阪堺電気軌道では、3月1日よりダイヤ改正を実施することを発表しました。

平成26年3月1日(土) ダイヤ改正を実施いたします。(堺トラム、天王寺駅前へ乗り入れ開始)(阪堺電気軌道|トピックス)

今回のダイヤ改正では、既に我孫子道〜浜寺公園で運行されている「堺トラム」が新たに天王寺駅前〜我孫子道でも運行開始され、天王寺駅前〜浜寺駅前で通しで運行されることとなります。
堺トラムの運行本数は、天王寺駅前〜浜寺駅前で、平日20便・土休日17便(いずれも上下計)となります。
(点検等で代替車両での運行になる場合や、上記以外でも堺トラムでの運行の場合あり)
運行ダイヤも掲載されていますが、ダイヤ的には1編成が往復する感じとなっていますので、2編成が運用の際には、これ以外の列車に「堺トラム」が充てられることになるかと思われます。

奇しくも天王寺駅前に日本一の高層ビルとなる「あべのハルカス」が全面オープンするので、ハルカス来訪に堺トラムを利用する、ということも可能になるのではないかと思います。

また、その他の改正内容としては、現行住吉駅前行きの列車を朝を除き我孫子道行きとすることで乗車チャンスの拡大を目指すことや、利用状況を踏まえて、阪堺線の恵美須町〜我孫子道の昼間の運行本数を1時間あたり5本から3本に減便する改正も行われます。

これについては、数年前から天王寺駅前〜浜寺駅前の直通運転が開始されて以降、残った形の恵美須町〜住吉の動向が気になっていたのですが、やはり明暗が分かれてしまったか、という印象です。
また、上町線の終端部の住吉〜住吉公園の一駅区間に乗り入れる列車が朝の7時・8時台のみとなることから、実際の利用は、住吉公園駅から東に70mほどの住吉鳥居前駅が近くにあるので、問題はなさそうですが、敢えて言えば、路線完乗を目指しているファンにとっては、この一駅の区間が一気に乗りにくい区間になってしまうことになる、と言えそうです。

堺トラムについては、既に乗車記事はアップしていますが、この度第2編成の「紫おん(しおん)」が導入されることも既にご紹介していますが、紫おんの乗車と併せて、あべのハルカスの見学ができればいいな、とも思いました。

また、同日付けのプレスリリースで、阪堺電車の貸し切り電車で、初詣の時期に臨時で運行されていた「住吉〜東湊」の折り返し系統での運行を再現するコースを新たに追加したことも発表されています。

期間限定!!貸切イベント電車「懐かしの」新コース誕生(阪堺電気軌道|トピックス)

このコースは、現在では通常見られない東湊での折り返しが体験できるほか、臨時ダイヤで運行されていた当時の姿を復元した行先板で運行するといったように、昔懐かしい思い出を蘇らせることもできるような企画となっています。
なお、このコースは4月1日(火)〜10月31日(金)の期間限定での実施となっています。
料金は55,220円(税込み・備品使用料込)となっていますが、現役最古参のモ161号車を使用する場合は別途維持協力金10,000円が必要となっています。

モ161に関しては、「堺トラム」の導入もあり、間もなく引退の報道もあるのですが、その引退前にこのような懐かしい企画で楽しんでもらおうという意図があるのかな、という気もしないでもありません。
ともあれ、ダイヤ改正後の阪堺電車の姿を何らかの形で見て、記録に残すことができればいいな、とも思ったニュースでした。

阪堺電車、3月1日にダイヤ改正へ Rail Photolog
阪堺3月1日ダイヤ改正で「堺トラム」大増発!: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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