下記エントリーでご紹介したように、長野県のしなの鉄道では、老朽化した115系電車の置き換えとして、JR東日本E129系をベースとした新型車両を投入することを発表していました。
参考:【しなの鉄道】新型車両26編成52両の導入を発表。「有料ライナー」用クロス・ロング転換車両も(2020年7月頃導入) : 阪和線の沿線から

このたび、その新型車両のデザインが発表されました。

新型車両のデザインについて | お知らせ | しなの鉄道株式会社

概要は以下の通りです。

●車両更新計画:
2019年度から2026年度にかけて、毎年度6〜8両を投入し、合計52両を導入。
2019年度は、ライナー仕様、2020年度以降は一般使用。

●ライナー車両の運行形態:
平日・・・朝夕の通勤利用
土日祝・・・観光利用

●新型車両の型式:
SR1系(エス・アール・イチ系)

●一般車両デザイン:
shinanorailway_sr1_normal
▲しなの鉄道SR1系 一般車両外装デザイン
(上記発表資料(https://www.shinanorailway.co.jp/news/2019/02/6244.php)より引用)

●ライナー用車両デザイン:
shinanorailway_sr1_liner
▲しなの鉄道SR1系 ライナー用車両デザイン
(上記発表資料(https://www.shinanorailway.co.jp/news/2019/02/6244.php)より引用)

●ライナー用車両運用名称等(予定):
しなのサンライズ
朝方、小諸〜長野間で運用

しなのサンセット
夕方、長野〜上田間で運用

軽井沢リゾートライナー
軽井沢〜妙高高原間、長野〜軽井沢間で運用

(正式には、2020年1月までに発表)


詳細は、上記発表資料をご覧ください。


北陸新幹線の平行在来線区間を引き継いだ第三セクター鉄道のしなの鉄道。
既に以前のエントリーでご紹介したように、現有車両はすべてJRからの継承車両となっており、特に当初開業時に継承した115系の老朽化が進んできたことから、今回初めて自社オリジナルの車両を投入します。

その形式名は「SR1系」。
「しなの鉄道」の英語表記の頭文字を取った上に、「新たな歴史の始まり」と「オリジナル」の意味の「1」を付与した系式名。
かつて同じ長野県の長野電鉄には「0系」という車両がありましたが、そんなことも彷彿とさせるような、シングルナンバーの型式番号といえるでしょうか。


今回、「有料ライナー」車両の運用形態も新たに発表されています。
既報のとおり平日朝夕の通勤ライナーは、朝方の長野行き、夕方の長野発が設定されるのは予想の範疇ですが、注目は土休日の観光用ライナーでしょうか。

名称は「軽井沢リゾートライナー」で、運用区間は軽井沢〜妙高高原と、長野〜軽井沢、とされています。
特に前者は、しなの鉄道の「しなの鉄道線」「北しなの線」をスルーして、同社内路線全線を走破する、初めての定期列車になるものと思われるだけに、雄大な風景が展開されるしなの鉄道路線全線をじっくり味わえる面白い列車になるのではないかと思われます。


SR1系のデザインも、一般車両はしなの鉄道らしさを象徴する115系の「赤」を継承、一方ライナー用車両は、沿線に新風を吹き込む「青」を基調としたものとなっており、対照的な色使いには個人的には好感を抱きました。


初年度のライナー用車両は2020年3月納車が予定されています。
しなの鉄道に新風を吹き込むSR1系の姿を、実際に見ることができる機会を楽しみにしたいな、と感じたニュースでした。




●関連ニュースサイト:
しなの鉄道の新型車両「SR1系」デザイン決定 イメージは「挑戦」と「高原」 | 乗りものニュース
しなの鉄道、新型車両SR1系を導入 - 鉄道コム



●関連ブログ:
しなの鉄道、新型車両のデザインについて公表 - kqtrain.net(京浜急行)



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム