JR西日本では、同社のインターネット予約サービス「e5489」で、寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」の「ノビノビ座席」の取扱を開始することを発表しました。

「e5489」での「サンライズ瀬戸・出雲」ノビノビ座席の取扱開始:JR西日本

概要は以下の通りです。

●発売開始:
2019年10月1日(火)
(※)同日乗車分より予約可能

●取り扱うきっぷの種類:
通常のきっぷ
(※)「eきっぷ」等の取扱はなし

●その他:
寝台・個室については、2020年春に取扱開始予定


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



東京〜出雲市・高松を結ぶ寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」。
jrw_285
▲サンライズ出雲・瀬戸 285系
https://www.jr-odekake.net/train/sunriseseto_izumo/より引用)


今や国内で唯一、定期で運行される寝台列車でありますが、これまではインターネット予約での取扱は「一般的」には行われていませんでした。
(※)敢えて「一般的」としたのは、JRグループの情報通信サービス会社「鉄道情報システム」(JRシステム)が運営するインターネットサービス「サイバーステーション」の利用者向けの予約サービスとして、「サンライズ出雲・瀬戸」の「ノビノビ座席」を予約することは、一応可能であったからです。


インターネット予約が当然の流れとなってきているなか、特に観光客に人気の「サンライズ出雲・瀬戸」のインターネット予約対応は、随分前からニーズはあったようですが、受取駅の限定がある等、様々な制限があったりしたからか、これまで長らく対応されてきませんでした。


しかし本日、来週10月1日から「サンライズ出雲・瀬戸」の「ノビノビ座席」が、JR西日本のインターネット予約「e5489」に対応するということで、これまた唐突な発表に、驚いた方も多いのではないのでしょうか。

驚く点と言えば、上記発表の最後にもあるように、2020年春から「個室寝台」もインターネット予約「e5489」に対応することでありましょうか。
「サンライズ出雲・瀬戸」の多くは個室寝台であり、その種類の多さがこの列車の魅力の一つでありますが、一方で上述の通りインターネット予約に非対応であったことから、これまではみどりの窓口に出向いて購入する必要があったことから、特にJRの駅等から遠い場合には、購入までのハードルが高かったといえます。


しかし、来春から遂に個室寝台もインターネット予約に対応することになるということで、これまた朗報でありましょうか。

個室寝台の対応は2020年春の予定とのことなので、これ以降も「サンライズ出雲・瀬戸」が引き続き運行継続される可能性が高くなった、とも思えなくもないですが、これは来春のダイヤ改正の発表を見てからのお話といえるでしょう。

また、「サンライズ出雲・瀬戸」が、国内唯一の定期寝台・夜行列車となって久しい今頃になって、敢えてインターネット予約対応としたのは、同じく2020年春から運行開始予定の「WEST EXPRESS 銀河」でもe5489で予約をできるようにするためなのではないか、とも思えなくもありません。
参考:【JR西日本】新たな長距離列車の列車名・エクステリア等を発表。「WEST EXPRESS 銀河」の名称に、瑠璃紺色のエクステリアと、かつての寝台列車を彷彿とさせるものに : 阪和線の沿線から

現在のところ、「WEST EXPRESS 銀河」の料金・予約方法等の営業内容の発表は行われていませんが、一部報道によると通常の特急料金を適用するとの話もあることから、販売方法も一般の列車に近いのではないか、とも推測されます。
そうなれば、2020年春に個室寝台のインターネット予約を開始することにも整合性が取れるわけであり、決して少なくないシステム改修等の費用をかけてまで、e5489を個室寝台予約に対応するのは、そのあたりを踏まえてのことなのかな、という気もしないでもありません。


ともあれ、この10月からのノビノビ座席をはしりに、来春には個室も含めてインターネット予約対応となる「サンライズ出雲・瀬戸」には、一度は乗ってみたいな、と純粋に思ったニュースでありました。




●関連ニュースサイト:
JR西日本,「e5489」での“サンライズ瀬戸”・“サンライズ出雲”ノビノビ座席の取り扱いを開始|鉄道ニュース|2019年9月26日掲載|鉄道ファン・railf.jp
JR西日本「e5489」、サンライズ瀬戸・出雲のノビノビ座席を販売 | RailLab ニュース(レイルラボ)



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