こちらのエントリーの続報です。

JR東海・相鉄社員によるキセル乗車発覚のニュースです。
上記のエントリーを書いていた時点では、相鉄の社員は懲戒解雇の処分が下されていましたが、かたやJR東海の社員の処分は明らかにされていませんでしたが、ようやくにして、といいましょうか、この処分の内容が明らかになりました。

さてその処分の内容はどうだったかといいますと・・・


定例社長会見(平成22年4月・名古屋)(JR東海プレスリリース)

「出勤停止30日」なんだそうです。
仮にこれで退職しても、自己都合退職になると思われ、かりにこの件で退職勧奨となったとしても、退職金は支給されるのでしょう。
それが懲戒解雇との大きな違い、と思っています。
あと再就職時の大きなハンディキャップがあるかないか、これも大きな違いでしょう。

そんなこともあるのですが、私のこの処分に対して抱いたイメージは、「大甘ですやん」。

不正乗車をシステムとして防ぐ立場の鉄道事業者社員が、システムの間隙を突いて不正乗車をする。
そして他の鉄道事業者に損害を与えてしまった。

これ、銀行で例えるなら「着服」以外の何物でもなく、そんなことを銀行員が行って発覚すれば、速攻懲戒解雇です。
JR東海の社員は銀行員の着服に相当する罪を犯したのに、処分は懲戒解雇ではない。

どう考えても甘すぎます。

出来心、というのは人間抑えることはできませんが、それを制度として罰すること、そして信用に関わる部分で罪を犯せば、見せしめ、という意味合いもあり一番重たい処分にする。
当然のことだと思っていましたが、どうもJR東海にはその常識が通じないと感じました。

音楽とのりものさんで紹介されていたのですが、過去にJR西日本社員によるICOCA不正利用がありましたが、このときも不正に関わった社員は懲戒解雇の処分が下されました。

このJR西日本や相鉄の処分と比べると、やはりJR東海の処分が甘いという評価をせざるを得ません。
JR東海としては、相鉄の事例なんかは参考に出来た筈なのに、なぜこの処分になったのかのか、どうも理解しがたいところです。

自社に金銭的な迷惑をかけなかったから?
一般の利用者に迷惑をかけなかったから?
人命に関わることでなかったから?

どの理由にしても、利用者の信頼を裏切った、という点では変わりはないと思うのは、私だけでしょうか…

あと、上記のプレスリリースで気になった点を二つ。
・『現在、他地区においても同種の事象について関係する他社からの協力も得て調査中であり、全体が明確になった段階であらためてお知らせします。』(JR東海プレスリリース)
・・・他の地区でもキセルしているのか?一体これまでどういう社員管理していたのか?

・再発防止策は?策定する気あるのか?せめて今の段階では、策定する姿勢だけでも表明するべきではないのか?

あとこの件に関してはマスコミの追求も甘い感じもします。
処分の甘さについても突っ込んでほしかったし、もっと大々的に取り上げるべきニュースなんやないの、と思うのです。

最後に思ったのは、やはりJR東海の「傲り」の姿勢でしょうか。
東海道新幹線という確固たる経営基盤がある同社には、他社のような危機感が希薄なのかな、と思いました。
その脇の甘さを垣間見ることができたのは、鉄道事業者として残念な気がします。

やはり襟を正して、厳正なる処分をしてほしかった、と思ったニュースでした。