立山黒部アルペンルートの長野県側の入口である扇沢から黒部湖を結ぶ関電トンネルトロリーバス。

日本で唯一電力会社が直営で行う鉄道事業であるとともに、国内でも2路線しかないトロリーバスのひとつとして有名ですが、この関電トンネルトロリーバスが、平成31年度に電気バスに置き換えられることが発表されました。

関電トンネルにおけるトロリーバスの電気バスへの変更について|2017|プレスリリース|企業情報|関西電力

上記発表資料によれば、関西電力では、昭和39年8月1日より、関電トンネルにてトロリーバス事業を行ってきましたが、平成31年4月の営業開始以降は、トロリーバス全車両15台を電気バスに変更することとします。
これに伴い、関電トンネルトロリーバス事業にかかる鉄道事業廃止の届出を北陸信越運輸局に行ったとのことです。

現在運行している車両は、平成5年から平成8年にかけて導入したものですが、新たな車両に更新するにあたり、運行ルートが中部山岳国立公園内であることから環境性を考慮するとともに、運行にかかる経済性等も踏まえ、トロリーバスから電気バスに変更することにした、とのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧ください。


関電トンネルトロリーバスは、黒部ダムの工事用トンネルを利用した観光ルートとして開業し、黒部峡谷の環境保護の観点から、開業時よりトロリーバスが運行されていました。

トロリーバスは、かつて大阪や東京といった大都市でみられた乗り物ですが、路面電車の廃止とほぼ期を同じくして姿を消していき、その後はこの関電トンネルトロリーバスのみが国内唯一のトロリーバスとなっていました。

そして時代は下り、平成8年には、同じ立山黒部アルペンルート内の立山黒部貫光(立山トンネルバス)が、こちらも環境保護の観点から従来のディーゼルエンジンのバスからトロリーバスに置き換えられ、当面はこれら2路線が国内のトロリーバスとして運行され続けるものと、個人的には思っていました。

それだけに、今回の関電の発表では、電気バスへの置き換えとともに、無軌条電車の免許を廃止することから、トロリーバスとしては廃止することとなることから、驚くよりほかないニュースでした。


環境保護の観点からトロリーバスを採用してほぼ半世紀。
その間に技術の進化から通常のバスを電気で走らせることができるようになり、トロリーバスもその流れから置き換えられるとなると、時代の流れを痛感せずにはいられませんでした。

また、今回の関電トロリーバス事業の廃止(電気バスへの転換)により、同じくトロリーバスを採用している立山黒部貫光の動向も気になるところです。
こちらもトロリーバス置き換え後20年が経過しており、車両の更新が必要になってくるものと思われますが、その際に関電と同じくトロリーバスを廃止して電気バス等に置き換えるのかどうか、今後の注目点といえるでしょう。

トロリーバスが鉄道事業法や軌道法に基づく乗り物で、鉄道事業許可を受けて運営されているという点から、国内の鉄道路線完乗の対象としている方も少なからずおられると思いますが、そういった「乗りつぶし派」の鉄道ファンにとっては、少なからず気になるのかな、とも感じたニュースでした。


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関西電力、関電トンネルトロリーバス事業にかかる鉄道事業廃止の届出を北陸信越運輸局に提出 - kqtrain.net(京浜急行)
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