ANAグループでは、この度2016〜2020年度の中期経営戦略をまとめて、発表しました。
2016〜2020年度 ANAグループ中期経営戦略について | プレスリリース | ANAホールディングス株式会社

経営戦略の詳細は上記プレスリリースを見ていただくとして、個人的に着目したのは以下の二点でした。
・エアバスA380の3機導入
・LCC事業(バニラエア)の拡大

まずエアバスA380ですが、「FSC(フルサービスキャリア)事業」内「国際線旅客事業」において、以下のように記されています。
また、これまで充分にカバーできていないリゾートマーケットの取り込みも強化していきます。中でも需要が旺盛な首都圏=ホノルル路線には、座席あたりコストをおさえた効率的な生産量拡大と、様々な顧客層にあわせた柔軟なプロダクト展開が可能なエアバスA380型機を新たに3機導入します
A380の導入については、別途プレスリリースも出ていますので、こちらもご紹介します。
固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ | プレスリリース | ANAホールディングス株式会社
A380は3機で約1,500 億円(カタログ価格)、受領時期は2018年度〜2019年度を予定しているとのことです。

このA380ですが、総二階建ての超大型機ということから、かなりの需要がないと持て余す機材になりそうですが、以前こちらのエントリーでも少し触れたように、スカイマーク(SKY)再建において大口債権者のエアバス社が合意した背景には、SKYがキャンセルしたA380をANAが導入する約束した、といった報道もありましたが、そんな約束があったのかどうかはともかく、A380が導入されることとなりました。

導入路線としては、首都圏〜ホノルルとなっていますが、「様々な顧客層にあわせた柔軟なプロダクト展開が可能」となっており、多彩なクラス展開が期待されますが、下記Aviation Wireでは、ファーストクラスの導入を設定することと報じられています。
ANA、A380にファーストクラス 成田・羽田19年春就航へ|Aviation Wire

このように、SKYがキャンセルしたA380の問題は、形を変えて解決したような感じもするのですが、ともあれANAの機体カラーであるトリトンブルーをまとったA380は果たしてどのような感じになるのか、実機の登場がこれから楽しみ、といったところでしょうか。

続いてLCC事業(バニラエア)についてですが、経営戦略では、「日本発プレジャー路線(ANA未就航地/リゾート)への進出」が取り組む点として掲げられています。
同時に、バニラエアの2020年のネットワーク(イメージ)の地図が記されています。
地図のサイズが小さいので見にくいのですが、拡大してみると現在拠点としている成田空港の他、関西空港から奄美大島・台北を結ぶ路線も描かれているようにも見えます。
現在のところ、バニラエアから関西空港を拠点とする発表はありませんが、あと数年もすれば関空にもバニラエアが就航、そしてその目的地の一つに奄美大島になる可能性があることが、この地図から示唆されます。

既にPeachが就航し、ジェットスター・ジャパンも拠点としている関西空港に、新たなLCCが拠点を置くとすれば、関空近隣に住んでいる私個人としてもLCCで行ける目的地が増えることから、これまた楽しみな計画とも感じました。

今後、この経営戦略に基づいた事業展開が行われることとなるのですが、その具体的な事業内容について、個人的に興味がある、また関空関連に関する内容については、当ブログでも折を見て取り上げていきたいな、と感じたニュースでした。

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