「ふるさと納税」という制度があることをご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、これは、都道府県・市町村に対する寄付金の制度で、この制度を利用すると、2,000円を超える部分について、一定限度額まで、原則として所得税と合わせて全額が控除される制度のことです。
参考に、総務省のホームページへのリンクを貼っていますので、ご参考にしてみてください。
総務省｜自治税務局｜ふるさと納税など個人住民税の寄附金税制

つまり、自分が普段収入等で支払っている税金の中から、ある特定の都道府県・市町村を支援する目的で、自腹をあまり切らずに支援することができる制度、とも言えるでしょう。

このふるさと納税ですが、2011年の東日本大震災での復興支援の一つの方法として注目を集めましたが、もちろん期間限定で行われているわけでもなく、毎年各自治体が受け付けているものとなっています。

このふるさと納税制度を利用して、各自治体ではよりよい地方を作っていこうと様々なメニューを用意していますが、その中で、このブログ的に注目したのは、地方鉄道の経営維持や経営改善といった支援のメニューにもこのふるさと納税の制度を利用していないか、ということでした。

以前こちらのエントリーで、北条鉄道の沿線である兵庫県加西市へのふるさと納税を行ったことをエントリー記事でご紹介しましたが、その他にも、ふるさと納税の使い道を地方鉄道の環境改善や経営維持といった目的で利用している事例を少し調べてみました。

ふるさと納税制度における寄付金の使い道 - 茨城県ひたちなか市公式ホームページ
使い道の指定の一つとして、「ひたちなか海浜鉄道湊線の利用の促進や利便性・快適性の向上」があります。

恵那市ウェブサイト : ふるさとえな応援寄付金制度
応援メニューとして「明知鉄道の応援」があります。

大多喜町ふるさとづくり寄附金を募集します | 町政情報 | 大多喜町ホームページ
「美しい交通環境を守るコース」として、ふるさとの交通基盤である鉄道沿線とバス路線の環境美化推進事業に活用するコースが有ります。

立山町 - くらしの情報詳細 - 立山町　ふるさと納税
寄付金の活用メニューとして、「地鉄立山線沿線の景観・環境整備活動の応援」があります。

寄附金の使いみち　堺市
ふるさと納税による寄付金を積み立てる基金の中に、「公共交通活性化促進基金」があります。


ざっと検索エンジン等を使って探しただけでもこれくらいリストアップできましたが、他にも鉄道等への支援を目的としたふるさと納税の使い道があるかもしれませんので、情報を見つけたら、コメント欄でお知らせいただければ幸いです。

寄付金については、毎年1月〜12月の分を、翌年の確定申告により還付手続きを行うこととなりますので、この12月が寄付をしてから確定申告までの期間も短く、手続きも忘れにくいか、と思うので、12月最初のエントリー記事としてご紹介させていただきました。

また、自治体によっては寄付額に応じた記念品もあるのですが、記念品によっては、控除額の2,000円も元が取れることもあるようなので、上手に利用して、一人でも多くの方に、自分の支援したい地方を応援してもらえればな、と思い、ご紹介した本日の記事でした。

（2023.1.16更新）

【関連ブログ】
「ふるさと納税を鉄道に使う」と表明している自治体まとめ - 鉄道プレス


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