昨日投票の衆議院議員選挙。結果からすれば、民主党の「圧勝」でした。
確定議席数を記載します。

民主党  :308
自民党  :119
公明党  : 21
共産党  :  9
社民党  :  7
無所属  :  6
みんなの党:  5
国民新党 :  3
日本新党 :  1
諸派   :  1
Yahoo!開票速報より

大まかな流れでは、選挙前の自民・民主の勢力がそっくり入れ替わったといっても良いでしょう。民主党単独で過半数を大きく上回る議席数となりました。
そういう意味では、前回の衆院選の時のエントリーの表現を借りれば、「民主圧勝・自民惨敗」とでも言いましょうか。

ただ、参議院では、単独過半数を占めていないため、社民党・国民新党等との連立政権が前提になるものと思われます。

さて、このブログでは、民主党の高速道路無料化について何度か述べてきました。
今回の選挙の結果で、無料化へのハードルが一気に低くなったことは否めませんが、とはいえ、公共交通機関に対する影響については、これまで述べてきたとおりで、決してこの施策が今のままの状態では良い訳ではありません。
今後、無料化がどのように進んでいくのか、また、それに対する公共交通機関への対応はどうしていくのか、見守りつつ、意見していきたいと思います。

投票率ですが、69.28%で、前回よりも1.77%上昇しました。
わずかではありますが、投票率が上昇して、良かったと思いました。

高速道路無料化と公共交通機関との関係は、改めて記すとして、私自身が勝手に注目している選挙区の結果を記します。

●大阪第19区
幸福実現党 豊田 たかひさ   2,487  
自由民主党 松浪 健四郎    70,879  
日本共産党 わけ 豊     14,735.229  
民主党   長安 たかし   110,313.769

私の地元、大阪19区ですが、前回に続いて長安氏の勝利となりました。
前回の衆院選では小泉旋風の中で数少ない民主党が勝利した選挙区でしたが、今回は民主追い風の中、かなりの差をつけて松浪氏に勝利しました。
前回は松浪氏は比例復活当選となりましたが、今回は復活ならずでした。

●和歌山県第3区
幸福実現党 みなとゆうこ 5,634
民主党   たまき公良 102,342
自由民主党 にかい俊博 117,237

元々自民党地盤の和歌山県で、道路族の代表格といえる二階氏。これまでは二階氏の圧勝という選挙区でしたが、今回は対立候補で元県議の玉置氏が民主党より立候補、という対立構図となりました。
結果は二階氏の勝利となりましたが、その差は1万5千票という接戦でした。
玉置氏は比例復活当選となりました。

和歌山県の選挙区では、残りの1区・2区ではいずれも民主候補が当選しています。ここでも自民・民主の勢力が入れ替わった構図ですが、何より長年自民の地盤であった和歌山県でも民主党が小選挙区で議席を獲得できたとは、今回の民主への追い風、自民への逆風がそれだけ強かったことを感じずにはいられません。
選挙結果だけ記載しておきます。

●和歌山県第1区
岸本周平   民主党   120,309
斉藤昌宏   幸福実現党  1,956
谷本たつや  自由民主党 72,109
くにしげ秀明 日本共産党 12,529

●和歌山県第2区
阪口直人  民主党   90,134
石田真敏  自由民主党 71,343
久保みやこ 幸福実現党  3,089

●長崎県第2区
久間章生     自由民主党 106,206
柴田 愛     幸福実現党   1,947
福田 えりこ   民主党    120,672
やまさき 寿郎  無所属     5,070
あいうら きよこ 無所属     5,703

長崎2区は、自民の元防衛庁長官の久間氏と、民主の薬害肝炎訴訟の原告の福田氏との対決が注目されましたが、私が注目していたのは、この選挙区に島原半島全体が含まれているから、と言うのもあります。
結果は、福田氏が約1万4千票の差で勝利。久間氏は比例復活なりませんでした。

ちなみに、幸福実現党ですが、選挙区はともかく、比例でも議席を獲得できませんでした。1千万人からいると言われている信者数からして、比例の議席が確保できると予想していましたが、ゼロという結果は意外と言うべきか、そもそも信者数がそれほどいなかったと言うべきか・・・