こちらのエントリーでもご紹介したように、JR東日本では2017年春にクルーズトレイン「TRAIN SUITE(トランスイート) 四季島」を運行することを既に発表していますが、この度この「TRAIN SUITE 四季島」の運行ルートなどが発表されました。

「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を感じる旅が始まります。〜運行ルートの概要、「GALERIE 四季島」のオープン、トレインクルーユニフォームのデザイナー紹介、ならびにトレインクルー2期生の募集開始について〜 (JR東日本|プレスリリース)

今回の発表のメインとなる運行ルートの概要については、以下のとおりとなっています。
●3泊4日コース/春〜秋
上野〜日光〜(車内泊)〜函館〜伊達紋別〜登別(泊)〜洞爺〜新函館北斗〜青森〜弘前〜(車内泊)〜鶴岡〜あつみ温泉〜新津〜東三条〜上野

●1泊2日コース/春〜秋
上野~塩山〜姨捨〜(車内泊)〜会津若松〜上野

●2泊3日コース/冬
上野〜白石〜松島〜(車内泊)〜青森〜弘前〜青森〜一ノ関〜(車内泊)〜鳴子温泉〜上野

その他、今回の発表では.「GALERIE 四季島(ギャラリー しきしま)」のオープン、トレインクルーユニフォームのデザイナー、トレインクルー2期生の募集開始について発表されていますので、詳細は上記プレスリリースをご覧下さい。


今回発表された「四季島」の運行ルートで特筆すべきは、3泊4日コースにおいて、青函トンネル経由で北海道方面へ向かうということでしょうか。
既にこのブログでもご紹介しているように、青函トンネルの区間については、来年3月の北海道新幹線開業により、新幹線と貨物列車のみの運行となり、在来線旅客列車は運行されなくなります。
そういった大改正の約1年後に、再び青函トンネルを通過する在来線旅客列車が運行されるというのには、驚くより他ない、というのが第一印象でしょうか。

実際問題として、線路幅の問題は狭軌・標準軌の3線区間となっているため対応できるとは言え、電化方式は交流2万5000ボルト、信号方式は青函トンネルの独自方式といったように、青函トンネル用に導入されたJR貨物のEH800型でないと通過できない区間となってしまうところに、果たしてどうやって「四季島」を走らせるのか、というのはファンならずとも気になるところといえるでしょう。

先のエントリーでもご紹介したように、「四季島」の車両自体はEDC方式で、電化・非電化区間どちらでも走れるタイプとはなっているわけですが、自走で青函トンネルを通過するのか(そうすると「四季島」の車両は交流2万5千ボルトにも対応することになります)、それともEH800型に牽引されることとなるのか、運行開始に向けて興味は尽きないところです。

また、発表のあった運行ルートを見ると、北海道方面以外にも、青森方面へはIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道を通過することが分かったり、1泊2日コースの姨捨〜会津若松の区間は飯山線経由なのか、それともしなの鉄道〜えちごトキめき鉄道経由なのか、といった点も今後気になる点ともいえます。

それにしても、北海道新幹線の開業により、これで二度と寝台列車で青函トンネルを通過することはできなくなる、と思いきや、約一年後にこのような形で再び通過できることになるわけです。
ただ、金額的にもあまりにも違ってくるクルーズトレインになることから考えると、青函トンネルを寝台列車で通過するという体験は、おいそれと簡単には手の届かない貴重な体験となってしまうことだけは確かだな、とも感じました。

今後運行ルートの詳細が発表されれば、具体的な運行線区なども明らかになることでしょうから、そういった点でもこれからの発表を逐次チェックしていきたいな、と思っています。

「TRAN SUITE 四季島」は北海道にも乗り入れ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」

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