関西地区の民鉄各社局で構成されると関西鉄道協会とJR西日本では、7月1日以降の優先座席付近での携帯電話の利用マナーを変更することを発表しました。

優先座席付近での携帯電話使用マナーを「混雑時には電源をお切りください」に変更します:JR西日本
優先座席付近での携帯電話使用マナーを変更します(南海電鉄|インフォメーション)

各社とも、これまで優先座席付近では携帯電話の電源を終日切ることを利用上のマナーとして案内していましたが、これを「混雑時には電源を切る」ことに変更することになります。

この変更は、平成25年1月に行われた総務省の「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改正や、昨今の携帯電話の利用形態(通話からWebへの変化)の実績を踏まえて見直すものとしています。
参考:総務省|「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改正案に対する意見募集の結果及び指針の改正

平成24年7月まででNTTドコモのムーバをはじめとする第二世代携帯電話サービスが終了したことなどから、上記指針の改正が行われ、携帯電話と植込み型医療機器との離隔距離が25cmから15cmに短縮されたことから、これも踏まえて「混雑時のみ電源OFF」という案内に変更するされることとなります。

また、この案内変更に伴い、阪急電鉄等で実施している「携帯電話電源オフ車両」の設定を終了することなどの、列車内における携帯電話の取り扱いの変更を発表しています。
列車内における携帯電話の取り扱いを変更します(阪急電鉄|プレスリリース)

これらの変更の実施は、平成26年7月から順次実施されることとなっています。なお阪急電鉄の携帯電話の取り扱い変更は、7月15日からとなっていますので、各社局での実施日は改めてご確認下さい。


既にドコモのムーバ等の第二世代携帯電話サービスが終了し、心臓ペースメーカーなどの医療機器への影響防止の指針が改正されていることから、これらにのっとり携帯電話の利用マナーの変更を打ち出すのは、合理性があり、また実情に応じたものだと理解しました。
とはいえ、混雑時には優先座席付近では電源オフをすることがマナーとして求められていることは忘れずに利用したいものです。

また、今回のJR西日本および関西地区民鉄のマナー変更を受けて、他地区の鉄道事業者がどのような動きを取るのかが気になるところでもあるので、続報があれば今後も取り上げていきたいと思います。

関西各鉄道業者 携帯電話のマナー変更を発表 - 関西・両備 鉄活日記&情報局 - Yahoo!ブログ
関西の鉄道、優先席付近でも携帯電話の電源オフ不要に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」


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