昨年2月に一気に全線を完乗した長崎電気軌道ですが、広島電鉄に次ぐ路線規模を誇る路面電車ということもあり、現在のようにLRT等がクローズアップされるずっと前から新型車両の導入を積極的に行ったこともありました。
その中の一つである「軽快電車」の2000形が昭和55年に導入され、当時は斜陽化が進んでしまった路面電車に対して、サービス向上という一筋の光が差し込んできた、ともいうべき存在で、大きな注目を浴びていたのを子供ながら覚えています。

その軽快電車が今月30日の運転をもって引退することが、長崎電気軌道より発表されています。
2001号さよなら運行のお知らせ!(長崎電気軌道|新着情報)

軽快電車2000形は、昭和55年に導入され、当時は画期的な車両として注目されました。しかし他の車両に比べて構造が異なる点も多く、メンテナンスが難しく、他の車両の保守整備に集中するため、今回の引退となったとのことです。

さよなら運行は、3月30日(日)に浦上車庫前9時58分発の3号系統をスタートに、15時58分浦上車庫前着の2号系統まで、2・3号系統で交互に、浦上車庫前〜蛍茶屋の区間で運行されることとなります。

2000形は引退することとなりますが、軽快電車の投入の大きな目標と考えられていたであろう、路面電車の活性化は、その後の低床式車両の開発・増備や各地でのLRT、そして富山ライトレールやセントラムの例を紹介するだけでもお分かりいただけるように、登場当時に比べてずっと進んできた、というのは間違いないといえるでしょう。
そういう意味では路面電車・LRTの復権に大きな功績を残したと思っているこの軽快電車に対して敬意を表したい、という意味で本日取り上げてみたニュースでした。

長崎電気軌道、軽快電車2001号30日で引退: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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