長崎県の島原半島を走る島原鉄道(島鉄)。
現在はキハ2500形・キハ2550形の黄色のディーゼルカーが諫早〜島原外港で運行されていますが、平成20年3月末までは、更に南の加津佐まで路線を伸ばしており、また車両も国鉄と同タイプのキハ20形も運行されていました。
このキハ20形には「赤パンツ塗装」とも称される島原鉄道一般色の塗色が施されていましたが、この度この「島鉄一般色」「赤パンツ塗装」がキハ2500A形で復活することが、島原鉄道より発表がありました。 


上記ニュースリリースによれば、平成30年度に車両更新のため引退が予定されているキハ2505A号車(平成6年導入)に、昭和61年から平成20年3月まで施されていた旧オリジナルデザイン(通称「赤パンツ」)を、平成28年1月18日(月)より期間限定で復活させることとのことです。

このデザインについてですが、当時の国鉄色の色合いそのままに、クリーム色を基調とし、前面は中央から両サイド上方に向かってV字型に塗装し、側面は2本のラインが台形に走っているもので、当時の鉄道課長が考案したもの、との解説も同プレスリリースに記載されています。

その他詳細は、上記Webサイトをご覧ください。


島原外港〜加津佐間の通称「南目線」のほとんどの区間が廃止された現在では、もっぱら黄色がメインの島鉄ですが、少し前まではキハ20形がメインとして活躍しており、その車両塗色も今回復活する旧オリジナルデザインがメインだっただけに、1990年代末までの島鉄を知っている方にとってはある意味おなじみのカラーが復活した、といっても良さそうでしょう。

ことあるごとに、島鉄が鉄道趣味の原点として触れている私にとっても、今回の復活のニュースは寝耳に水ですし、機会があれば是非とも見に行きたいな、と思っているのですが、もう一つの大きなニュースとしては、キハ2505A号車が平成30年度にも引退、ということが同時に発表されていることでしょうか。

当時の主力車両だったキハ20形を置き換えるべく導入され、年を重ねるにつれて徐々に両数が増え、島原外港〜加津佐間の廃止と同時にキハ20形を完全に置き換えたはずのキハ2500形。
しばらくはキハ2500形・キハ2500形の時代が続くと思いきや、もうあと数年すれば引退する車両も出てくるところに、時代の流れの早さを感じたりしました。
ただ一つ気になったのは、延命工事を特に実施せず引退、そして引退の理由が「車両更新のため」、となっているところをみると、どうもただの老朽化による置き換えではなさそうな気もしないでもないですし、今後の状況が気になるところでもあります。

ともあれ、路線が短縮された現在でも、有明海を眺める風光明媚な車窓は魅力ですし、そういった沿線を久々に彩る旧オリジナルデザインカラーのキハ2505Aの姿を、機会があれば是非記録することができればいいな、と感じたニュースでした。

↓その他の鉄道関係ニュースはこちらからもどうぞ
鉄道コム

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村