その2からの続きで、ここからはえちぜん鉄道勝山永平寺線に乗車します。

今回乗車する車両は、MC6101形です。
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MC6101形(勝山駅)

この車両は、MC6001形とともにえちぜん鉄道で運行再開時、旧京福の老朽化した車両を置き換えるために導入されました。
元は愛知環状鉄道の100系で、えちぜん鉄道導入時に基本1両編成に改造されました。
車内はセミクロスシートとなっています。


この列車にもアテンダントさんが乗務し、各種の案内放送や運賃収受・乗車券発行などの業務をこなしていました。
今度の勝山行きは時間帯のせいもあるのか、乗客は少なめで、アテンダントさんも手持ちぶたさな感じでしたが、やはりこういう乗務員がいつも乗務しているという安心感は、プラスアルファの信頼感を利用者に与えることだと思います。

勝山永平寺線は、先程の三国芦原線とは違って地形的に険しいところを走っているようで、カーブが多く速度制限区間も多く存在しています。
そういうところをしっかりと走りながら、勝山へ向かいます。

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途中から九頭竜川がみえてきました。
この川の上流には、越美北線の九頭竜湖駅からも分かるように、九頭竜ダムがあります。私自身はまだ越美北線に乗っていないのですが、敢えて時期を狙って乗ってみたいと思っています。

永平寺口に到着。京福時代には「東古市」と駅名を称していて、ここから永平寺までの支線が伸びていましたが、えちぜん鉄道移管の際に廃止となり、現在は永平寺口から京福バスにて転換されています。

永平寺口からも比較的険しい線形を縫うようにして走っていきます。
勝山も近くなると、乗客の乗降も少なくなってきました。
結局、数名の乗客を乗せて勝山着。勝山永平寺線の終点です。

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駅舎は歴史ある木造駅舎。

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有形文化財にも登録されています。

ところで、勝山駅は、勝山の街の真ん中、という訳ではなく、中心街へ行くにはこの駅から更に九頭竜川を渡った先まで行く必要があります。
駅の周辺には工場と数軒の商店しかありませんでした。

中心街までは、決して歩けない距離でもないものの、さりとて数分で着けるというものでもなかったので、そこまで行くのは断念し、駅の周辺を見てみます。

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駅改札口に展示されていたもの。過去に使用されていた閉塞装置、金庫など。

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過去に使用されていた機器など。過去の歴史についても述べられていました。

しばらくすると、駅前にバスがやってきました。
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勝山市のコミュニティバスです。
意外にも多数の乗客が降りてきて、えちぜん鉄道に乗り換えます。
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コミュニティバスバスは1〜2時間ごとの運転。コミュニティバスとしては決して少なくないレベルだとは思うのですが、勝山駅と中心市街地が離れているという地理的な条件も考えて、中心地と駅とを結ぶシャトルバスを各列車の発着に合わせて運行するのも一つの方策かな、とも感じました。

ここ勝山駅でも列車別の改札を行うので、発車時刻が近くなるまで乗客は待合室で待つこととなります。

改札時間がやってきて、乗客は列車に乗り込みます。私は色々撮影をしながら車内に入ってみます。
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勝山駅に掛けられていたえちぜん鉄道のマークが記された旗。
背後は折り返しの福井行き。

勝山発車前には座席が7割程度埋まるという乗車率。コミュニテイバスの接続を受けた列車、という点もあるのでしょう。

13時49分、福井へ向けて出発します。

(その4へつづく)

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