JR西日本では、大阪環状線専用に2016年12月に導入開始した323系について、この6月に計画されていた全編成の投入を完了することを発表しました。

新型車両323系の全編成の投入がついに完了!:JR西日本

概要は、以下の通りです。

●323系投入完了日:
2019年6月8日(土)

●最終投入編成数:
8両×22編成(計176両)

●201系運行終了:
2019年6月7日(金)

●その他:
ホーム上の混雑緩和に向けた取組として、「降車エリア整備」「足元乗車位置案内」のリニューアルを実施し、スムーズな乗降とともに列車毎に並ぶ列を縮小させることで、ホーム上の通行可能なスペースを創出。
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▲降車エリア・乗車位置案内・通行帯の整備イメージ
(上記発表資料(http://www.westjr.co.jp/press/article/2019/05/page_14241.html)より引用)



今回323系が全編成投入完了することから、2005年頃から大阪環状線で運用され続けてきた201系電車は、全て運行終了となります。
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▲オレンジ色の201系
(2015.12.30、福島駅)


既に引退した103系と同じく、オレンジ色一色の車体は、大阪環状線を象徴するカラーであったわけですが、今回の201系の大阪環状線からの引退にともない、長年の象徴であったこのオレンジバーミリオン一色の車体が、遂に見納めとなります。

また、201系そのものが、大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)から運行終了となるため、こちらの「ハリー・ポッター」ラッピング編成も、同時に見納めになるものと思われます。
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▲大阪環状線201系 「ハリー・ポッター」ラッピング編成
(2015.12.30、福島駅)


今回の発表では、同時に大阪駅等の利用者の多い駅で、「普通」「大和路快速」「関空・紀州路快速」と種別ごとの乗車位置が整備されることとなりました。
これまで大阪駅等では、同じホームからこれら3種別の列車があまり間隔を置かずに発車することから、乗車列の混乱が多少なりとも生じていて、改善が必要かな、と感じていました。

今回、全ての列車が3扉車になることから、このように種別ごとの乗車位置の整備ができるようになったことから、これも323系導入に伴う扉位置統一のメリット、といえるでしょうか。


323系導入発表を前にした2014年2月、JR西日本では朝ラッシュ時に4ドア車を3ドア車に置き換えた試験を実施しました。
参考:【JR西日本】大阪環状線への新型車両導入に向けて、朝通勤時の3ドア車集中投入を実施 : 阪和線の沿線から

これらの試験が行われた際、そして323系が3ドア車として導入されることが発表された際、「混雑が激しくなり運行に支障が生じるのではないか」という意見も見聞きしました。
しかし実際はこのように、特に大きな支障もなく、この6月から3ドア車に統一されることとなりました。
個人的には、3ドア車で対応可能と予想はしていたのですが、やはりその通りになったのかな、とちょっと感慨深く感じたところであります。


ともあれ、オレンジ色の201系の姿がみられるのもあと一ヶ月ほどもありませんので、最後に見てみようという方は、なるべく早く最後の乗車を楽しんでみてはいかがでしょうか。




●関連ニュースサイト:
オレンジ色の大阪環状線「201系電車」6月7日引退 新型の323系電車に統一 | 乗りものニュース
323系全編成の投入が完了|鉄道ニュース|2019年5月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
大阪環状線 201系 営業運転終了(2019年6月7日) - 鉄道コム



●関連ブログ:
JR西日本、2019年6月7日(金)に大阪環状線201系車両運行終了 - kqtrain.net(京浜急行)
【速報】大阪環状線201系が6月に引退へ…323系に統一 | いまどきの鉄道サイトの作り方
JR西日本 大阪環状線 201系 2019年6月7日に引退 | Japan-railway.com
Msykの業務(鉄道)日誌:橙色な201系.完全引退は6月7日



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