来年春に開業する北陸新幹線(長野〜金沢)により、現在の北陸本線の金沢〜直江津は、合計3社の第三セクター鉄道へと移管となります。
これにより、大阪から日本海沿岸を経由して青森までを結ぶ、いわゆる「日本海縦貫線」の輸送形態も大きく変わるものと思われます。

長年に渡り旅客・貨物の大動脈を果たしてきた日本海縦貫線の今の姿を体験できるのもあと半年ほどとなってしまいましたが、この度日本旅行では、この日本海縦貫線を寝台特急列車で乗り通すツアーを販売することを発表しました。

24系ブルートレイン「日本海縦貫線号」の旅発売について:JR西日本

ツアーの概要としては、10月17日(金)に青森を15時26分発の「日本海縦貫線号」に乗車し、翌18日(土)の9時50分に大阪着、約12時間のフリータイムの後、大阪22時22分の「日本海縦貫線号(「カレチ」×がたふぇす号)」に発車し、19日(日)の8時57分に新潟に到着します。
新潟駅到着後、「がたふぇす」会場まで路線バスで移動し、会場ではマンガ「カレチ」の作者・池田邦彦さんのトークショーに参加する、という流れとなっています。

ツアーのポイントとしては、24系ブルートレイン乗車は勿論のこと、懐かしい特急列車を彷彿させるヘッドマーク・方向幕の掲出、記念乗車グッズのプレゼントなどがあります。
また、青森→大阪での参加者に対しては、車内でブルトレ等の方向幕のカット販売が行われます。

ツアー発売日は9月1日(月)15時からで、日本旅行大阪予約センターでの発売となっています。

その他ツアーの詳細は、上記プレスリリース及びツアーパンフレットをご参照下さい。


今やこの日本海縦貫線のルートをたどる旅客列車は「トワイライトエクスプレス」のみとなりましたが、トワイライトが北海道方面への列車という性格から考えると、こういった趣旨の列車は、「日本海」「きたぐに」の廃止後久々の設定となるのではないか、とも思います。
ツアーの行程に関しても、往路は「日本海」、復路は「つるぎ」を彷彿とさせるルート・時間帯となっており、当時の雰囲気を十分に楽しむことができるのではないかと思います。

加えて、このブログでも各巻の発売ごとにご紹介したコミック「カレチ」作者とのトークショーも行われることから、この作品を読んだファンにとっても逃すことができない企画、ともいえるでしょう。
参考までに、「カレチ」について取り上げた記事をご紹介しておきます。
阪和線の沿線から:「カレチ」第1巻を読む - livedoor Blog(ブログ)
阪和線の沿線から:「カレチ」第3巻を読む - livedoor Blog(ブログ)
阪和線の沿線から:「カレチ」第4巻発売 - livedoor Blog(ブログ)
阪和線の沿線から:「カレチ」第5巻(最終巻)を購入する - livedoor Blog(ブログ)

ちなみに「カレチ」と日本海縦貫線との繋がりですが、作品の冒頭で登場した特急「白鳥」をはじめとし、「日本海」「つるぎ」「雷鳥」などといった日本海縦貫線を経由する列車が多く登場しており、日本海縦貫線の列車がこの「カレチ」のストーリーをより濃厚なものにしている、といっても過言ではないかと思っています。

それだけに、日本海縦貫線の変化直前のツアーで「カレチ」とのコラボレーションが企画されるとは、この作品を当ブログでご紹介してきた私にとっても嬉しく感じた次第です。

個人的な事情もあり、参加は非常に難しいとは思いますが、多くの方々に楽しまれるツアーになればいいな、と思ったニュースでした。


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