JR西日本・JR九州と続いた2018年(平成30年)春のダイヤ改正ですが、次にご紹介するのはJR北海道です。
平成30年3月ダイヤ改正について|JR北海道
上記発表資料等によれば、JR北海道ダイヤ改正の主な内容は以下の通りです。
・札幌〜函館間の特急列車が全て「スーパー北斗」に
・学園都市線(札沼線)石狩当別〜新十津川間の時刻見直し
平成28年のダイヤ改正では北海道新幹線開業と利用の少ない列車の見直し、平成29年のダイヤ改正では札幌〜旭川・網走・稚内の特急運行体系見直しといった、大きな改正が続きましたが、今回の改正はそれらに比べると小規模な改正になったっといえます。
まず札幌〜函館間の特急列車については、現在3往復運転している183系「北斗」について、261系車両を新製投入して全てを「スーパー北斗」とします。
また、今回261系20両の新製投入にともない、老朽・劣化の進む183系0代で残る14両を順次廃車することとしています。

特急「北斗」183系気動車(2016.7.2、函館駅)
既に「サロベツ」「オホーツク」で使用されてきた183系0代については、前回のダイヤ改正による運行系統見直しにより、廃車が行われましたが、今回の「北斗」への261系置き換えにより、余剰となる183系を使用して、未だ「オホーツク」「大雪」で使用されているキハ183系0代を完全に淘汰することとなります。
これは、JR北海道の「安全投資と修繕に関する5年間の計画」に基づき、平成29年度までに183系0代を、平成31年度以降に残りの183系の老朽取替を行うこととしていますが、この計画にのっとったものといえるでしょうか。
今回の置き換えにより、「北斗」の183系気動車は「オホーツク」「大雪」に充当されることとなりますが、現在「北斗」に連結されているハイデッカーグリーン車も充当されるのか、といったとこも気になります。
ともあれ、厳しい経営環境のJR北海道ですが、安全運行のための投資、そのための置き換え、という意味では、ひとまず今改正までの間、「北斗」として最後まで安全に運行されることを願うばかりです。
さて、もう一つの改正点に挙げた札沼線の時刻見直し。
これだけでは敢えて取り上げるものでもない、と感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、その内容を見てみると、敢えて取り上げた理由がお分かりいただけるかと思います。
下記のエントリーで私自身も訪問しましたが、札沼線の終点、新十津川駅では現在、1日1往復のみの発着となっています。
札沼線(石狩当別〜新十津川間)に乗車する(2016.7.2) : 阪和線の沿線から

新十津川駅駅舎と停車中のキハ40形(2016.7.2)
12分間の折返しの間に手早く撮影しました。
折返しの時間は12分でしたが、上記の記事でも「駅舎等を折り返しの12分で見るには少々時間が足りない感じがします」と書いたとおり、駅回りの写真を撮っていたりするとあっという間で、駅周辺の雰囲気を楽しむ余裕もあまりありませんでした。
それなので、今回の改正で折返し時間が32分に拡大すると、駅舎も含めてかなりじっくり見て、記録することが可能となるので、これから札沼線を新十津川まで乗り通して折り返そう、と考えている方には、朗報ともいえるダイヤ改正といえるでしょうか。
札沼線の北海道医療大学〜新十津川間は、こちらのエントリーでもご紹介したように、「JR北海道単独では維持困難な線区」のうちバス等の転換を地域と相談したいと考えている路線に含まれており、その存廃が今後焦点になってくると思われます。
今後の動向が厳しいことが明らかになっていることから、なるべく早い目に乗っておこう、という人がこれまで以上に増えてことも考えられることから、それも見込んでの折返し時分拡大、ともいえるでしょうか。
これまで大きな改正が続いただけに、今回は比較的小幅な改正に収まったと言えるJR北海道の今回のダイヤ改正。
今後、同社で維持困難な線区の方向性が示されると、線区によってはお名残乗車の乗客が増えてくるかも知れません。
そんな雰囲気になる前に、いまのダイヤでなるべく訪問できるうちに訪問しておきたい、そんなことも思ったりしたダイヤ改正のニュースでした。
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平成30年3月ダイヤ改正について|JR北海道
上記発表資料等によれば、JR北海道ダイヤ改正の主な内容は以下の通りです。
・札幌〜函館間の特急列車が全て「スーパー北斗」に
・学園都市線(札沼線)石狩当別〜新十津川間の時刻見直し
平成28年のダイヤ改正では北海道新幹線開業と利用の少ない列車の見直し、平成29年のダイヤ改正では札幌〜旭川・網走・稚内の特急運行体系見直しといった、大きな改正が続きましたが、今回の改正はそれらに比べると小規模な改正になったっといえます。
まず札幌〜函館間の特急列車については、現在3往復運転している183系「北斗」について、261系車両を新製投入して全てを「スーパー北斗」とします。
また、今回261系20両の新製投入にともない、老朽・劣化の進む183系0代で残る14両を順次廃車することとしています。

特急「北斗」183系気動車(2016.7.2、函館駅)
既に「サロベツ」「オホーツク」で使用されてきた183系0代については、前回のダイヤ改正による運行系統見直しにより、廃車が行われましたが、今回の「北斗」への261系置き換えにより、余剰となる183系を使用して、未だ「オホーツク」「大雪」で使用されているキハ183系0代を完全に淘汰することとなります。
これは、JR北海道の「安全投資と修繕に関する5年間の計画」に基づき、平成29年度までに183系0代を、平成31年度以降に残りの183系の老朽取替を行うこととしていますが、この計画にのっとったものといえるでしょうか。
今回の置き換えにより、「北斗」の183系気動車は「オホーツク」「大雪」に充当されることとなりますが、現在「北斗」に連結されているハイデッカーグリーン車も充当されるのか、といったとこも気になります。
ともあれ、厳しい経営環境のJR北海道ですが、安全運行のための投資、そのための置き換え、という意味では、ひとまず今改正までの間、「北斗」として最後まで安全に運行されることを願うばかりです。
さて、もう一つの改正点に挙げた札沼線の時刻見直し。
これだけでは敢えて取り上げるものでもない、と感じられる方もいらっしゃるかも知れませんが、その内容を見てみると、敢えて取り上げた理由がお分かりいただけるかと思います。
・新十津川9:40発の石狩当別行き普通列車を20分繰り下げ、新十津川駅の折返し時分を拡大します。
改正前:新十津川9:28着→12分折返し→新十津川9:40発
改正後:新十津川9:28着→32分折返し→新十津川10:00発
下記のエントリーで私自身も訪問しましたが、札沼線の終点、新十津川駅では現在、1日1往復のみの発着となっています。
札沼線(石狩当別〜新十津川間)に乗車する(2016.7.2) : 阪和線の沿線から

新十津川駅駅舎と停車中のキハ40形(2016.7.2)
12分間の折返しの間に手早く撮影しました。
折返しの時間は12分でしたが、上記の記事でも「駅舎等を折り返しの12分で見るには少々時間が足りない感じがします」と書いたとおり、駅回りの写真を撮っていたりするとあっという間で、駅周辺の雰囲気を楽しむ余裕もあまりありませんでした。
それなので、今回の改正で折返し時間が32分に拡大すると、駅舎も含めてかなりじっくり見て、記録することが可能となるので、これから札沼線を新十津川まで乗り通して折り返そう、と考えている方には、朗報ともいえるダイヤ改正といえるでしょうか。
札沼線の北海道医療大学〜新十津川間は、こちらのエントリーでもご紹介したように、「JR北海道単独では維持困難な線区」のうちバス等の転換を地域と相談したいと考えている路線に含まれており、その存廃が今後焦点になってくると思われます。
今後の動向が厳しいことが明らかになっていることから、なるべく早い目に乗っておこう、という人がこれまで以上に増えてことも考えられることから、それも見込んでの折返し時分拡大、ともいえるでしょうか。
これまで大きな改正が続いただけに、今回は比較的小幅な改正に収まったと言えるJR北海道の今回のダイヤ改正。
今後、同社で維持困難な線区の方向性が示されると、線区によってはお名残乗車の乗客が増えてくるかも知れません。
そんな雰囲気になる前に、いまのダイヤでなるべく訪問できるうちに訪問しておきたい、そんなことも思ったりしたダイヤ改正のニュースでした。
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