JR北海道では、現在特急「スーパー北斗」3往復で実施している客室乗務員による車内販売等の車内サービスについて、2019年2月28日(木)をもって終了することを発表しました。

客室乗務員による車内サービスの終了について|JR北海道

上記発表資料によると、1997年3月からJR北海道が車内サービスを実施してきましたが、コンビニエンスストアやペットボトル等の普及により、車内販売の利用が減少傾向にありました。
これまでも、車内サービスを継続するため、利用の少ない列車で取りやめすることで収支改善を図ってきたものの、事業として赤字解消には至っておらず、また、昨今の乗務員採用環境が厳しいことで人材確保が困難となっていることから、車内サービス終了に至ったとしています。

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▲車内サービスの売上高と損益
(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190124_KO_Syanai%20Service.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



札幌と道内主要都市を結ぶJR北海道の特急列車では、所要時間が4時間〜5時間と比較的長いことから、これまで割と手厚い車内販売等のサービスが実施されてきました。

比較的本数の多い「スーパー北斗」「スーパーおおぞら」はもとより、「スーパー宗谷」「オホーツク」といった、本数の多くない列車でも車内サービスが提供されており、長時間の乗車でも手軽に飲食を楽しめることが特徴でした。

また、一部列車では途中駅で弁当の積み込みがあったりと、長時間運行される北海道の特急列車ならではの光景も展開されていました。


しかし、上記発表資料でも記されたように、ペットボトル等に代表される飲食物の商品改良で、購入して車内に持ち込めやすくなったことや、安全対策等への投資が必須の中、人件費がかかり損益が赤字の車内サービスをこれ以上続けることが難しくなってきたことから、今回完全な終了に至ることとなったといえます。

なお、北海道新幹線での車内販売や、一部特急列車で実施している沿線地域の特産品販売は、引き続き実施されるとのことです。


個人的には、お名残で道内特急の車内販売を利用する機会がないまま、終了を迎えることになりそうですが、これまで数度ではありましたが実際に利用して、北海道の雄大な車窓を眺めながらコーヒーを注文してゆったり飲んだりした、その思い出はこれからも忘れずに覚えておきたいな、と思ったニュースでした。



●関連ニュースサイト:
減りゆく列車の車内販売 JR北海道特急と九州新幹線、相次ぎサービス終了 | 乗りものニュース



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