このブログの読者の方の中でも、ヤフーオークションを代表としたネットオークションを利用した方も多いのではないかと思います。
かく言う私も、例えば「紛失して外部入力への切り替えができなくなったのでやむなく手配する必要が生じたラジカセのリモコン」だとか「断線してそのまま使用すると火花が散るという危険な状態なので早急な取り替えが必要だったノートパソコンのACアダプタ」や「デジアナ変換がもうすぐ終わるのでやむなく購入することとなった地上デジタル放送チューナー」などをネットオークションで購入した経験があります。
いずれも中古品だったり生産終了の商品の部品だったりと、ニッチな商品を探していたらネットオークションに行き着いた、というのが購入の経緯となっています。

このように、ネットオークションでは、通常の業者が取り扱わないような商品があったりと、それなりに有益な取引が可能な場所となっているので、私自身もその仕組みの有用性には一定の理解をしています。

さて、このブログで唐突に私のネットオークションの履歴をご紹介した理由は、こういった記事がネットメディアで紹介されたので、ちょっと触れておこうと思ったからです。

杉山淳一の時事日想:「ネットダフ屋を締め上げろ」──鉄道業界はなぜ無策なのか (1/5) - Business Media 誠

上記記事では、「トワイライトエクスプレス」をはじめとする人気列車の指定券類がネットオークションに出回っており、定価を大きく上回る金額で入札・落札されている現状を憂い、鉄道事業者に何らかの対策を講じることを求めるとともに、利用者に対してもこういったネットオークションで出品されている指定券類を購入しないように呼びかけています。

指定券類のネットオークションでの取引がダメな理由として「反社会勢力の資金源となる」「乗りたい人が正価で買う権利を剥奪している」「鉄道の旅の衰退」「鉄道会社の機会損失」「鉄道会社の法令遵守」の5つの理由を挙げています。

具体的な内容は、上記リンク先をお読みいただければと思うのですが、ここでは私が個人的に感じたことを書いてみたいと思います。



代表的な「ヤフーオークション」の規約をざっと見てみると、「有価証券」の出品は禁じているものの、この「有価証券」が具体的にどんな有価証券を指しているのかが特に明示されておらず、こういった乗車券類が出品禁止に該当するのかどうかが、パッと見ただけでは判別しにくいのが実態のようです。
Yahoo!オークション - 出品にあたっての注意
(「禁止出品物」の中に「有価証券」の記載があります)


「有価証券」についても、例えばWikipediaでは有価証券に該当するという記載があるのですが、具体的に上記ガイドラインでも乗車券類の明示がないこともあってか、事実上出品が続いているのが実際のところのようです。
乗車券 - Wikipedia
有価証券 - Wikipedia

試しに「トワイライトエクスプレス」をヤフーオークションで検索してみると、「チケット、金券、宿泊予約」のカテゴリににも出品があるので、検索した結果がこちらなのですが、この結果をどのように感じるかは、皆様の感覚にお任せしたいと思います。
ヤフオク! - チケット、金券、宿泊予約 - 「トワイライトエクスプレス」の検索結果


筆者は記事で、鉄道事業者側の対応も求めていますが、記名式ではないこともあり、転売の有無の確認も難しいのではないかと思われます。
また、ダフ屋行為か個人間の売買かは、その線引も必ずしも具体的でもないことから、一概に出品を取り締まることもなかなか難しいのかな、とも思ったりしました。

そんな現状での転売を抑えるための現実的な解決策としては、人気列車の指定券類は旅行商品として販売するという方法があるのかな、とも思ったりもしました。
即ち、みどりの窓口等で指定券として販売するのではなく、JR系列の旅行代理店(びゅうプラザ・Tis等)が取り扱う旅行商品として販売するものです。

これにより、申し込み段階で申込者の氏名等を明らかにする必要があるとともに、一度に申し込める人数に制限をかけることが可能ですし、申込金の振り込みによる申し込み確定、そして取消等の手数料を旅行商品のそれが適用するようになることから(※)、転売することで利益を得ようとする行為も難しくなるのかな、と素人なりに考えてみました。
(※)乗車券類の場合は、一度のみ無手数料で変更可能のため、例えばオークションで売れ残った乗車券類を安い指定席券等に乗車変更することで、無落札による金銭的リスクを限りなく低く押さえることが可能となっていますが、旅行商品の場合は相応の時期より手数料が必要となってきます。
標準旅行業約款によれば、国内主催旅行の場合は旅行開始日の前日から起算して20日目にあたる日以降に解除する場合に取消料が必要となってきます。
参考:標準旅行業約款(平成26年4月改正,平成26年7月施行)(日本旅行業協会Webサイト)

勿論、旅行商品として取り扱うことによる価格上昇や、区間利用者に対する対応、はたまた観光等の行程を含まない列車の乗車だけを旅行商品として取り扱うことができるのか、等の問題点は素人の私でも考えつくところなだけに、これもまたクリアにしないといけない課題があるのも事実ともいえるでしょう。

とはいえ、発売日の10時に色々な駅で押さえられた人気列車の指定券類がオークション上で高値で転売することがまかり通る現況を少しでも変えようとするならば、有効な解決策の一つなのかもしれません。
最近では、珍しい臨時列車の座席を敢えてこういった旅行商品として取り扱うケースも見受けられますが、個人的にはこういった転売行為の事前抑止の意味合いもあるのかな、とも思っています。

ネット上の意見を見ても、こういったネットオークションでの転売行為には、本来乗りたい人が乗れる機会を奪っている上に、鉄道事業者が提示する金額よりも遙かに高い金額を支払う必要がある上に、その支払った金額が本来利益を得るべき鉄道事業者の手に渡らない、という点でやはり否定的な意見が多いのを感じていますし、私自身もそのように感じているところです。

なので、何らかの対策が行われてほしいとは思ってはいるものの、効果的な対策を打つのは難しいのかな、とも思っており、今日のエントリーではそんな風に思うところを記してみました。


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