かねてから、(例えばこちらのエントリーのように)ICOCAとPiTaPaエリア間の連絡定期券の発行についてこのブログでも希望を述べてきましたが、ようやく実現の運びになりそうです。
しかも、最初の連絡定期券がまさに私が通学で利用しているJR・京阪間の連絡定期券という訳ですから、朗報と言うほかありません。

IC連絡定期券の導入、および京阪電車におけるICOCA定期券などの発売について(JR西日本プレスリリース)

上記プレスリリースでは、次のような形でICOCA定期券・ICOCAカードの京阪線での発売について言及しています。

・JR西日本ICOCAでの京阪との連絡定期券の発売:平成22年5月
・京阪でのICOCA発売・ICOCA定期券・ICOCA連絡定期券発売:平成23年中

つまり、今JR西日本のICOCAを所有している人は来年5月より京阪との連絡定期券をICOCAで利用ができるようになります。また平成23年には逆に京阪でICOCAやICOCA定期券が購入できるようになります。

京阪では、これまで定期券に類似のサービスとしてPiTaPa区間指定割引がありますが、JRとの乗り継ぎ客が多い京阪線では、PiTaPaとICOCAの2枚持ちをせざるを得ない乗客も多く、それがICカードの普及を阻害していた一面もありますので、今回の措置は非常に嬉しいものがありますし、それは実際にこの乗り継ぎルートを使っている利用者の一人としても素直な気持ちです。

また、下記のプレスリリースでは、今回の京阪に限らず、PiTaPa陣営とのIC連絡定期券を順次拡大していくとのことです。

ICカード乗車券を活用した新たな連携サービスについて(JR西日本プレスリリース)


次に連絡定期券が発行されるのは、恐らく鶴橋での環状線との乗り継ぎ客が多い近鉄では、と勝手に予想しますが、何にしてもこういう形で利便性が図られることは、これまで関東のICカード乗車券の普及に比べて低いレベルで止まっていた関西地区のICカード乗車券にとって新たな普及の段階にようやく入った、といえるでしょうか。

あと、このプレスリリースでは、ICOCAエリアでのポストペイ発行・利用についても検討していくとなっていますので、これがどういう形で実現するかも期待しておきたいな、と思います。