こちらの記事で長崎新聞の報道記事として、長崎自動車(長崎バス)による島原鉄道(島鉄)の経営再生支援の報道をご紹介しましたが、本日、地域経済活性化支援機構(REVIC)及び島原鉄道より、再生支援決定が発表されましたので、ご紹介します。


島原鉄道株式会社に対する再生支援決定について|地域経済活性化支援機構

企業情報 ニュースリリース / 島原鉄道株式会社 ホームページ

上記REVICの発表資料によると、島鉄の再生支援を行うのは、十八銀行、親和銀行、長崎バスの三者で、事業再生の方針としては、組織体制の見直し、顧客のニーズを踏まえた公共交通インフラの改善を検討し、より利用されやすいサービスを目指すとともに、島原半島が有する観光地としての魅力を活用し、県内外への情報発信を強化し、観光客に対する営業力を強化すること、等となっています。

また、企業再編に関しては、島鉄は長崎バス及びREVICに第三者割当増資を行うことで、議決権90%超を有することになること、また島鉄が有する金融債務から負担可能な債務を除いた残額について、金融機関より債務免除を受けることを予定しているとのことです。
加えて、ガバナンス体制に関しては、島鉄は、長崎バス及びREVICより取締役等の派遣を受け入れることとなっています。

その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

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旧・加津佐駅に停車中の島鉄バスの車両

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南島原駅構内引き込み線に停留する島鉄の車両

一昨日の記事で、長崎バスによる島鉄の支援の報道記事についてご紹介しました。
本日は、その内容が正式に発表されたことで、続報としてのご紹介です。

REVICから発表された事業再生計画によれば、第三者割当増資により島鉄が長崎バス傘下となること、また公共交通インフラの改善、観光客へのPR等を行うこと、また、島鉄が債務免除を受けること、等が挙げられており、新しい資本及びガバナンス体制により、島鉄の経営を再生させることが分かります。

当座は人的派遣や債務免除による整理がメインとなりますが、その後はダイヤや車両といった、目に見える形での経営再建策が実施されてくるものと思われます。
その形がどんなものになるのか、幼少の頃から両親の帰省でお世話になっただけに少なからず島鉄に愛着を抱いている私としても、今後の動きを見守って行きつつ、当ブログでも情報を発信していきたいと思います。


島鉄の鉄道線の、いわゆる南目線とも称される島原外港〜加津佐間が廃止されたのは、2008年の3月末でした。
その10年後、長崎バス傘下で事業再生支援を受けることになるわけですが、後から島鉄の歴史を振り返った際、新たな時代への節目となることとなればいいな、と感じ、それに向かって、管理人としてできる応援ができればいいな、と感じたニュースでした。

官民ファンドが長崎県の島原鉄道を支援…長崎自動車の傘下へ | レスポンス(Response.jp)



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