すこし余裕が出てきたのか、今週は久々に土日両日を休むことができました。
とはいえ、どこかに出かけるわけではなく、自宅でほとんどゆっくりしていました。
そのせいもあってか、溜まっていた鉄道関連書籍を読み進めることができましたので、昨日に続きご紹介したいと思います。



今回ご紹介するのはこちらの書籍です。

DSC_0351







鉄道ピクトリアルの2018年12月輪寺増刊号。
特集は「近畿日本鉄道」、近鉄です。


他の鉄道事業者を取り上げた特集号と同様、前半は事業者の関係者の執筆や、インタビューの記事が中心、後半は近鉄にまつわる様々な考察記事が集まった、総ページ数300を超える一冊となっています。

近鉄は、幼少の頃は縁遠い事業者の一つでしたが、個人的な生活環境が変化した約20年ほど前から、馴染みのある鉄道会社の一つとなりました。

とはいえ、複雑奇怪な通勤車の系列をマスターできるとか、そんなレベルに到っているわけもないのも、これまた事実なわけでして、そんな私がそもそも鉄道ピクトリアルの特集号を紹介していいものか、というのは無きにしも非ず、とも感じた次第です。

奈良軌道から遡り大阪電気軌道、関西急行鉄道と合併等による社名の変遷を経て、現在の近畿日本鉄道が成立する過程や、現在の近鉄のハード・ソフト面の紹介、そして車両面でも特急車両としては過去最大の陣容を誇った12000系列の紹介や、電気機関車、青山や生駒の峠越えの歴史等、興味ある記事が多数掲載されており、近鉄ファンは勿論、そうでなくとも、民鉄最大規模を誇る近鉄のボリュームを体感できる一冊になっているのではないかと思われます。


今回の特集では、今後の新車投入にも触れられていて、既に「アーバンライナー」の後継車両が投入されることは発表済みですが、その後に通勤車の新造を計画していることも、述べられています。

本書の巻末にある「車両製造年次表」によれば、2008年の9020系・9820系以降、通勤車の新造投入が途絶えていますが、久々に通勤車の新車がお目見えすることはほぼ確実のようなので、こちらも今後は心待ちにしたいと思います。


何かと得ることの多かった今回の近鉄特集。
名阪特急が大きく変わる前の時点での、近鉄を網羅した本として、是非とも手にしておきたい一冊といえるでしょうか。



●関連ニュースサイト:
鉄道ピクトリアル 2018・12月臨時増刊号|書籍|鉄道ファン2019年2月号掲載|鉄道ファン・railf.jp




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム