と話した。
平成21年6月7日 産経新聞
http://www.sankei-kansai.com/2009/06/07/20090607-010792.php









冷静に現地の状況を分析されているので感心しております。
お許しいただけるならば、ブログや記事の紹介を当方のブログで紹介させていただきたいのですが。
よろしくお願い致します。