えちぜん鉄道の訪問記もこのエントリーが最後となります。
その3からの続きで、勝山から福井へ戻ります。

13時49分発の福井行きは、既に30人程度の乗客が乗車する盛況ぶり。
コミュニティバスとの接続があったことも影響しているかも知れません。


車窓は先程の勝山行きと同様、九頭竜川の左岸を縫うようにして走ります。
この車両(MC6103)は、「ギャラリー電車」という愛称が付いています。
これは、沿線の児童が描いた絵を広告スペースに貼っていて、見て楽しんでもらおうという企画のようです。

こういう形で児童の描いた絵が貼られ、それを見るために親子で列車に乗る。それにより利用も促進される、という循環を生み出してるのかな、とも感じました。
ギャラリー電車の時刻表はこちらのページでご覧になれます。

市街地に入る松岡辺りから乗客も増えだします。
立ち客も増え、アテンダントさんの仕事も増えてきます。

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14時43分、福井駅に到着。

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福井駅に到着したMC6103


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えちぜん鉄道の福井駅は、JR福井駅の東隣にあります。

JR北陸本線との間は、北陸新幹線のホームが入ることもあり、少々間が空いています。
また、この福井駅も、列車別改札を行っていて、改札口にはその旨の表示もありました。
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このようにしてえちぜん鉄道両線の乗車は終わりました。

印象が深かった点といえば、アテンダントさんはもとより、運転士も乗客に対する対応が丁寧、という印象を受けました。
このあたりは、一度休止を経験した鉄道として、利用客の信頼によって成り立っていう意識が特に強い、ということもあるのかも知れません。
また、この日は夏休み中ということもあり、午前・午後の利用も比較的多かったともいえるのでしょうが、もう少し乗客が増加すれば、日中の単行運転を2両運転にするなどの対策も必要になってくるのではないか、とも思いました。
一見、うれしい悲鳴のようにも聞こえますが、2両編成にすることで運行コストも上がることから、えちぜん鉄道としては慎重になるところもあり、そのあたりをどのように折り合いつけるか、が今後の課題ともいえるでしょう。

ともあれ、えちぜん鉄道として運行開始して早7年になろうとしていますが、地域の重要な足として今もなお機能していることをこの目で確認し、感じ取ることができて有意義な訪問だったという感想を述べて、えちぜん鉄道のエントリーの締めとさせて頂きます。

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